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【東野圭吾】『片想い』の感想を好き勝手に語る。誰が誰へ向けての片想いか?

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永遠の片想い、か──。
その気持は哲郎にも何となく理解できた。無意味だとわかっていながらこだわらずにはいられない何か──誰だってそういうものを持っている。

(引用:片想い P186/東野圭吾)


東野圭吾の『片想い』の感想を語っていく。ネタバレありなので未読の方はご注意を。


目次

感想

『片想い』
個人的には甘酸っぱい青春時代を連想させる言葉。タイトルからは恋愛小説かな、と想像させられるが、東野圭吾が描く物語なので恋愛物だとしても単純明快なストーリーではないだろうと思った読み始めた。

男と女の境界線

この物語で目をひくのがやはり、三月をスポットに当てての根本的な『男と女』とは何なのか。


言葉だけは知っていたが性同一性障害とはどういった事なのかからはじまり、スポーツにおけるジェンダーから性転換など、男女における様々な問題が詰まっていている。


この『片想い』でとくに記憶に残ったのは、男と女の境界についてだった。
私は主人公の哲郎と同じく、漠然と男の反対が女であり、女の反対が男であると思っていた。


「女は男の裏だといいたいわけね」
「どっちでもいいよ。男が女の裏でも」
「そういうことをいいたいんじゃない。男お女はコインの裏表の関係に思ってるわけでしょ」
「違うのか」
〈中略〉
「彼女は、男と女の関係は南極と北極みたいなものだといってた」

(引用:片想い P349/東野圭吾)


ここの段階では、まだ南極と北極の意味がよくわからなかった。反対という意味では、コインの例えとあまり変わらないのでは?と疑問だったが、その答えはすぐに解消された。ちょっと長くなってしまうが、そのまま引用する。

「男と女は、メビウスの裏と表の関係にあると思ってます」
「どういう意味ですか」
「ふつうの一枚の紙ならば、裏はどこまでいっても裏だし、表は永久に表です。両者が出会うことはない。でもメビウスの帯ならば、表だと思って進んでいったら、いつのまにか裏に回っているということになる。つまり両者は繋がっているんです。この世のすべての人はこのメビウスの帯の上にいる。完全な男はいないし、完全な女もいない。またそれぞれの人が持つメビウスの帯は一本じゃない。ある部分は男性的だけど、別の部分は女性的というのが、普通の人間なんです。あなたの中にだって、女性的な部分がいくつもあるはずです。トランスジェンダーといっても一様じゃない。トランスセクシャルといっても、いろいろいます。この世に同じ人間などいないんです。その写真の人にしても、肉体は女で心は男などという単純な言い方はできないはずです。私がそうであるようにね。」

(引用:片想い P366/東野圭吾)


男か女か、そんな2択の考え方しかなかったから、ここの台詞は目からウロコだった。外見的な特徴だけで男女を分けることは簡単だし、いままではそれで男女を分けて考えていたが、その人の内面や、病気を考慮しはじめると止めどない。


そんな中、このメビウスの帯の例えはしっくりくる答えだった。


また他にも、黒を男、白を女とすると黒から白に変わるグラデーションの中のどれかに属するという例えもでていて、これもまたしっくりくるものだった。


男か?女か?と、2択で考えているうちは答えにたどりつけないんだな。はっきりとした境界線はない。

誰から誰への『片想い』?

誰が誰へと片想いをしているのだろう?と思いながら読んでいたが、この物語では一つの片想いではなく、様々な片想いが描かれていたようだった。


人から人への想いから、変わらない社会への考え方まで。本文中に「片想い」という単語が出てくる箇所はどこをとっても記憶に残るものだった。

「いいんだよ、わかってる。何もかもオレの自己満足だし一人相撲なんだ。永遠の片想いってやつさ。だけどさ、それでもオレにとっては大事なことなんだ」
永遠の片想い、か──。
その気持は哲郎にも何となく理解できた。無意味だとわかっていながらこだわらずにはいられない何か──誰だってそういうものを持っている。

(引用:片想い P186/東野圭吾)

「人間は未知のものを恐れます。恐れて、排除しようとする。どんなに性同一性障害という言葉だけがクローズアップされても、何も変わらない。受け入れられたいという我々の思いは、たぶんこれからも伝わらない。片想いはこれからも続くでしょう」

(引用:片想い P368/東野圭吾)

「 十数年越しの片想いが実ったんなら幸せなことだ。今じゃ一心同体ってかんじらしい。奴らが幸せになってくれたなら、俺たちのボール遊びにも意味があったってことになる」

(引用:片想い P613/東野圭吾)


