FGかふぇ

読書やらカフェ巡りが趣味。読んだ本、行ったカフェの紹介がメインのブログです。ごゆるりとどうぞ。

『ガニメデの優しい巨人』の感想を好き勝手に語る【ジェイムズ・P・ホーガン】




『星を継ぐもの』に次ぐシリーズ第二弾
『ガニメデの優しい巨人』の感想を語っていくネタバレありで語っていくので未読の方はご注意を。


またシリーズ第一弾の『星を継ぐもの』を読んでいないと、訳がわからないと思うので読んだことがない方はコチラからどうぞ。

『星を継ぐもの』紹介


目次

感想

2500万年前ミネルヴァで何かあったのか?
なぜ、ガニメアンは地球の動物を運んだのか?
なぜ、ミネルヴァの動物は絶滅したのか?


ラストでハントとダンチェッカーによって謎が明かされる場面は圧巻であった。
様々な謎の解明については言わずもがなの見所であったが、私はその過程で語られる生物論・進化論についての話がとても興味深く印象に残っている。


そこで今回は、
1.物語全体について
2.生物論・進化論について

感想を書いていく。

1.物語全体について

ガニメアンとの邂逅シーン、これが最初の見所だと思う。裏表紙のあらすじなどで、ガニメアンと接触があることは、あらかじめ分かっている。分かってはいるものの、このシーンは読んでいて面白い。


未知との邂逅。現れたのは2500万年前に姿を消したはずのガメニアン。緊張のやり取り。現代でいう人工知能のゾラックに言葉を教えるシーンは、有川浩の『空の中』を思い出した。


前作では「ガニメアンが2500万年前に忽然と姿を消してしまった」という事実しか分からなかったが、その答えも明らかにされていく。


私のイメージで「宇宙人=侵略者」の式が出来上がっていたので、ガニメアンとのファーストコンタクトと、それ以降の地球人との親密な関係は、読んでいてとても新鮮なものだった。


ラストで語られる『ガニメデの優しい巨人』で提示された謎
2500万年前ミネルヴァで何かあったのか?
なぜ、ガニメアンは地球の動物を運んだのか?
なぜ、ミネルヴァの動物は絶滅したのか?


ハントとダンチェッカーによって語られた真実はまさに衝撃。『星を継ぐもの』から伏線で出ていたチャーリーの身体から発見された「謎の酵素」についても判明し、『星を継ぐもの』では曖昧にしか扱われなかった人類の本当の起源など、すべてが明らかになって...。


宇宙を舞台としてありがちな派手なアクションやトラブルはなく(ガニメアンとの邂逅は十分にトラブルだが)、ひたすら地道に謎の解明に取り組むのが私としてはとても好きだ。

2.生物論・進化論について

私自身は生物や進化についての話が好きなので、『ガニメデの優しい巨人』はもうお腹いっぱいになるくらいその話が満載でたまらなかった。


何故、鳥の形態が生まれたのか?何故、地球人の技術発展のスピードがめざましいのか?ミネルヴァでの進化の過程etc...ホーガンによって綴られた生物論・進化論の世界観は独特だがストンと納得できた。


何が面白いかって地球人目線ではなく、ガニメアン目線でも地球の生物について語られるので、今までに気にしたこともないことにも気付かされた。とくにガニメアンから見た地球人への見解が興味深い。


ガニメアンという地球人とは対極にいる生物から見ると、私たち地球人がいかに変な生き物であるかがよくわかる。


家庭環境が違えば性格が違うように、地域が違えば習慣が違うように、国が違えば人種が違うように、星が違うことによって地球人とガニメアンでここまで差があるのも当然か。




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『星を継ぐもの』感想:人類の起源を解き明かす!?傑作SF【ジェイムズ・P・ホーガン】



宇宙は人類にとってのロマンだ。宇宙人の存在については賛否が分かれるものだろう。私にとっては表面上ではあり得ないと考えつつも、心のどこかでは「もしかしたら...」と思わせる存在。


