FGかふぇ

読書やらカフェ巡りが趣味。読んだ本、行ったカフェの紹介がメインのブログです。ごゆるりとどうぞ。

地獄とは救いであり未来でもある──『インフェルノ』あらすじ・紹介【ダン・ブラウン】


わたしが贈るのは、未来だ。
わたしが贈るのは、救済だ。
わたしが贈るのは、地獄だ。

(引用:インフェルノ〈上〉P12/ダン・ブラウン)


ダン・ブラウンの大人気作品『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズの『インフェルノ』を紹介していく。


『インフェルノ』はシリーズ第4作目になるが、シリーズ第1作目からではなく、この『インフェルノ』からでも十分楽しめるつくりになっている。ちなみに他の『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズは以下の通りだ。

シリーズ5作品と刊行年
1.天使と悪魔〈2000年〉
2.ダ・ヴィンチ・コード〈2003年〉
3.ロスト・シンボル〈2009年〉
4.インフェルノ〈2013年〉
5.オリジン〈2017年〉


『インフェルノ』は、芸術・建造物の歴史を巡る謎解きでもあり、現代の社会問題を提起している作品でもある。

そして他のシリーズ作品と同様に、謎の組織、命を狙われる主人公・ラングドン、芸術作品にまつわる暗号…と、ダン・ブラウン節が顕在の一冊だ。

目次

【書籍情報】

タイトル:インフェルノ
著者:ダン・ブラウン
出版社:角川文庫
ジャンル・要素:ミステリー
ページ数:〈上〉305ページ
〈中〉296ページ
〈下〉266ページ
刊行年:2013年
映像化:映画化
読後感:衝撃的


あらすじ

「地獄」。そこは″影″──生と死の狭間にとらわれた肉体なき魂──が集まる世界。目覚めたラングドン教授は、自分がフィレンツェの病院の一室にいることを知り、愕然とした。ここ数日の記憶がない。動揺するラングドン、そこに何者かによる銃撃が。誰かが自分を殺そうとしている? 医師シエナ・ブルックスの手を借り、病院から逃げ出したラングドンは、ダンテの『神曲』の〈地獄篇〉に事件のてがかりがあると気付くが──。

(引用:インフェルノ〈上〉裏表紙/ダン・ブラウン)


ハーバード大学教授のロバート・ラングドンが目覚めたのはフィレンツェの病院だった。記憶の最後ではアメリカにいたはずが、いつの間にかイタリアに来ていた。


担当医のシエナ・ブルックスいわく、何者かに拳銃で撃たれ、銃弾が頭をかすめて意識を失ったところを病院に運びこまれたらしい。怪我の影響か2日間の記憶が無く混乱するラングドンの元に拳銃を持った女が病院を襲撃してくる。


ラングドンはシエナと共に命からがら病院から逃げ出し、シエナのアパートに身を隠すこととなる。そして救援を要請するためアメリカ領事館に連絡するも、そこに現れたのは先程襲撃をしてきた女だった。ラングドンは政府に狙われているのか?はたしてこの2日間に何があったのか?


ラングドンはジャケットのポケットに身に覚えのない金属製の筒を発見。そこには"バイオハザード"の不吉なマークが…。調べてみるとその筒は投影機で、壁に映し出されたは『地獄の見取り図』であった。


ラングドンとシエナは襲撃者から逃げつつ、なぜフィレンツェにいるのか?何故こんな物を持っているのか?そして、何故命を狙われているのか?シエナと共に真相究明に乗り出す。




──ダンテ・アリギエーリ

『インフェルノ』を語る上で外せない存在が14世紀に活躍したイタリアの詩人・ダンテ・アリギエーリ『神曲』だ。作中ではこんな説明がなされていた。

世界文学の最高傑作のひとつとして讃えられる〈地獄篇〉は、三篇から構成されるダンテ・アリギエーリの『神曲』──ダンテが地獄の苛酷な道をくだり、煉獄をめぐって、最後に天国に行き着くまでが描かれた14233行の叙事詩──の最初の一篇だ〈地獄篇〉、〈煉獄編〉、〈天国篇〉の三篇のなかで、〈地獄篇〉は抜群に広く読まれ、人々の記憶に刻まれている。
ダンテ・アリギエーリが1300年代に記したこの作品は、中世の地獄観をまさしく定義しなおした。このような娯楽の形を通じて、大衆が地獄の概念に心を奪われるなど、それまで例がなかった。ダンテの著作は、抽象的だった地獄の概念を鮮明で恐ろしい光景へと──生々しく、わかりやすく、忘れがたい光景へと──一夜にして結晶させた。この詩篇が発表されたあと、教会にかようキリスト教信者が急増したというのも驚くにあたらない。ダンテが新たな形にした地獄へはけっして墜ちたくないと、罪人たちが恐れをなしたのだ。