『無意味だとわかっていながらこだわらずにはいられない何か』
という台詞を主人公の哲郎が残しているが、彼自身に帰ってくる言葉だったんだなぁと作品を読み終えてから感じた。


表紙について

読み終わったあとにしみじみと見返すと、なるほどなぁって思える表紙。


メビウスの帯は、さきほども引用したが男女の境界をメビウスの帯に例えていたのが印象深かった部分。


太陽と月(昼と夜)は作中では出ていなかったと思うが、これもいい例え。
昼を男、夜を女としてメビウスの帯と同様に考えると、昼と夜との中間の時間(夕方?)が三月となるのかな。


季節によって夕方の時間が変わる=その時その時によって、女に振れるか男に振れるか変わる
って考えると、メビウスの帯の例えより自分はコッチのほうがしっくりくる。
シンプルだけど考えさせられるいい表紙。




【オススメ】




『図書館戦争 別冊Ⅱ』の感想を好き勝手に語る。ついにあの二人に進展が…!?【有川浩】


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有川浩の『図書館戦争』シリーズ第6弾、番外編である『図書館戦争 別冊Ⅱ』の感想をかたっていく。ネタバレがあるので未読の方はご注意を。





感想

緒方副隊長の昔話や、堂上と小牧の新人時代の話など興味を惹かれる番外編だったど、やっぱり一番心に残ったのは手塚と柴崎のその後を描いた『背中合わせの二人』。


『背中合わせのふたり』ってタイトルが、これまでの二人の関係を示していてまたいいよね。


郁と堂上がメインの図書館戦争だけど、やっぱり手塚・柴崎の関係がすきだなーって再確認した。


だけどいままでのシリーズのなかで一番イライラする……というか胸糞が悪いシーンが多かった作品でもあった。それが柴崎に対する嫌がらせの場面。


ストーカーから始まり、卑猥なコラージュ写真がばら撒かれるなど陰湿な嫌がらせが続いて、普段気丈で嫌がらせなんてスルリと受け流していたであろう柴崎が憔悴していく様子が読んでいて辛かった。


それプラス、手塚が運転するクルマでの水島の自己中心的な解釈とその告白でイライラはピークに……。実際にこんなヒステリーな思考の持ち主いるのかな……こういう考えしかできない人がストーカーになったりするのか……。


まぁその不快感の振り幅もあってか、解決した時の開放感、爽快感はたまらないものがある。まさか今までまったく進展がなかった二人の結婚の場面まで書かれるとは思ってもみなかった。嬉しい誤算。


柴崎のいままでのギャップがひたすらに可愛い。とくに事件のクライマックスのところ。

「あたし。大事にしてくれて、あたしが大事にしたいような人は、あたしのことなんか見つけてくれなかったっ!」
「俺が見つけた」
手塚が囁いた。
「自信家で皮肉屋で意固地で意地っ張りで大事にしたいお前のこと、やっと見つけた」
うわああ、と自分でもびっくりするほどの子供のように泣き声が漏れた。

(引用:図書館戦争 別冊Ⅱ P267/有川浩)


柴崎がいつからかずっと自分を守っていた殻が割れた瞬間……手塚が割ってくれた瞬間……。手塚と柴崎がすきな人にとってはたまらない展開だった。




【オススメ】




【8作品】日本人作家のおすすめ長編ファンタジー小説を紹介する【随時更新】

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異世界、不思議な生物、異なる文化、超能力……現実では体験し得ないワクワクするような世界をち下さいみせてくれるのはファンタジー作品の醍醐味だ。


今回は、一度物語の世界に入り込んだら、寝食を忘れて没頭できるような8つの作品を紹介していく。


どこからを”長編ファンタジー”と呼ぶかは悩ましい所だが、今回は1000ページを超えるものを基準とした。有名どころを取り揃えているのでどなたでも楽しめるはずだ。


注意事項

  • 2020年現在で私が実際に読んだ作品を紹介している。(随時更新予定)
  • 紹介はランキング形式ではなく、ランダムに紹介する。
  • あらすじは、基本裏表紙のものを引用している。
  • 物語の核心に触れるネタバレはしていない。


それではさっそくどうぞ!!