そんな夢とロマンを与えてくれる、心からわくわくさせてくれたのが『星を継ぐもの』だった。


ネタバレありで感想を語っていく。未読の方はコチラをどうぞ。



目次

感想

『星を継ぐもの』の何が私を夢中にさせたのだろう。そう考えた時に思いついたのは主に2つで
1.連鎖する謎と明らかになる真実
2.最大の謎の終着点

であった。

──1.連鎖する謎と明らかになる真実

月面で見つかった死体・チャーリーの発見により物語の幕が上がる。チャーリーがいったい何者なのか?それが『星を継ぐもの』の最大の謎だ。


しかし、その大きな謎を解くために、数々の疑問が、様々な角度から押し寄せる。この小さな疑問を次々と解決していく様子がたまらなく面白い。まさに複雑なパズルを解いているかのよう。


チャーリーの日記から、言語や数字をすくい出し、現在の言語に変換する。数字が判明しすれば、他のヒントへのアプローチが可能になる。


また解剖学的なアプローチを辿れば、チャーリーの遺体を解析することによって、巡り巡ってチャーリーが住んでいた惑星の公転周期すら導き出せる。


○○が分かったことで今度は▲▲が判明し、▲▲が分かったことで□□が判明し...。この解決の連鎖と行き着く答えが面白い。専門家たちの、まさに世界のトップたちが協力して謎に挑む様子がとても印象的だった。


あとは、最初は対立していたハントとダンチェッカーが次第に協力体制になっていく様子も好印象。敵の敵は味方ではないが、立ちはだかる大きな謎はお互いを認める要因になったんだろうなあ。


──2.最大の謎の終着点

月面のルナリアンの謎を追求し、木星の衛星・ガニメデにまで赴いて最後にたどり着いていた結論が『人類の起源』についてとはずいぶん洒落ていると思う。


物語はルナリアンのチャーリーについての謎の解明がほとんどを占めている。ハントが最後に導き出したチャーリーについての真相...それに伴って分かった「月」の問題など、ここだけでも興奮冷めやまない所だった。


しかし、それを上回ってくるのがダンチェッカーが説いたルナリアンが完全なる地球人の祖先だった話だ。


エピローグでダンチェッカーの説は証明されているが、出来ることなら、ハントやダンチェッカーの元に証拠の機器が届いていれば...と思わずにはいられない。


『星を継ぐもの』では、はるか昔にチャーリーたち人類同士の争いによる滅亡が描かれる。地球でもこれから起きる可能性がある。それを引き起こしたのは、地球人の祖先だというのだから考えさせられる。


──タイトルについて

星を継ぐ”もの”。タイトルの”もの”は一体誰を指すのだろう。


私は、この世界の現在の地球人(ハントやダンチェッカー)たちであると思う。「継ぐ」とは、あとを受けて続ける。継承・相続する。などの意味を持つ。


つまり、チャーリーたちから星(地球)を継ぐ(受け継いだ)もの(ハントたち)
ではないかと考えた。


チャーリーの祖先たちは、ガニメアンにガニメデに連れてこられて進化し、戦争のために月へ、そして幸運によって地球へと帰ってくる。


地球→ガニメデ→月→地球
と2500万年かけた先に、チャーリーたちの勇気があり、この世界の人類がある。


物語の終盤、ハントたちが自分たち人類の起源を知った瞬間こそが、地球をチャーリーたちから”継いだ”瞬間だったと思った。

最後に

「地球の危機のために宇宙に新天地を求める」宇宙をテーマとしたハードSFなら、ありきたり...というか使い古された設定だとは思う。


『星を継ぐもの』は、ありきたりな設定を普通とは違った角度、違った目線で使用しているなと思った。新天地を求めていたチャーリーたち。彼らの謎をひたすら解き明かしていくうちに、チャーリーたちが直面していた問題も突き止めていく。


小さな発見を積み重ねて真実に近づく...その様は、上質なミステリーを読んでいるかのように錯覚してしまう場面もあった。宇宙をテーマにした壮大なスケールにミステリーを思わせる緻密な構成。大満足の一冊だった。


さらに嬉しいことに続編があるのが、またたまらない。『星を継ぐもの』に残された伏線を回収しつつ、ガニメアンに焦点を当てた第二作目『ガニメデの優しい巨人』


こちらも間違いなく面白い作品になっているので、『星を継ぐもの』を読んで面白いと思った方は是非どうぞ!