(引用:インフェルノ〈上〉P114-115/ダン・ブラウン)


そして〈地獄篇〉の様子を忠実に再現したのが、ボッティチェリの作品『地獄の見取り図』。この『地獄の見取り図』が先程あらすじで説明したように、ラングドンがもっていた投影機で映し出されるわけである。


【地獄の見取り図】

(出典:インフェルノ〈上〉/ダン・ブラウン)



しかし上の画像とは違い、ラングドンがもっていた投影機によって映し出された『地獄の見取り図』には一部修正が加えられていた。
『C・A・T・R・O・V・A・C・E・R』
という謎のアルファベット。そして、その映像の下には「真実は死者の目を通してのみ見える」と書かれていた。この暗号から『インフェルノ』の幕があける。


原作と映画はラストが違う!?

実はこの『インフェルノ』は、原作小説と映画ではラストの展開がかなり違う。いや、まったく違うと言っていいだろう。


私は元々原作を読んでいて、先日(2019年3月9日)に土曜プレミアムの放送で初めて映画を見たのだが衝撃だった。映画では時間の縛りがあるので、省略できる箇所を省略するのはしかたがないが、ここまでラストを変えてしまっていいのか疑問である。


個人個人で好みはあるだろうが、私は原作派だ。原作だと暗号などがじっくり楽しめるのも大きい。もしあなたが『インフェルノ』の映画を見て面白かったと思ったなら、是非とも原作小説を読むことをオススメする。


謎を一つ一つ吟味する楽しみと、もう一つの衝撃のラストと出会えるはずだ。


【関連記事】




気になっている小説・漫画が30日間無料で楽しめる!『Kindle Unlimited』


【こんな方にオススメ】

・欲しい本がたくさんあるけど、お金をあまりかけたくない
・部屋に本を置くスペースがない
・本を持ち運ぶのが大変
・時間が空いたときに気軽に読書をしたい

そんな方は是非、読書のサブスク
『Kindle Unlimited』
を利用してみてはいかがでしょうか!?
『Kindle Unlimited』はAmazonが提供するサービスで、いつでも気軽に読書ができます。

Kindleの無料アプリから気になった本をダウンロードして、スマホ・タブレット・PCなど、好きな端末で利用可能。しかも、なんと200万冊以上の小説、漫画、雑誌などを読み放題!


月額980円のサービスなので、月にたった2冊読むだけで、元をとることができるこのサービスが、今なら30日間無料で体験可能できるんです!


無料期間中に解約すれば、一切お金はかからないのでお気軽に登録してみてください!!『Kindle Unlimited』で素敵な読書体験をどうぞ!!

↓↓30日間無料登録は以下のバナーをクリック!!↓↓




【オススメ記事】






『本日は、お日柄もよく』の感想を好き勝手に語る【原田マハ】



『困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している』

(引用:本日は、お日柄もよく P323/原田マハ)


目を背けなければ、ピンチはチャンスに変えられる。
一歩ふみだす勇気を貰える。

そんな元気がでる原田マハの『本日は、お日柄もよく』の感想を語っていく。


【書籍情報】
タイトル:本日は、お日柄もよく
著者:原田マハ
出版社:徳間文庫
ジャンル・要素:青春小説・お仕事小説
ページ数:375ページ
刊行年:2013年
映像化:2017年にWOWOWでテレビドラマ化
読後感:ハッピーエンド

感想

今までまったく興味も関心もなかったことに関心を持たせてくれる出会いがあるのが本のいいところ、と気づかせてくれる一冊。そしてちょっと勇気を出して一歩踏み出してみようと思える一冊だった。


興味をひかれたのはメインであるスピーチについて、もう一つは政治の世界について、そして言葉について。

言葉は、ときとして、世の中を変える力を持つ。

(引用:本日は、お日柄もよく P331/原田マハ)


このセリフ通り、私たちが普段なにげなく使っている『言葉』の力、『言葉』の可能性をスピーチという形で読者に投げかけていた。


スピーチがメインテーマなだけあって、スピーチの場面は思わず引き込まれる。私はスピーチ…というか目立つこと一般がとても苦手なのだが、そんな私でもちょっと人前で話すのも楽しそう!『言葉』で世界を変えてみたい!と思えたほどだ。


スピーチの極意も散りばめられていてるのが普通にためになる。物語を楽しみながらも勉強になる。

「聴衆に向かって最初に問いかけるのは、聴くもの興味を喚起するのに最も効果的なスピードの手法のひとつ」

「 ディベートの時はできるだけ具体的な例を盛り込むことで聴衆の関心を集めることができる」


などなど。そして印象に残るセリフも多い。

言葉っていうのは、魔物だ。人を傷つけも、励ましもする。本やネットを目で追うよりも、話せばなおのこと、生きた力をみなぎらせる。この魔物をどう操るか。それは、話す人次第なのだ。