目次

──『精霊の守り人』シリーズ/上橋菜穂子

──あらすじ

 老練な女用心棒のバルサは新ヨゴ皇国の二ノ妃から皇子チャグムを託される。精霊の卵を宿した息子を疎み、父帝が差し向けてくる刺客や異界の魔物から幼いチャグムを守るため、バルサは身体を張って戦い続ける。建国神話の秘密、先住民の伝承など文化人類学者らしい緻密な世界構築が評判を呼び、数多くの受賞歴を誇るロングセラーがついに文庫化。痛快で新しい冒険シリーズは今始まる


──言わずと知られた和製ファンタジーの代表作
小さいときから読書家だった方なら必ずと言っていいほど通るであろう上橋菜穂子作品。そしてその中でもとくに有名なのがこの『精霊の守り人』シリーズ


児童書という枠組みでもあるので、子供向けの作品なんじゃないの?と思われる方もいると思うが、ところがどっこいこのシリーズ、大人が読んでも面白い


純粋な気持ちでストーリーを楽しめる子供時代に出会ったとしても間違いなく面白いだろうし、大人の視点では、世界観の緻密さ、登場人物たちの関係性や気持ち、著者の民族学者ならではの知識を生かしての物語…ホント、面白い点が多すぎて物語の世界に没頭してしまうことだろう。


それでありながらキャラクターたちがそれぞれ魅力的で、彼らの会話のやり取りも読みやすい。そしてストーリーも小気味よく進むのでサクサクと読み進めることができることから子供向けというのも納得だ。



短編集まで含めると全10作品で、『○○の”守り人”』は主人公がバルサという女短槍使い。『○○の”旅人”』は主人公がチャグムという皇子、といった構成となっている。


【守り人シリーズ・作品一覧】
1.精霊の守り人
2.闇の守り人
3.夢の守り人
4.虚空の旅人
5.神の守り人〈上・下〉
6.蒼路の旅人
7.天と地の守り人〈1〜3部〉
8.流れ行く者〈短編集〉
9.炎路を行く者〈短編集〉
10.風と行く者〈外伝〉


──『獣の奏者』/上橋菜穂子

──あらすじ

リョザ神王国。闘蛇村に暮らす少女エリンの幸せな日々は、闘蛇を死なせた罪に問われた母との別れを境に一転する。母の不思議な指笛によって死地を逃れ、蜂飼いのジョウンに救われて九死に一生を得たエリンは、母と同じ獣ノ医術師を目指すが──。苦難に立ち向かう少女の物語が、今ここに幕を開ける!

──少女の執念は世界を変える
『獣の奏者』は、外伝も含めると5冊からなるファンタジー作品だ。

【獣の奏者・作品一覧】
1.獣の奏者〈Ⅰ 闘蛇編〉
2.獣の奏者〈Ⅱ 王獣編〉
3.獣の奏者〈Ⅲ探求編〉
4.獣の奏者〈Ⅳ完結編〉
5.獣の奏者〈外伝 刹那〉


〈Ⅰ 闘蛇編〉と〈Ⅱ 王獣編〉で一区切りつくので、興味がある方はまずこの2冊を読んでみてはいかがだろうか。


『獣の奏者』は、国と国の争いの物語でもあり、政治的な駆け引きの物語でもあり、決して人に懐かない王獣と少女が心を通わせていく物語でもある。


王獣闘蛇と呼ばれる二つの特殊な生き物が登場するのだが、どちらの生き物も人間では太刀打ちできないくらい強い。


闘蛇は、なんとか人が制御できるため国を守護する兵器として使われている。対する王獣は闘蛇以上に強いが決して人に懐かない。特殊な笛の音で硬直させてからでないと近づくことさえできない。


しかし、主人公・エリンは決して人に懐かないはずの王獣と心を通わせてしまう


エリンと王獣が仲良くなればなるほど、政治的な波に飲み込まれてしまう。心を通わせたい、しかしそれは王獣を兵器として使用させられてしまう事を意味する。そのときエリンが選んだ道は……。


一気読み必死のファンタジー。自信をもってオススメできる作品だ。




──『鹿の王』/上橋菜穂子

──あらすじ

強大な帝国・東乎瑠から故郷を守るため、死兵の役目を引き受けた戦士団”独角”。妻と子を病で失い絶望の底にあったヴァンはその頭として戦うが、奴隷に落とされ岩塩鉱に囚われていた。ある夜、不気味な犬の群れが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生。生き延びたヴァンは、同じく病から逃れた幼子にユナと名前を付けて育てるが!?
たったふたりだけ生き残った父と子が、未曾有の危機に立ち向かう。壮大な冒険が、いまはじまる──!