次作『ガニメデの優しい巨人』の感想



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『星を継ぐもの』あらすじ・紹介:月面探査で見つかったのは……5万年前の死体!?【ジェイムズ・P・ホーガン】


これまで誰一人真実に思い至る者がなかったとしても不思議はない。自明の理を、それも人類の歴史以前からの真実を、誰が疑おうとするだろうか?

(引用:星を継ぐもの P259-260/ジェイムズ・P・ホーガン)



名作は色褪せない。1977年に発売した『星を継ぐもの』だが、こんなにワクワクする小説は、そうないだろう。緻密な構成と宇宙の壮大なスケールが織りなす極上のハード系SF小説だ。


物語は月面で死体が発見されることで歯車が動き出す。月面で死体が発見されることでも驚きなのに、調査の結果その人物は5万年前に死んでいたことが分かったのだ!!


5万年前!?一体どういうこと?と、興味を引き込まれた人は絶対楽しめる作品だと思う。


今回は、そんな『星を継ぐもの』のあらすじ・見所について語っていく。

『星を継ぐもの』の感想はコチラ


目次

あらすじ

月面で発見された真紅の宇宙服をまとった死体。だが綿密の調査の結果、驚くべき事実が判明する。死体はどの月面基地の所属でもないだけでなく、この世界の住人でさえなかった。彼は5万年前に死亡していたのだ!一方、木星の衛星ガニメデで、地球のものではない宇宙船の残骸が発見される。関連は?J・P・ホーガンがこの一作を持って現代ハードSFの巨星となった傑作長編!

(引用:星を継ぐもの 裏表紙/J・P・ホーガン)

魅力・見どころ

──人類は無限の世界へ

人類の探究心は宇宙へ手を伸ばし、留まる所を知らなかった。火星の砂漠には探検隊が組織され、金星の雲には探査船が飛び、木星にも探検隊が着陸している。


そして月では月面探査基地がいくつかあり、開削作業と現地探査が行われている。そこで奇妙な発見が...。なんと宇宙服を着た人の死体が見つかったのだ。更に驚くべき事にその死体の人物は5万年以上も昔に死んだものだとわかったのだ。


──誰?どこから来た?本当に人間か?

月面で見つかった死体は5万年前のものとすれば、様々な疑問が浮かんでくる。


その死体を分析した結果は、現実の地球人と生物学的に見ると変わらないものだった。もし、死体が5万年前の地球人であるならば、5万年前の人類が宇宙に行けるほどの文明があったことになる。それにも関わらず地球には5万年前にあったはずの文明の遺産は残っていない。


では、地球人に似た他の惑星の宇宙人だったのだろうか?しかし問題はその宇宙人と現在の地球人が似すぎていることだ。進化論や生物学的に考えたときにこれはあり得ない。


この人物はいったい何者なのか?どこから来たのか?様々な疑問が渦巻く。


──木星の衛星で見つかった謎の宇宙船

月面で見つかった死体の問題が解決する前に、さらなる発見がされる。木星の衛星・ガニメデで2500万年前の宇宙船が見つかったのだ。


そして、2500万年前の宇宙船にも関わらず現在の地球の文明とはかけ離れた技術力を備えていた。


更にはその宇宙船には地球人とはまったく違う、まさに異星人の白骨死体が発見される。月面での発見と木星の衛生での発見。この二つの発見からどのような真実が待ち受けているのか。


──謎の解明に挑むのは各分野の専門家たち

月面で見つかった死体は一旦はルナリアン人種のチャーリーと名付けられた。
チャーリーの体型や身につけたいた物など、わずかなヒントから各分野の専門家達が次々と新しい発見にたどり着いていく。


『星を継ぐもの』の面白い点は、宇宙、そして宇宙人という壮大なテーマの物語であるにも関わらず、ストーリーは一貫して月面の死体は何者なのか?どこから来たのか?に特化している点だ。