(引用:本日は、お日柄もよく P131/原田マハ)



物語全体的に見れば、しっかりまとまっているしハッピーエンドで読後感もよい。見事なくらいのハッピーエンドで若干の歯がゆさもあるが。


ただ…片思いをしていた幼馴染の結婚式でスープに顔面から突っ込むって…。さすがにめちゃくちゃすぎて感情移入はできなかった。あとは文体が好みじゃなかったかな。


気になっている小説・漫画が30日間無料で楽しめる!『Kindle Unlimited』


【こんな方にオススメ】

・欲しい本がたくさんあるけど、お金をあまりかけたくない
・部屋に本を置くスペースがない
・本を持ち運ぶのが大変
・時間が空いたときに気軽に読書をしたい

そんな方は是非、読書のサブスク
『Kindle Unlimited』
を利用してみてはいかがでしょうか!?
『Kindle Unlimited』はAmazonが提供するサービスで、いつでも気軽に読書ができます。

Kindleの無料アプリから気になった本をダウンロードして、スマホ・タブレット・PCなど、好きな端末で利用可能。しかも、なんと200万冊以上の小説、漫画、雑誌などを読み放題!


月額980円のサービスなので、月にたった2冊読むだけで、元をとることができるこのサービスが、今なら30日間無料で体験可能できるんです!


無料期間中に解約すれば、一切お金はかからないのでお気軽に登録してみてください!!『Kindle Unlimited』で素敵な読書体験をどうぞ!!

↓↓30日間無料登録は以下のバナーをクリック!!↓↓




【オススメ記事】






仇敵同士の二人の王が歩む軌跡『黄金の王 白銀の王』あらすじ・紹介【沢村凜】



「薫衣様。私はお教えしたことのなかで、いちばん大切なことは何でしたでしょうか」
「この血に恥じぬよう生きること。事切れる間際まで」

(引用:黄金の王 白銀の王 P27/沢村凜)



仇敵同士の二人の王が歩む軌跡、沢村凜のファンタジー作品『黄金の王 白銀の王』を紹介していく。


感想はコチラ
【『黄金の王 白銀の王』感想】

目次

【書籍情報】
タイトル:黄金の王 白銀の王
著者:沢村凜
出版社:角川文庫
ジャンル・要素:ファンタジー・歴史ファンタジー
ページ数:481ページ
刊行年:2007年
映像化:なし
読後感:泣ける・すっきり


あらすじ

二人は仇同士であった。二人は義兄弟であった。そして、二人は囚われの王と統べる王であった──。翠の国は百数十年、鳳穐と旺厦という二つの氏族が覇権を争い、現在は鳳穐の頭領・穭が治めていた。ある日、穭は幽閉してきた旺厦の頭領・薫衣と対面する。生まれた時から「敵を殺したい」という欲求を植えつけられた二人の王。彼らが選んだのは最も困難な道、「共闘」だった。日本ファンタジーの最高峰作品。

(引用:黄金の王 白銀の王/沢村凜)


物語のテーマは、覇権を争う二人の王の「和解」そして「共闘」。ファンタジーといば魔法がでてきたりだとか、派手なアクションをイメージする方も多いだろうが、そのような要素はなく物語は静かに淡々と進む。だが熱い。世界に引き込まれる。それは魅力的な二人の王が歩む軌跡を堂々と、時に残酷に、そして現実世界のように鮮明に描かれているからだろう。


二つの氏族と二人の王

物語の舞台となるのは翠国。翠国は、鳳穐(ほうしゅう)旺厦(おうか)の二つの氏族が常に覇権を争っていた。タイトルの『黄金の王 白銀の王』は、この二つの氏族の王であり名前は、鳳穐は穭(ひづち)、旺厦は薫衣(くのえ)という。
そして現在は、鳳穐が覇権を握っている。というあたりから物語が始まる。

(出典:黄金の王 白銀の王/沢村凜)


鳳穐と旺厦は100年以上前から争いを続けており、穭も薫衣も、それぞれの敵氏族を駆逐するよう教えられ、世の中もそれが当然の摂理であると考えていた。


そんな中、穭は世の中の流れに逆らい大きな決断を下す。それは鳳穐と旺厦が「共闘」すること。鳳穐と旺厦が長年争いを続けているために翠国は衰退の一途をたどっていた。ひとつの国の中で潰し合っている場合ではないのだ。さらには翠の国外から、海を渡って他の民族が侵略してくる可能性も高い。


「なすべきことをなす」ため穭と薫衣は、共に100年の歴史を覆す「共闘」をはじめる。


……が、物事はそううまくまとまるものではない。あらすじにあるように、二人の王は生まれた時から「敵を殺したい」という欲求を植えつけられたもの同士。様々な葛藤を胸に二人は新しい翠国を目指していく。