──2人の男が過酷な運命に立ち向かう
『鹿の王』は2つの視点を中心に物語が進行していく。一人はあらすじで書いてある”ヴァン”。そしてもう一人は医術師の”ホッサル”だ。


ヴァンは、飛鹿〈ピユイカ〉と呼ばれる鹿を操ることができる。また、独角〈どっかく〉という戦闘集団の頭領であった。しかし戦いに破れ、奴隷に落とされると岩塩鉱で働かされることとなる。ある夜、不気味な犬の群れが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生。多くの人が病で命を落とすなか生き延びたヴァンは、同じく病から逃れた幼子”ユナ”とともに逃げ出すが……。


ホッサルは病の原因究明のため岩塩鉱に行く。多くの者が命を落としている中、脱走防止の足枷がひとつ外れていることが分かり、ヴァンだけが生き残ったことが発覚する。犬に噛まれても病にかからない人もいる事がわかったことで、謎の病の究明のため生き残ったヴァンを捜索することになる。


ヴァンとホッサルの2人の男を中心に過酷な運命に立ち向かう人々のストーリーが展開されていく。


『鹿の王』は、上で紹介した上橋菜穂子氏の他作品『守り人シリーズ』と『獣の奏者』と比較するファンタジー的な要素はやや薄めな印象。その分、生と死、病気とは、医療とは…とリアルな部分を深く掘り下げているのが特徴と言えるだろう。


いつもながら登場人物が魅力的で、細部まで世界観が構築されていてる。そして思わずうなってしまうような美しい日本語(表現)がページをめくる手を止めさせてくれない。



また続編にホッサルを主人公に置いた『鹿の王 水底の橋』もあるので合わせてどうぞ。


──『十二国記』/小野不由美

──あらすじ

「お捜し申し上げました」──
女子高生の陽子の許に、ケイキと名乗る男が現れ、跪く。そして海を潜り抜け、地図にない異界へと連れ去った。男とはぐれ一人彷徨う陽子は、出会うものに裏切られ、異形の獣には襲われる。なぜ異邦に来たのか。戦わねばならないのか。怒涛のごとく押し寄せる苦難に、故国へ帰還を誓う少女の「生」への執着が迸る。シリーズ本編となる衝撃の第一作。

──圧倒的世界観が待ち受ける大人気ファンタジー

あなたは、ファンタジーに何を求めるだろうか?応援したくなる主人公?魅力あふれる登場人物?ハラハラドキドキの冒険?スカッとするようなどんでん返し?それとも作り込まれた世界観?


十二国記の世界にはそのすべてがつまっている。


世界は文字通り12の国でできている(世界の中心に『黄海』という島があるが、この島は12の国に含まれない特別な場所)。

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さらにこの世界とは別に十二国記には、『現世(日本)』が登場する。我々の住む現世と十二国記の世界は虚海という広大に海に隔てられている。


本来は『現世』と『十二国』とは行き来ができないのだが、蝕(しょく)と呼ばれる天災が起こると『現世』と『十二国』の世界が混じり、『現世』から『十二国』へと、また逆に『十二国』から『現世』へと人が流れ着いてしまうことがある。


上記のあらすじは『月の影 影の海』の上巻から引用したもので、現世に生きるごくごく普通の女子高生が十二国の世界に迷い込んでしまうお話だ。


『十二国記は現在短編も含めて10作品ある。以下作品一覧。


【十二国記・作品一覧】
1.『魔性の子』
2.『月の影 影の海』
3.『風の海 迷宮の岸』
4.『東の海神 西の滄海』
5.『風の万里 黎明の空』
6.『丕緒の鳥』〈短編集〉
7.『図南の翼』
8.『黄昏の岸 暁の天』
9.『華胥の幽夢』〈短編集〉
10.『白銀の墟 玄の月』


『月の影 影の海』では現世に生きていた女子高生・陽子が主人公の物語だが、タイトル事に主人公が変わる(同じ作品もあるが)ため、様々な主人公の目線・立場から異世界ファンタジーを堪能することができる。


【関連記事】
『十二国記』の全10作品をまとめて紹介する【小野不由美】 - FGかふぇ



──『図書館の魔女』/高田大介

──あらすじ

鍛冶の里に生まれ育った少年キリヒトは、王宮の命により、史上最古の図書館に暮らす「高い塔の魔女(ソルシエール)」マツリカに仕えることになる。古今の書物を繙き、数多の言語を操って策を巡らせるがゆえ、「魔女」と恐れられる彼女は、自分の声を持たないうら若き少女だった。超弩級異世界ファンタジー全四巻、ここに始まる!