物理学、言語学、天文学、数学、化学、地理...ありとあらゆる専門家が様々な視点から謎に迫っていくのだが、その様子がたまらなく面白い。


例えるとすれば難解なパズルだろう。偽物も混じるたくさんのピースの中から専門家たちが、正しいピースを見つける。その正しいピースを主人公のヴィクター・ハントがあるべき所に並べるのだ。


そして正しく並べるたけでなく、置かれたピースの形を、色を見極める。そのピースから新しいヒントを得て、周りにくっつきそうなピースを探しだせるような専門家たちに新しい情報(ピースの情報)を与えるのだ。


一つの些細な情報から、どのような答えに発展していくのか?『星を継ぐもの』の大きな見所だ。

最後に

『星を継ぐもの』には続編も存在する。シリーズで3作品あり、『星を継ぐもの』『ガニメデの優しい巨人』『巨人たちの星』である。


『ガニメデの優しい巨人』では、木星の衛星・ガニメデに住んでいた巨人との奇跡の邂逅を描いたもので『星を継ぐもの』の伏線もしっかりと回収されている。


『星を継ぐもの』が気に入った方なら、間違いなく楽しめる一冊になっているはずだ。



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『人魚の眠る家』の映画パンフレットをGETしてきた。


娘を殺したのは、私でしょうか。


先日『コーヒーが冷めないうちに』の映画を観てきた。その時に私が気になっている11月に公開予定の作品『人魚の眠る家』の無料映画パンフレットをGETしたので紹介していく。


有村架純さんが最高に可愛かった『コーヒーが冷めないうちに』の感想はコチラ


『人魚の眠る家』/東野圭吾

『人魚の眠る家』は東野圭吾の作家生活30年を飾る作品。プールで溺れたしまったために、目を覚ますことがなくなった娘。娘を前にして絶望する父親と母親。そして周りの人々を巻き込んで「死」や「脳死」をテーマに繰り広げられる究極の愛の物語である。


東野圭吾作家デビュー30周年を記念して書かれ、その衝撃的な内容に話題沸騰、累計100万部に迫る、今、最も売れている東野圭吾の禁断のベストセラー小説を映画化。
離婚寸前の夫婦の元に、ある日突然、届いた知らせ。「娘がプールで溺れた──」。愛する我が子は意識不明のまま、回復の見込みはないという。奇跡を信じる夫婦は、ある決断を下すが、そのことが次第に運命の歯車を狂わせていく──。
全てを投げ打ってわが子を守り抜こうとする母・薫子役を篠原涼子。世界でも前例のない技術で娘を回復させようとする父親に西島秀俊。次第に技術の力に盲目的になる研究員に坂口健太郎、その恋人に川栄李奈。そして田中泯、松坂慶子ら世代を代表する実力派の俳優陣が集結。日本映画界の鬼才・堤幸彦監督が自らの集大成として挑む意欲作。先の読めない怒涛の展開、想像を絶する衝撃のクライマックスを経て明かされる秘めた想い。愛する人を持つすべての人の心を揺さぶる感動作が誕生した。



原作者が泣いたらかっこ悪いという思いから懸命に涙を堪えましたが、皆さんは遠慮なく泣いてくださって結構です。
東野圭吾


さて、私はすでに原作を読んでいるので内容は把握している。見開きページ右下の母親が娘に包丁を突きつけるシーンが一番の見所、心を揺さぶられる場面。


小説を読んでいて、そのシーンに出くわしたときの衝撃は...尋常ではなかった。緊張感、緊迫感に溢れる物語を決定づけるこの場面は、小説より映画で映える事は間違いないだろう。






『人魚の眠る家』原作・紹介

『人魚の眠る家』原作・感想


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【映画】『コーヒーが冷めないうちに』の感想を好き勝手に語る【川口俊和】

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あの日に戻れたら、
あなたは誰に会いに行きますか?

(出典:http://coffee-movie.jp/sp/index.html


2018年9月21日にで公開された映画『コーヒーが冷めないうちに』を見てきたので感想を語っていく。ネタバレありで語っていくのでご注意を。

きっかけ

『コーヒーが冷めないうちに』は2017年の本屋大賞で10位に輝いた小説だ。「4回泣ける」をキャッチコピーに書店でも何度も見かけた。


気になっていた作品ではあったものの、今まで手をつけていなかった。それなのにも関わらずどうして映画を見ようと思ったのか。


答えは簡単
有村架純さんが主演だからだ


有村架純さん大好きなんですよ、見る理由はそれだけで十二分だ!!