「共闘」

大きな目標のために敵同士だった者が手を組む。これだけ聞けば、盛り上がるよくある展開だ。本書もこの展開に違いはないが、『黄金の王 白銀の王』で語られるのは「共闘」を決め、達成を目指す果てない道のりだ


同じ王でも、穭と薫衣の人間性はまったく異なるし、周りから見る二人の立場もまるで違う。努力家肌で広い視野を持ち、細かな根回しができる穭。天才肌でカリスマ性と我慢強さをあわせ持つ薫衣。


鳳穐が実権を握るこの時代で旺厦の王・薫衣は非常に厳しい立場に立たされる。そして先程も述べたが、二人の王は生まれた時から「敵を殺したい」という欲求を植えつけられたもの同士。そんな二人が20年以上の時をかけて人心と政情を少しずつ少しずつ動かしてゆく。


最後に

派手さのある作品ではない。しかし『黄金の王 白銀の王』は、私にとってじわじわと心に残り続ける作品だ。激しい熱量で燃焼するような炎ではなく、じわじわと燻り続ける、一見弱々しいが確かに暖かい、そして決して消えることない。そんな炎のような作品だ。





気になっている小説・漫画が30日間無料で楽しめる!『Kindle Unlimited』


【こんな方にオススメ】

・欲しい本がたくさんあるけど、お金をあまりかけたくない
・部屋に本を置くスペースがない
・本を持ち運ぶのが大変
・時間が空いたときに気軽に読書をしたい

そんな方は是非、読書のサブスク
『Kindle Unlimited』
を利用してみてはいかがでしょうか!?
『Kindle Unlimited』はAmazonが提供するサービスで、いつでも気軽に読書ができます。

Kindleの無料アプリから気になった本をダウンロードして、スマホ・タブレット・PCなど、好きな端末で利用可能。しかも、なんと200万冊以上の小説、漫画、雑誌などを読み放題!


月額980円のサービスなので、月にたった2冊読むだけで、元をとることができるこのサービスが、今なら30日間無料で体験可能できるんです!


無料期間中に解約すれば、一切お金はかからないのでお気軽に登録してみてください!!『Kindle Unlimited』で素敵な読書体験をどうぞ!!

↓↓30日間無料登録は以下のバナーをクリック!!↓↓




【オススメ記事】






『黄金の黄金 白銀の王』の感想を好き勝手に語る【沢村凜】

「薫衣様。私はお教えしたことのなかで、いちばん大切なことは何でしたでしょうか」
「この血に恥じぬよう生きること。事切れる間際まで」

(引用:黄金の王 白銀の王 P27/沢村凜)


沢村凜の和製ファンタジー、『黄金の王 白銀の王』の感想を語っていく。ネタバレありなので未読の方はご注意を。


感想

綺麗事だけで国をまとめる事はできない。仇敵同士の二人が新しい国を築いていく様子は心あつくなるが、私はひたすらに薫衣という人物に心動かされ続けた。


薫衣は常に先を見据えていた。常に天秤にかけ最良の道を見据えていた。
「小事に目を奪われて大事をおろそかにしない」
迪学の教えをひたすら忠実に守り抜いていく薫衣だが、その姿が余りに痛々しい。  


「小事に目を奪われて大事をおろそかにしない」それはどれだけ大変なことか。誘惑をひたすらに押しのけつつ、誹謗中傷に耐え、更には同じ一族の者すら切る。茨の道を突き進む薫衣はあまりに強い、強すぎる。


そんな薫衣だから、何にも負けることはないと思っていたが、第二夫人の河鹿と、その子である鵤の言葉、そして自害による抗議で心が折れたところを目の当たりにしたときは、「薫衣も同じ、一人の人間なんだ」という当たり前のことを思い出さされた。


どんなに強くても、やっぱり一人の人間。身体も心も、限界がある。苦悩から逃げてもしまう。でも追い詰めるのが人間なら、救ってくれるのも人間。稲積の存在は、本当に救われる。P439あたりからの稲積の溢れ出る本音に薫衣はどれだけ救われたのだろう。


この場合、薫衣に本当に必要だったのは同じ一族である旺廈の河鹿ではなく、仇敵である鳳穐の稲積だった。と言っていいよね?