──剣でも魔法でもない。少女は言葉で世界を拓く
【ボーイミーツガール】であり、【知的エンタメ】であり、【国家謀略戦争】であり、【大冒険】でもある。しかし何より大きいのは、『図書館の魔女』は"言葉"がテーマのファンタジー作品だという点だ。


タイトルは『図書館の"魔女"』だが、魔術で物を浮かせたりだとか、大釜で怪しげな薬を作っていたりだとかそんなことはない。ファンタジーに出てくるような竜だとか、伝説の剣だとか魔法もでてくるわけではない。


むしろファンタジーなのに非現実的要素を全否定するような場面すらある。


そんな世界観の中、図書館の魔女・マツリカは魔法を使わずに言葉を使う。いくつもの言語を扱い、難解な書物を繙き、言葉一つで世界を動かす。それにも関わらずマツリカ本人はしゃべることができないのだ。このギャップに惹かれないことがあるだろうか、いやない。


手話を用いた意思伝達を主としているマツリカのもとにある日、少年・キリヒトが手話通訳として図書館に遣わされる。特別な境遇に生まれ、特別な能力をもった二人の出会いで物語は始まる。お互いの能力で欠点を補いながら、そして、なくてはならない存在へと変わっていく。その過程が、やりとりがたまらなく愛おしい。


「いつまでもこの物語の世界に浸っていたい。読み終えてしまいたくない。」と思ったこの『図書館の魔女』だけかもしれない。


文庫本では第1巻~第4巻で構成されており、合計のページは1800ページを越える長編作品だが、ページ数もさることながら内容が非常に濃密である。


また続編に『図書館の魔女 烏の伝言』もあるので合わせてどうぞ。


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『図書館の魔女』を紹介する。口のきけない魔女の物語はすべての読書家に捧げたい1冊だった【高田大介】 - FGかふぇ



──『新世界より』/貴志祐介

──あらすじ

1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖66町には純粋無垢な子供たち歓声が響く。周囲を注連縄で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力」を得るに至った人類が手に入れた平和。念動力の技を磨く子どもたちは野心と希望に燃えていた……隠された先史文明の一端を知るまでは。


大人向け?なサイエンス・ファンタジー
1000年後の日本が舞台となっているサイエンス・ファンタジー。文庫版は〈上・中・下〉の3冊から成る。これまで紹介してきた作品と比べるとSF色が強く、大人向けな印象。


全6章で構成されていて、物語は主人公たちが12歳、14歳、26歳の時期の3部に分けられる。


この世界の人類は”念動力”と呼ばれる超能力を身に着けているのが大きな特徴。そして人々はバケネズミと呼ばれる生物(人のように大きく話すことができる)を使役し、平和な生活を送っていた。


ある日、少年たちは町の外へ出かけた際に偶然、先史文明が遺した自走型端末と出会い。その機械によって秘密とされていた1000年前の文明が崩壊した理由と、これまでの歴史を目の当たりにすることで物語の幕があける。


ファンタジー作品を通して、人間の理性と本能に深堀りし、秩序と政治など身近なことを色々考えさせられる物語。


最後に一つ注意点なのだがこの『新世界より』ストーリーの所々にややグロテスクな描写があるので、苦手な方は気をつけてもらいたい。


──『ブレイブストーリー』/宮部みゆき

──あらすじ

小学5年生の亘は、成績はそこそこで、テレビゲームが好きな男の子。大きな団地に住み、ともに新設校に通う親友のカッちゃんがいる。街では、建設途中のビルに幽霊が出るという噂が広がっていた。そんなある日、帰宅した亘に、父は「この家を出ていく」という意外な言葉をぶつける。不意に持ち上がった両親の離婚話。これまでの平穏な毎日を取り戻すべく、亘はビルの扉から、広大な異世界──幻界へと旅立った!


──己の答えを見つけ出す王道ファンタジー
『ブレイブ・ストーリー』の内容を簡単に言ってしまえば、現実世界にいる少年がふとしたきっかけで異世界への扉を見つけてしまい、異世界に冒険にでる話、というファンタジー作品における王道と言っていい内容だ。


しかしこの単純そうな物語、一筋縄ではいかない。


ブレイブ・ストーリーは幻界での冒険がメインストーリーになる。だからといって現実世界の話が薄いわけではない。亘に訪れた突然の出来事によって現実世界から幻界へ渡ることになる。つまり、現実世界あっての幻界の冒険という訳だ。


事実、〈上・中・下〉巻で構成される物語で、現実世界の話が上巻のほとんどを占めている。


幻界でのストーリーは子ども向け(もちろん大人も楽しめるが)といっていいが、現実世界の話が離婚やそれに準ずるトラブルで、子ども向けというにはあまりに生々しい話だ。「異世界ファンタジーかぁー」と、軽い気持ちで読み始めたら序盤はまさかの重たい話で衝撃を受けたのをよく覚えている。