感想

有村架純さんが最高に可愛かった。これに尽きる。キスされて驚いたあとに照れながらももう一度キスするシーンとか、真剣にコーヒーを入れるシーンとか...とくに最後の「大好き」っていうシーンにはやられた...。彼女が入れてくれるコーヒーを飲みたい人生だった...。



さて、もう少し真面目な感想を。
物語は面白かったし、設定もファンタジーチックで私はとても好みだった。


過去には戻れるが、起きたことは変えられない。変えられるのは自分の心と未来だ、というのも見て、なんだか元気をもらえた気がする。


キャッチコピーは「4回泣ける」とあったが、ちょっと大袈裟かな。私が泣いてしまったのは1回だけだった...が、その1回ではボロボロと泣いてしまった。もちろん他のストーリーも心温まるものだったのは間違いない。(当然、私が泣いてしまったのは有村架純さん演じる時田 数が過去に行くストーリーの所だ)


最後のストーリーは段違いに心を揺さぶられた。死んだ父親に会いに行き、そのまま過去から帰ってこなくなった母親。「自分は置いていかれたのだ」と、長年思い悩んでいたが数。


しかし現実は、母親は未来へ行っていた。数の事が心配で...。


あのシーンの数の心境を思うと涙が止まらない。母親は父親に会いに行って自分を置いていったのではなく、ちゃんと母親は自分を愛してくれていたと分かったこと。そして、母親を過去に取り残してしまったのは子供の自分が、引き止めてしまったからだと知ったこと。


これが...泣けずにいられるか!!



コーヒーが冷めるまで
それは、ほんのひと時に過ぎない。けれどそんなひと時の時間でも、その時間があれば、人は想いを伝えることができる。心を、未来を変えることができる──決して過去は変えられなくても。大事なのはこれからだから。


ならばせめてまだ時間に余裕がある私たちは、生きてるうちに想いを、気持ちをちゃんと伝えなければならないのかな、と思ったり、思わなかったり。

『沈黙のパレード』の感想を好き勝手に語る。時は経てどその頭脳は衰えない【東野圭吾】



「湯川先生には何か確信があるんですか。そこまで強く断言できる理由を教えていただけますか」
「その理由は──」湯川は人差し指を立てた。「もし僕が新たに立てた仮設があたっているのなら、今のままではパズルを成立させるピースが一つ足りないからだ。そのピースは過去にしか存在しない」

(引用:沈黙のパレード P222東野圭吾)


ガリレオシリーズの長編作目『沈黙のパレード』の感想を語っていく。
文庫化がされ、更には映画化も決定され
2022年9月16日(金)に公開されるとか。
『ガリレオ』シリーズとしては、『容疑者Xの献身』『真夏の方程式』に次ぐ第3作品目となる。


感想はネタバレありなので未読の方はコチラからどうぞ。




『沈黙のパレード』紹介



目次

あらすじ

突然行方不明になった町の人気娘が、数年後に遺体となって発見された。容疑者は、かつて草薙が担当した少女殺害事件で無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。さらにその男が堂々と遺族たちの前に現れたことで、町全体を憎悪と義憤の空気が覆う。秋祭りのパレード当日、復讐劇はいかにして遂げられたのか。殺害方法は?アリバイトリックは?
超難問に突き当たった草薙は、アメリカ帰りの湯川に助けを求める

(引用:沈黙のパレード /東野圭吾)


感想

草薙は係長に、そして湯川は准教授から教授へ、と時の流れを感じると共に歳相応の変化が伺えた。また過去作(容疑者Xの献身)についても少し触れられてるのもシリーズファンとしては堪らない。



『沈黙のパレード』を読んで心に残ったのは、法律の不安定さ、罪とは何なのか?そして蓮沼の醜さだった。私自身、法律に詳しくはない。『沈黙のパレード』では、犯人が法律の穴をつくような場面があるわけだが、その法律の穴によって苦しめられる被害者の遺族を見ていると歯がゆさを感じずにはいられなかった。