特にラストの約100ページがもう止まらない。447ページから薫衣と穭ふたりが放牧場で会話をするシーンとか忘れられない。もし、お互いの立場が逆だったらどうなっていたのか。そんな穭の問に対して薫衣は

「私は私のやり方で、そなたがなしただけをなし、そなたはそなたのやり方で、私がなしただけをなしただろう」

「どちらの風が吹いていても、そなたと私のいる場所が入れ替わっていただけなのだ」

(引用:黄金の王 白銀の王 P451/沢村凜)


極めつけは薫衣のこのセリフだ。


「私だって、同じだ。誰にも理解されないことをなしつづける力など、きっと、持ち合わせていない。だが、そなたがいる。そなたは私が、何を、なぜ、なしてきたか、知っている。一人いればじゅうぶんだ」

(引用:黄金の王 白銀の王 P450/沢村凜)
薫衣の口からこんな言葉が聞けるなんて……。この数ページに物語のすべてがつまっていると言っても過言ではないと思う。


薫衣と穭、殺し合う運命にあったはずの二人が、お互いがお互いを認めあえる関係にまでなっている。胸が熱くなる。激動の時を共に生きて、翠国に新しい風を吹かせた二人。


これからも鳳穐と旺廈が共に生きれる和解の道を順調に進むのかと思いきや、爆弾を落とされて衝撃が走った。

薫衣の死の、一年前の出来事だった。

なんで!こんな和やかな雰囲気なのに!!これから更にいい方向に向かいそうなのに!!そんなタイミングで薫衣が一年後に死ぬと宣告されるって!!衝撃以上の何者でもない!!


私は、薫衣に死んでほしくなかった。一族のためではなく、己の幸せのため稲積たちとこれからも生きてほしかった。


私も知らず知らずのうちに薫衣の人をひきつける"力"にかかっていたらしい。旺廈の人間を説得させた力。また穭が薫衣の処刑前に語っていたように死んでほしくないという気持ちが私の中にも溢れていた。




気になっている小説・漫画が30日間無料で楽しめる!『Kindle Unlimited』


【こんな方にオススメ】

・欲しい本がたくさんあるけど、お金をあまりかけたくない
・部屋に本を置くスペースがない
・本を持ち運ぶのが大変
・時間が空いたときに気軽に読書をしたい

そんな方は是非、読書のサブスク
『Kindle Unlimited』
を利用してみてはいかがでしょうか!?
『Kindle Unlimited』はAmazonが提供するサービスで、いつでも気軽に読書ができます。

Kindleの無料アプリから気になった本をダウンロードして、スマホ・タブレット・PCなど、好きな端末で利用可能。しかも、なんと200万冊以上の小説、漫画、雑誌などを読み放題!


月額980円のサービスなので、月にたった2冊読むだけで、元をとることができるこのサービスが、今なら30日間無料で体験可能できるんです!


無料期間中に解約すれば、一切お金はかからないのでお気軽に登録してみてください!!『Kindle Unlimited』で素敵な読書体験をどうぞ!!

↓↓30日間無料登録は以下のバナーをクリック!!↓↓




【オススメ記事】






欺きの極地にて──『デセプション・ポイント』のあらすじ・紹介【ダン・ブラウン】



「積み重ねた証拠は、カードを組み立てた家といっしょよ。大前提を抜きとるとすべてが揺らぎはじめる。隕石が発見された場所こそが大前提だったのよ」

(引用:デセプション・ポイント P132-133/ダン・ブラウン)


ダン・ブラウンの『デセプション・ポイント』のあらすじ・紹介を行っていく。感想はコチラ。
【『デセプション・ポイント』感想】


『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズは宗教について知ってた方が面白いし、逆に宗教や芸術作品について興味がないととっつきにくいが、『デセプション・ポイント』の主な題材は大統領選挙とNASA。もともとの知識がなくても楽しめるはずだ。
 

【書籍情報】
タイトル:デセプション・ポイント
著者:ダン・ブラウン
出版社:角川文庫
ジャンル・要素:ミステリを主軸として、スリラー、SF、サスペンス要素を含む
ページ数:上巻〈427〉、下巻〈398〉
刊行年:2001年
映像化:なし
読後感:スッキリ


目次

あらすじ

国家偵察局員レイチェルの仕事は、大統領へ提出する機密情報の分析。現在、ホワイトハウスは大統領選の渦中にあり、現職と争っている対立候補は、なんと彼女の父だった。選挙戦はNASAに膨大な予算を費やす現政府を非難し、国民の支持を集めている父が有利に進めていた。そんなある日、レイチェルは直直に大統領から呼び出される。NASAが大発見をしたので、彼女の目で確かめてきてほしいというのだが……。

(引用:デセプション・ポイント/ダン・ブラウン)



『デセプション・ポイント』は二人の美女の視点で物語が進行していく。それぞれは、大統領選についての視点、もう一つはNASAの大発見についての視点。二つの視点を主として、二人の主人公は待ち受ける数々の窮地をどう切り抜けていくのか、そして大統領選挙とNASAの大発見を絡めて一気に展開されていく。