何故、亘は幻界へ渡ったのか?そして幻界での冒険でどんな答えを出すのか?少年の成長に胸が熱くなる王道のファンタジー。


──『狼と香辛料』/支倉凍砂

──あらすじ

行商人ロレンスは、麦の束に埋もれ馬車の荷台に眠る少女を見つける。少女は狼の耳と尻尾を有した美しい娘で、自らを豊作を司る神ホロと名乗った。
「わっちは神と呼ばれていたがよ。わっちゃあホロ以外の何者でもない」
老獪な話術を巧みに操るホロに翻弄されるロレンス。しかし彼女が本当に豊穣の狼神なのか半信半疑ながらも、ホロと旅をすることを了承した。
そんな二人旅に思いがけない儲け話が舞い込んでくる。近い将来、ある銀貨がねあがりするという噂。疑いながらもロレンスはその儲け話に乗るのだが──。
第12回電撃小説大賞〈銀賞〉受賞作!

──狼少女の可愛さに狂え!
ライトノベルからも一冊、狼美少女と行商人が織り成すファンタジー『狼と香辛料』を紹介。


物語の舞台は中世ヨーロッパを思わせる世界。リアルな世界観で魔法などの超常的現象はいっさい生じない。狼の化身”ホロ”の存在を除けば。


狼の耳と尻尾を持つ少女”ホロ”の本来の姿は、人間を一口で飲み込めるほど巨大な狼。旅の行商人クラフト・ロレンスは、商いのために訪れたパスロエ村を後にした夜、荷馬車に忍び込んでいたホロを発見する。


ホロがただの娘ではなく、狼の化身であることを知ったロレンスは、彼女を旅の供に迎えることとなる。2人は旅の途中に様々な騒動に巻き込まれながら、遥か北にたるホロの故郷を目指して旅をすることになる。


ファンタジーの作品であるが、ロレンスの行商人という職業を通じて、商人たちの駆け引きの様子がまず面白いし、経済的な内容が多いのも特徴的だ。


そしてとにかくホロが可愛い。これに尽きる。
少女の見た目なのに老獪な話し方をするギャップ。頭脳明晰で完璧なようなのにたまにみせる弱さ。ホロの可愛さを堪能したいがために全巻読み切ったまである。


『狼と香辛料』だけで17巻
そして続編となる『狼と香辛料 Spring Log』で5巻(連載中)
さらにさらに主人公を変えての続編『狼と羊皮紙』で4巻(連載中)

と、特大ボリュームなので是非堪能してみてほしい。


最後に

面白い作品と出会い次第更新していくので、また期間をあけて覗いてもらえると嬉しい。


またこんなオススメファンタジーもあるよ!!って教えていただけると、とても嬉しい。


【オススメ】



『図書館革命』の感想を好き勝手に語る【有川浩】

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有川浩の『図書館戦争』シリーズ第四弾、『図書館革命』の感想をかたっていく。ネタバレがあるので未読の方はご注意を。



目次

感想

物語の主軸は作家・当麻を守る戦い。その中で郁と堂上の関係が進展(やっとか)したわけだけど……。胃もたれするんじゃないかってくらい甘々だったなー。読んでるこっちが恥ずかしくなる。

──郁と堂上

郁と堂上が約束してたカモミールティーを飲みに行くっていう、例のカミツレデート。その最中に収集がかかって基地に急いで戻るわけ、それでみんな(図書特殊隊たち)が待機している部屋に戻るわけ、手を繋いだまま。


いやいや、流石に気付こうぜお二人さん!!二人の世界に夢中ってか!!これはいじられたって文句言えないわ!!それに加えて、堂上が撃たれた後のシーンで、郁がキスしたあとに

「堂上教官こそ──あたし、帰ってきたらカミツレ返して、堂上教官に好きっていいますから!だから、絶対元気になってください!元気にならなかったら許さない!」

(引用:図書館革命 P249/有川浩)

『言いたいことがある』ではなくて『好きって言いますから!』っていうのが郁らしいけど。もう好きって言ってるじゃん…。


そんな二人のやりとりの中で一番好きな箇所は、堂上が撃たれてしまった後、二正の階級章を貸して「大丈夫だ。お前はやれる」のところ。


裏表紙に濡れたカミツレの紋章があって、どういうことか気になっていたんだけど、そういうことかぁ〜って。
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──堂上の背中を追いかけて