──黙秘権

「何かやって万一捕まった場合、自白したらおしまい、というわけか」
「逆に言えば自白さえしなければ勝機を見出せる──そう学習したんじゃないか」
草薙は頬杖をつき、ため息をついた。「そんなふうに考えたことはなかったな.......」
「もし僕の空想があたっていたなら、その蓮沼という怪物を作り出したのは、他でもない日本の警察組織ということになる」

(引用:沈黙のパレード P77-78/東野圭吾)


元凶である蓮沼だが、殺人、恐喝、死体遺棄とクズ中のクズとして描かれていた。しかし湯川が語るように、その怪物を作ってしまったのが警察とは...皮肉である。


そしてまた、蓮沼が冷徹で頭がキレるというのも憎たらしい。


タイトルに『沈黙』とあるが、それが指す一つの意味が蓮沼が行使した黙秘権についてだろう。


冤罪を防止できたり、自分にとって不利益になる発言をしなくてもいい、という黙秘権のメリットを最大限に活かした蓮沼。

 
もちろん、明確な証拠があれば蓮沼の発言があろうがなかろうが罪に問われるデメリットもあるわけだが、蓮沼は確固たる証拠を残していない。


冤罪を防ぐためのものが逆に利用されて、罪を逃れるなんて行き場の無い怒りを感じる。


また蓮沼は死体遺棄罪の控訴時効が成立されるまで(3年間)身を潜める。


そのあとで堂々と『なみきや』に訪れ、さらには賠償金の請求をするなど憎悪の感情しか湧いてこない。まさにクズ中のクズ。


──トリックは物足りない?

正直な話、トリックに関しては物足りない気がした。警察を悩ませた最大のトリックが「どうやって液体窒素を運んだか」だった。


『パレード』という言葉がタイトルになっているのもあり、読者はパレードに何らかの仕掛けがあるのでは?と考えるのは普通の流れではないだろうか。


物語の警察側から見るとわからないが、複数人が事件に絡んでいるとわかっている読者側からするとトリックの秘密(液体窒素の運搬)に関しては、そこまで予想外なものではなかった。


──湯川が導き出した真実

しかし、トリックはさておき驚かされたのは湯川がたどり着いた事件の全貌だ。

 
物語が二転三転し、次第に明らかになっていく心情描写の巧みさは、やはり流石の一言。月並みな言葉だがラストに進むにつれてページをめくる手が止まらなくなった。


蓮沼が起こした二つの事件と、蓮沼が殺害された今回の事件。一見単純そうに見えるこれらの事件。しかし裏に隠された人々の思惑は予想を越えるものだった。


やはり、『ガリレオシリーズ』では愛情が一つのテーマであると思う。過去作の『容疑者Xの献身』は言わずもがな。


今回の『沈黙のパレード』では、並木佐織への家族や町の人々の愛情。増村の妹と姪っ子への愛情。新倉夫婦の愛情。と、彼等の思いが複雑に絡み合っていた。


一人の男が私欲のためにこれだけのものを踏みにじっていると考えると...考えれば考えるほど蓮沼への憎悪がこみ上げてくる。


たとえこの様な男とはいえ、殺してしまえば罪になるというのが、理性ではわかっていてもなかなか受け入れられないことだ。


終わりに

久しぶりのガリレオ作品に自然とハードルを上げてしまって読み始めてしまったが、その期待を裏切らない素晴らしい作品だった。


湯川にとって『容疑者Xの献身』の事件はなによりも重いものだったのだな、と再確認できた。物語の終わり方も爽やかで好印象!!次回作も今から楽しみでしょうがない。



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【オススメ記事】






ガリレオシリーズ最新作『沈黙のパレード』のあらすじ・紹介【東野圭吾】

あらゆるものが沈黙を徹した。それは私欲のため、友情のため、そして──愛情のため。


2018年10月11日に待ちに待ったガリレオシリーズ最新長編『沈黙のパレード』が発売された。


そこで今回は『沈黙のパレード』のあらすじや見所を紹介していく。また『沈黙のパレード』からでも問題ないが、ガリレオシリーズの過去作から読んだほうが、より楽しめると思うので未読の方はコチラをどうぞ。