疑惑うずまく大統領選

米国大統領選挙をひかえ、構図は現大統領ザカリー・ハーニーと上院議員セジウィック・セクストンの一騎打ちの状態にあったが優勢はセクストンに傾いていた。


現大統領のハーニーは、NASAを支持しているが、肝心のNASAはここ数年間失敗続きで膨大な資金が水泡に帰している現状。そのためNASAにまわしている資金を教育に回すというセクストンの政策方針が有権者の強い共感を生み支持を集めていた。


セクストンに抑え込まれているように見えた大統領陣営だったが、NASAの大発見によって事態は一転していく。


怪しげな動きが見え隠れする両陣営、大統領選挙の行方は最後まで予想がつかない。


NASAが見つけた世紀の大発見

北極では、NASAが、ある『大発見』をしていた。それは大統領選挙はおろか、世界を揺るがす発見に値した。その公表に伴って大統領は、信頼を得るためにNASAとは関係のない第三者も集められ、NASAの『大発見』の明確な裏付けを行った。


そこに大統領直々に呼ばれたひとりが
NRO(国家偵察局)の局員・レイチェル・セクストンだ。彼女は複雑な立場の人物で、現大統領側に近い立場(NRO)に属しているが、彼の父親はセジウィック・セクストン。つまり現大統領と選挙選で対立している人物なのである。


レイチェルは一時はNASAの『大発見』を自らの目で確認し、間違いないと太鼓判を押した。しかし、わずかなほころびが見つかったことから、レイチェルは国を取り巻く騒動に巻き込まれていく。


その『大発見』とは、北極の氷中に埋まった隕石だった。もちろんただの隕石でNASAがそこまで騒ぎ立てるはずがない。その隕石にはとてつもない秘密が眠っていたのだ。

特殊部隊を率いる"指揮官"の正体は…?

『大発見』のほころびを見つけたレイチェルたち数人の民間人は突如、デルタ・フォースという特殊部隊に命を狙われる。デルタ・フォースを動かせるのは大統領をはじめごく限られた人物のみ。


はたしてレイチェルたちが気づいてしまった真実とはなんなのか、そして裏で暗躍する人物とは一体だれなのか。



気になっている小説・漫画が30日間無料で楽しめる!『Kindle Unlimited』


【こんな方にオススメ】

・欲しい本がたくさんあるけど、お金をあまりかけたくない
・部屋に本を置くスペースがない
・本を持ち運ぶのが大変
・時間が空いたときに気軽に読書をしたい

そんな方は是非、読書のサブスク
『Kindle Unlimited』
を利用してみてはいかがでしょうか!?
『Kindle Unlimited』はAmazonが提供するサービスで、いつでも気軽に読書ができます。

Kindleの無料アプリから気になった本をダウンロードして、スマホ・タブレット・PCなど、好きな端末で利用可能。しかも、なんと200万冊以上の小説、漫画、雑誌などを読み放題!


月額980円のサービスなので、月にたった2冊読むだけで、元をとることができるこのサービスが、今なら30日間無料で体験可能できるんです!


無料期間中に解約すれば、一切お金はかからないのでお気軽に登録してみてください!!『Kindle Unlimited』で素敵な読書体験をどうぞ!!

↓↓30日間無料登録は以下のバナーをクリック!!↓↓




【オススメ記事】






『デセプション・ポイント』の感想を好き勝手に語る【ダン・ブラウン】




ダン・ブラウンの『デセプション・ポイント』が、『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズに負けず劣らず面白かったので感想を語っていく。


NASAの大発見とは何なのか!?大統領選挙はどうなるのか!?セクストン親子の関係は!?…と、開始数十ページで物語に完璧に引き込まれた。いい意味でダン・ブラウンとは思えない作品で、ダン・ブラウンの新たな一面を伺うことができた。(って言ってもこの作品は3作目だけど)


どうしても『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズのような、史実にまつわった物語に、歴史的建造物や美術品、科学と宗教の対立、そしてフリーメイソンなどの謎の秘密結社が暗躍する……といった作品のイメージだったし、それが持ち味だと思っていたが、そんな固定概念を払拭させられた。
以下ネタバレありなので未読の方はコチラからどうぞ。
【『デセプション・ポイント』あらすじ・紹介】




目次

感想

前半では窮地に立たせれていた現大統領・ザック・ハーニー。隕石の発見でめでたく逆転……と、もちろんそんな簡単に物語が進行していくとは思ってなかったが、予想もできない一転二転の展開にハラハラドキドキで大満足だった。


物語の中で一番気になっていたのは、特殊チームデルタ・フォースの"指揮官"と呼ばれていた、裏で暗躍している人物は誰なのか?