そんな甘々ばっかりじゃなくて郁の図書特殊隊としての成長がはっきり感じられたのもとても印象的だった。


盗聴の可能性を考慮して電報を送ったり、さらにはその電報も暗号化したり、護衛をしている当麻を不安にさせないように気丈に振る舞ったり……。


もしも堂上だったらどう判断するのか…!?とか考えている描写があって、郁が堂上の背中を着実に追いかけているんだなぁって感慨深くなった。


──手塚と柴崎

やっぱりこの二人の距離感がちょうどいいなぁって思ってたけど、今回もよかったなー…。郁と堂上とは違い大人の雰囲気。郁と堂上の二人がどストレートすぎるから、この二人の距離感が読んでてちょうどいいし、楽しい。


急展開の柴崎からのキスとか衝撃だったね。しかもそのキスを取引の条件にするあたり柴崎らしいけど、照れ隠しなようにしか見えない。手塚は動揺してたから気づいてなさそうだけども。


それにしても番外編でもいちゃついてた二人なのに、3年たってもまだ付き合ってないどころか何も進展してないとは……何をしていたんだ……。




【オススメ】




本棚の救世主!!ダイソー『お助け本棚』の活用・裏技!

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散らかった本棚の救世主!!ダイソーの『お助け本棚』を紹介。『お助け本棚』を使えば、今まで無駄になっていたスペースをなくして本棚を最大限に利用することができます。


今回は、基本的な使い方を2つ。そしてあまり知られていない『お助け本棚』のもう1つの活用方法を紹介します。

目次

『お助け本棚』の活用方法

『お助け本棚』は、2つの形に変形させることができ、用途に応じて使い分けることができます。


【左がAタイプ、右がBタイプ】
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では、それぞれのタイプの特徴を見ていきましょう。

──前後に収納する場合【Aタイプ】

Aタイプで使用すると前後に収納したときに奥の背表紙が見えるようになります。

【Before】
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【After】
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Aタイプで高さを確保したおかげで、本同士が重なることなく、奥の本の背表紙を確認することができます。見栄えも良くなりますね。

──上下に収納する場合【Bタイプ】

Bタイプで使用すると本を上下で収納することができます。

【Before】
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【After】
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Bタイプで使用することにより、本棚の形状によっては文庫本を入れると無駄になることの多い、上部の空間を有効に使うことが可能になります。


──『お助け本棚』もう1つの活用方法

『お助け本棚』には袋に記載されていないもう1つの特徴があります。それは、縦に連結することができるという点です。

【凹凸があり重ねて使用できる】
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こんな便利な使い方ができるのに、なんでパッケージにかかれていないのか…。この連結を活かして、本棚の補助だけではなく『お助け本棚』だけでも活躍することができます。


ちょっと空いているスペースに重ねて本を収納したり、また多数使えば『お助け本棚』を仮の本棚として活用することもできます。

【活用例】
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(※ただし、あくまで100均の強度なので積み重ねすぎは破損の原因になります)



【オススメ】




『図書館危機』の感想を好き勝手に語る【有川浩】

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県展を守りながらくだらない嫌がらせに付き合ってる暇はないの。県展警備に対する部内者の重大な妨害として報告させてもらうから、そのつもりであたしにかかってこい!」

(引用:図書館危機 P277/有川浩)


『図書館戦争』シリーズの三作目、有川浩の『図書館危機』の感想を語っていく。ネタバレありなので未読の方はご注意を。


感想

ということで今回も、ほのぼのからシリアスまで飽きさせない展開で読み応えバッチリ、一気に読み切った。


──1.王子様、卒業
王子様の正体を予期せぬ形で知ってしまった郁の乙女全開の動揺っぷり、そして「あたし、王子様からは卒業します!」と公言してしまう真っ直ぐさ。笑いが止まらなくなる小牧の気持ちがよくわかる。


──2.昇任試験、来たる
子供に囲まれて悪戦苦闘する手塚が新鮮すぎた。今までの完璧人間とのギャップ。


手塚と柴崎っていい感じの二人だと思うんだよなぁ…。堂上と郁の二人はお互いまっすぐにぶつかっていく感じだけど、手塚と柴崎の二人は表にださないで探り合ってる感じが…。二人とも恋愛面ではこじらせてる風だし今後に期待…!