『沈黙のパレード』の感想はコチラ


目次

あらすじ

突然行方不明になった町の人気娘が、数年後に遺体となって発見された。容疑者は、かつて草薙が担当した少女殺害事件で無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。さらにその男が堂々と遺族たちの前に現れたことで、町全体を憎悪と義憤の空気が覆う。秋祭りのパレード当日、復讐劇はいかにして遂げられたのか。殺害方法は?アリバイトリックは?
超難問に突き当たった草薙は、アメリカ帰りの湯川に助けを求める

(引用:沈黙のパレード /東野圭吾)

あらすじ補足

19年前、捜査一課の新人・草薙の活躍によって解決に向かっていた少女殺害事件は決定的な証拠を挙げることができず、そして容疑者は自供を行わず沈黙を守ったことで釈放となってしまった。


草薙にとっては因縁のその相手・蓮沼が再び殺人事件の容疑者として草薙の前に現れる。


殺されたのは町の人気娘・並木佐織。今回こそは...と意気込む草薙。しかし、死体遺棄までは証明できるものの、またもや殺人の決定的な証拠を掴むことができず、蓮沼の処分は保留となってしまう。


蓮沼という男が殺したことは、ほとんど間違いない。にも関わらず、証拠不十分によって処分が下されない。残された遺族や佐織と親しかった者たちが怒り、警察に不満を覚えるのは当然のことだった。「ならば自分たちで...」と考え始めるのも自然な発想だろう。


そんな中、佐織の両親が経営する飲食店『なみきや』に堂々と蓮沼がやってくる。遺族を前にして横暴な態度を取る蓮沼に対して、両親はもちろん、常連の客もさらなる憎悪を向ける。


そして秋祭りのパレード当日、蓮沼は寝泊まりをしていた倉庫から遺体となって発見される──。



見所

約20年前、草薙が新人時代に携わった因縁の事件。その容疑者・蓮沼との因縁の対決...と思いきや、蓮沼は謎の死を遂げる。


『沈黙のパレード』の形式は過去作『容疑者Xの献身』や『聖女の救済』と同様、犯人たち(復讐者たち)がすでに明らかになっている倒叙のミステリーである。 


その為、見所としては、どのようにして犯行が行われたのか?


そして、ガリレオシリーズの特徴である科学を用いたトリックも登場する。次第に明らかになっていく心情描写の巧みさにも注目したい。

草薙と湯川

草薙と湯川は4年ぶりの再開を果たした。草薙は係長に、湯川は教授になっている。


主観だが二人は丸くなった(?)ような印象を受けた。歳相応な成長というべきか。お互いに地位があがり立場が変わる中、昔と同じような二人のやりとりが交わされるのを見ると...なんだか懐かしい感じがする。


キャラクターの成長が見ることができるのもシリーズ物の醍醐味だと思う。


過去の事件と今回の事件

『沈黙のパレード』では三つの事件について描かれている。

1.19年前の少女殺害事件
2.並木佐織の失踪事件
3.蓮沼の殺害事件


「君たちに先入観を与えたくない。しかしこれだけは教えておこう。過去の事件と現在の事件は、必ずどこかで繫がっている。ある人物によってね」

(引用:沈黙のパレード P246-247/東野圭吾)


事件の繋りとはなんなのか?またその意外な人物は誰なのか?草薙と湯川がたどり着く事件の真相とは──。

沈黙

タイトルに含まれる『沈黙』。これが物語の中で何度もでてくる。


一口に『沈黙』と言っても、それは様々な意味をもっている。


私欲のための沈黙であったり、長年の親友のための沈黙であったり、そして愛する者のための沈黙であったり──。


それがパレードの行列のように並んでいるようだった。


終わりに

シリーズ長編の第三段『真夏の方程式』が2011年の発売だったので、7年ぶりの新作長編の『沈黙のパレード』。二転三転する物語に一気読み必至の一冊になっていた。


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