NASA長官のエクストリーム!?それとも大統領側近のテンチ!?と考えを巡らせていたなか、ピカリングが黒幕だったのは完全に予想外だった。まんまと叙述トリックにしてやられた。一番信頼感のある人物や、犯人のはずがない人物(叙述トリックの部分だが、ピカリングはミサイルで殺されたはずだった)を黒幕に仕立て上げるのがダン・ブラウンのこれまでのよくあるパターンで、気にはかけていたのに見事に騙された。いやー悔しい!


クライマックスシーンで死んだはずだったピカリングがでてきたときには、思わず「なんで!?やられた!!」って声を出してしまいそうだった。


ダン・ブラウンが描く犯人が魅力的で嫌悪感を感じない人物が多いのは、犯人が己の志を貫いていている部分にあると思う。予想外なだけでなく、ちゃんと納得できる動機を持ち合わせている。


ピカリングの当初の計画では、犠牲者は地質学者のブロフィーだけのはずだった。しかし、計画外の出来事の連続に段々と道をそれてエスレートしてしまっていたが、すべては米国の安定のためという理想を追い求めた結果。結局は国のために命まで落としてしまうのは皮肉でもある。


レイチェルの命を狙われながらも隕石の秘密に迫る視点も面白いし、ガブリエールの視点からみる大統領選挙の裏側も面白い。どちらの視点も夢中になれる。


NSAの、各分野の専門家のお墨付きがあったはずの隕石。その隕石の秘密が暴かれていく様が痛快だった。真実に近づくにつれて、どんどん悪い予感が的中していくようで非常にハラハラさせられる。


一つ残念…というか違和感があったのは国を背負う特殊部隊デルタ・フォースがレイチェルたち民間人にやられてしまう点。武装したうえで人数の不利もない。それなのに銃火器の扱いに慣れてもいない人間にやられてしまうのは流石に違和感を覚えた。


最後に

ダン・ブラウン最新作の『オリジン』のアイデアはここからきたのかなと思う所があった。

 トーランドは楽しそうに口を開いた。「レイチェル、地球はかつて生物のいない惑星だったんだ。それが突然、一夜のうちに爆発したかのように生命が息づいた。生物学者の多くは、原始の海の成分が理想的な状態になったために、魔法のごとく命が宿ったと考えている。でも、それを実験室で再現することはいまだにできていない。宗教学者は、その試みが成功しないのは神が実在する証だと考える。神が原始の海にふれて命を吹き込んだからこそ、生き物が存在するのだと言ってね」

(引用:デセプション・ポイント〈上〉P173/ダン・ブラウン)

まさに『オリジン』の一つ目の重要ポイントなんだよなぁ。ダ・ヴィンチ・コードシリーズ最新作『オリジン』は、生命の起源と生命の未来を綴った物語。自信をもってオススメできる。
【『オリジン』のあらすじ・紹介】



気になっている小説・漫画が30日間無料で楽しめる!『Kindle Unlimited』


【こんな方にオススメ】

・欲しい本がたくさんあるけど、お金をあまりかけたくない
・部屋に本を置くスペースがない
・本を持ち運ぶのが大変
・時間が空いたときに気軽に読書をしたい

そんな方は是非、読書のサブスク
『Kindle Unlimited』
を利用してみてはいかがでしょうか!?
『Kindle Unlimited』はAmazonが提供するサービスで、いつでも気軽に読書ができます。

Kindleの無料アプリから気になった本をダウンロードして、スマホ・タブレット・PCなど、好きな端末で利用可能。しかも、なんと200万冊以上の小説、漫画、雑誌などを読み放題!


月額980円のサービスなので、月にたった2冊読むだけで、元をとることができるこのサービスが、今なら30日間無料で体験可能できるんです!


無料期間中に解約すれば、一切お金はかからないのでお気軽に登録してみてください!!『Kindle Unlimited』で素敵な読書体験をどうぞ!!

↓↓30日間無料登録は以下のバナーをクリック!!↓↓




【オススメ記事】






ダン・ブラウンの原点『パズル・パレス』のあらすじ・紹介


『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズで一目脚光を浴びているダン・ブラウン。今回はそんな彼の原点であるデビュー作『パズル・パレス』のあらすじ・紹介を行っていく。


『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズの紹介はコチラからどうぞ。


目次

あらすじ

史上最大の諜報機関にして暗号学の最高峰、米国家安全保障局のスーパーコンピュータ〈トランスレータ〉が狙われる。対テロ対策として開発され、一般市民の通信をも監視可能なこの存在は決して公に出来ない国家機密だった。が、この状況に憤った元局員が、自ら開発した解読不可能な暗号ソフトを楯に〈トランスレータ〉の公表を迫る。個人のプライバシーか、国家の安全保障か。情報化時代のテロをスリリングに描いたスリラー。

(引用:パズル・パレス〈上〉裏表紙/ダン・ブラウン)