──3.ねじれたコトバ

「……まぁそうだ。メディアが規制される結果に興味を持たない人間が多かった。現状良化法が撤廃されてないこともそうだ。言葉が規制されるということに問題意識を持つ国民が少ないから良化法は成立したままでいられるんだ」

(引用:図書館危機 P163/有川浩)


メディア良化法に対する堂上のセリフ……これは印象に残ったね。国民が無関心だから悪法が成立、維持されて、表現の自由が規制され、知らず知らずのうちに言葉が狩られていく…。


現実社会にも通ずるところがあってちょっとぞっとする。無関心でいることの何がいけないかを体現してる。騒がれる頃にはもう手遅れになっているって意味がよくわかる。



4.里帰り、勃発──茨城県展警備──

「こなうえここの防衛員に何かあったら、あたしは関東図書基地に帰還して報告書に全部書く。関東図書隊の隊員こ査定評価は最終的には全部関東図書基地に集まるって知らない奴はいないと思うけど、一応それも思い出してもらうといいわね。あたしの制服に水かけた奴も、昨日こ揉め事仕掛けた奴も、今なら些細ないがみ合いってことで済ますけどらここがデッドラインよ。県展を守りながらくだらない嫌がらせに付き合ってる暇はないの。県展警備に対する部内者の重大な妨害として報告させてもらうから、そのつもりであたしにかかってこい!

(引用:図書館危機 P277/有川浩)


ちょっと長いけど『図書館危機』で一番好きなセリフ。郁がひたすらにカッコいい。



──5.図書館は誰がために──稲嶺、勇退──
シリアスなところはしっかりシリアスだから面白い。郁たちにとっては初めての大規模戦。戦場のリアルと、良化隊員の狂気と、実戦の混乱。


物語において登場人物の成長の様子が見られるのが楽しみの一つだと思うけど、郁は堂上の背中を追って着実に成長しているんだなぁとわかる章だった。



【オススメ】




『図書館内乱』の感想を好き勝手に語る【有川浩】


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「読みたいのは今なんだもの。何十年後の自由のために今ある自由を捨てろなんて言えない」

(引用:図書館内乱P349/有川浩)


有川浩の『図書館戦争』シリーズ第二弾、『図書館内乱』の感想をかたっていく。ネタバレがあるので未読の方はご注意を。


目次

感想

1.両親撹乱作戦
2.恋の障害
3.美女の微笑み
4.兄と弟
5.図書館の明日はどっちだ


郁の悩める家庭問題から小牧の恋愛事情、そして手塚兄の登場と目白押しの展開で今回も面白かった。まだまだ続きが気になるところ。


郁が「王子様=堂上」にいつ、どうやって気づくのか気になっていたところだったけど(郁自身が何かとのきっかけで答えに辿り着くのかなぁと思ってた)、予想外だったなぁ…。思ってたより早く明かされたという印象。


手塚兄の立ち位置といいキャラといい、強キャラ感が凄まじい。

──レインツリーの国

登場人物紹介の次のページに『レインツリーの国』の本が描かれていてまずビックリした。


刊行順的には『レインツリーの国』の前に『図書館内乱』がでているので発売当初から『図書館戦争』シリーズを追ってる方からしたら何の疑問もないかもしれないが、すでに『レインツリーの国』を読んだことがある自分としたらびっくりだった。


世界線も違うし、どういうことや…!?と思ってたら読み進めて納得。これは『レインツリーの国』を知ってたほうがお得感があるね。


──好きなセリフ

「読みたいのは今なんだもの。何十年後の自由のために今ある自由を捨てろなんて言えない」
《中略》
「だって、もうこんな社会なんだもの。こんなの嫌だけどそれはもう仕方ないし、だったら今残されている自由が大事です。もっといい未来のために今我慢できる人もいるかもしれないけど、だから全員に我慢しろって言うのは違うし、今残されている自由を捨てたくない人を責めるのも違うと思う」

(引用:図書館内乱P349/有川浩)


冒頭でも載せたものだけど、上記は郁が手塚の兄に言い放った言葉。郁らしいまっすぐな言葉が『図書館内乱』で一番好きはセリフ。


規制が蔓延る中で、残された自由を享受したい。そして他の人にも享受させてあげたい。郁の持っている『正義』がまさにでている所だなぁと思った。


郁が図書隊を目指すきっかけの部分もまさにココ。自分の自由を守りたい。そしてその自由を守ってくれた堂上…。


「あり得ませんッ!」
ものすごい剣幕の堂上の怒声が、ドアの閉めた効果もないほどの声量で筒抜けた。

(引用:図書館内乱P284/有川浩)

そしてその堂上といえば、『図書館内乱』なら上記のセリフでしょう。


砂川に濡れ衣を着せられて、郁が査問会に出頭命令がでたときに叫んだ言葉。もうこれに至ってはシンプルにかっこよい。そして郁のことを信じて、冷静さを失うほど怒るとか…甘いわ。言うときは言う、こういう熱い堂上がすき。



最後に

図書館戦争シリーズよりは有名ではないかもしれないが、今回の『図書館内乱』に登場する『レインツリーの国』は甘酸っぱい恋愛小説になっているので、有川浩すきなら是非どうぞ…!


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