『パズル・パレス』では、二人の主人公の視点で物語が進行していく。一人目はスーザン・フレッチャー。彼女はNSA(国家安全保障局)の暗号解読課主任。若くして主任まで上り詰めた彼女の頭脳は聡明で、しかも美人。


スーザンはとある土曜日、休日にもかかわらず、上司のストラスモア副長官から至急NSAに来るように要請を受ける。そこでスーザンはNSA最大のピンチに巻き込まれていく…。


もう一人の主人公がスーザンの恋人であるデイヴィッド・ベッカー。言語学専攻の大学教授である。以前にNSAの仕事を手伝い、貢献したことでスーザンと出会う。


ストラスモアとも面識があり、そのストラスモアから極秘で任務を依頼される。それは、とある男が残した指輪を回収すること。急遽、アメリカからスペインに飛んだベッカーに待ち受ける困難とは…?そして彼の背後には怪しい影が……。


…とまぁ、これが簡単なあらすじ。


NSAと訪れる危機

先程チラッと出てきたがNSA〈国家安全保障局〉とは史上最大の諜報機関にして暗号学の最高峰であり、” 米国政府機関の通信を保護し、外国列強の通信を傍受すること ”を任務としている。実在する組織である。


『パズル・パレス』では、NSAが密かに開発した「トランスレータ」が危機に陥る。「トランスレータ」とは簡単にいえば超高機能暗号解読機で、全ての暗号を瞬く間に解読してEメールを読むことができ、テロや犯罪などを未然に防ぐ役割を果たしている。


しかし裏を返せばそれは、一般市民の通信はすべて監視されていることを意味し、プライバシーの欠片もない。もちろん「トランスレータ」の存在は国家機密だったが、NSAの元局員が反旗を翻す。個人のプライバシーを守るため、「トランスレータ」でも解読不可能な暗号ソフトを発明した。そしてそれを世界中にばら撒くと脅しをかけたのだ。つまり莫大な資金を投入して作った「トランスレータ」をガラクタに変えてしまったのだ。


日本

『パズル・パレス』では、日本人の登場人物や、日本でかつて起きた出来事が鍵を握っている。外国の小説で日本が出てくるとついつい親近感がわいてしまう。

 
ダン・ブラウンの他の作品『ロスト・シンボル』でも"CIA保安局局長"という重要なポジションに日系人の女性を登場させるなど、世界各国が登場するダン・ブラウンの小説だが、日本にもいくつかのスポットライトが浴びせられている。


最後に

『パズル・パレス』はダン・ブラウンの原点が伺える作品だ。
私自身、現在刊行されている『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズ5作品を読んでから今回紹介している『パズル・パレス』を読んだ。なるほど、確かに彼の作品の原点が見えた気がした。


実在する秘密結社を用いて綴られる物語。暗殺者に追われる主人公が機転を効かせて逃げ回る。そして数日間の出来事をぎゅっとまとめた密度の濃いジェットコースターストーリー。


正直な話、『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズを先に読む事をオススメする。個人の好みなので強くは言えないが私は『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズのほうが面白いと思う。


ダン・ブラウンの作品を更に読んでみたいと思ったら手を出してみればいいだろう。きっと彼のルーツが伺えるはずだ。

余談だがNSAが登場する作品を先日たまたま読んだ。デイヴィッド・ウォルトンの『天才感染症』という作品だ。


その菌に感染すると知能が爆発的に増加する。そんな菌が存在したら……という状況を描いた、菌類SF小説である。もちろん、ただ頭がよくなるだけの菌ではなく、その裏には恐ろしい陰謀が──。というストーリー。コチラも一読の価値ありだ。



関連記事





気になっている小説・漫画が30日間無料で楽しめる!『Kindle Unlimited』


【こんな方にオススメ】

・欲しい本がたくさんあるけど、お金をあまりかけたくない
・部屋に本を置くスペースがない
・本を持ち運ぶのが大変
・時間が空いたときに気軽に読書をしたい

そんな方は是非、読書のサブスク
『Kindle Unlimited』
を利用してみてはいかがでしょうか!?
『Kindle Unlimited』はAmazonが提供するサービスで、いつでも気軽に読書ができます。

Kindleの無料アプリから気になった本をダウンロードして、スマホ・タブレット・PCなど、好きな端末で利用可能。しかも、なんと200万冊以上の小説、漫画、雑誌などを読み放題!


月額980円のサービスなので、月にたった2冊読むだけで、元をとることができるこのサービスが、今なら30日間無料で体験可能できるんです!


無料期間中に解約すれば、一切お金はかからないのでお気軽に登録してみてください!!『Kindle Unlimited』で素敵な読書体験をどうぞ!!

↓↓30日間無料登録は以下のバナーをクリック!!↓↓




【オススメ記事】