FGかふぇ

読書やらカフェ巡りが趣味。読んだ本、行ったカフェの紹介がメインのブログです。ごゆるりとどうぞ。

『精霊の守り人』の感想を好き勝手に語る【上橋菜穂子】

言わずと知れた和製ファンタジー作品の代表作、上橋菜穂子の『精霊の守り人』の感想を語っていく。ネタバレには触れていくので未読の方はご注意を。 感想 著者の他作品である『鹿の王』や『獣の奏者』はすでに読み終えており、上橋菜穂子氏の作品ならば間違…

『虚空の旅人』の感想を好き勝手に語る【上橋菜穂子】

「……そなたの才能を、政だけにすり減らすな。驚きをもって異界を見るまなざしを決ししてくもらせないでくれ」 (引用:虚空の旅人 P380/上橋菜穂子) 上橋菜穂子氏による大人気シリーズ、『守り人』シリーズの外伝『虚空の旅人』の感想を語っていく。 ネタバレ…

泥棒と警察官 二人の恋の行方は──『ルパンの娘』のあらすじ・紹介【横関大】

「今すぐ別れなさい」 わたしは泥棒の娘。 結婚を考えていた彼は、警察一家の長男だった。 2019年7月からドラマ化が決定した横関大の原作小説『ルパンの娘』のあらすじ・見どころを紹介していく。 500ページ弱と文量はそこそこあるが、文体は読みやすく軽快…

『本日は、お日柄もよく』の感想を好き勝手に語る【原田マハ】

『困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している』 (引用:本日は、お日柄もよく P323/原田マハ) 目を背けなければ、ピ…

仇敵同士の二人の王が歩む軌跡『黄金の王 白銀の王』あらすじ・紹介【沢村凜】

「薫衣様。私はお教えしたことのなかで、いちばん大切なことは何でしたでしょうか」 「この血に恥じぬよう生きること。事切れる間際まで」 (引用:黄金の王 白銀の王 P27/沢村凜) 仇敵同士の二人の王が歩む軌跡、沢村凜のファンタジー作品『黄金の王 白銀の…

『黄金の黄金 白銀の王』の感想を好き勝手に語る【沢村凜】

「薫衣様。私はお教えしたことのなかで、いちばん大切なことは何でしたでしょうか」 「この血に恥じぬよう生きること。事切れる間際まで」 (引用:黄金の王 白銀の王 P27/沢村凜) 沢村凜の和製ファンタジー、『黄金の王 白銀の王』の感想を語っていく。ネタ…

【小説】『羊と鋼の森』の感想を好き勝手に語る【宮下奈都】

心洗われ、静かながらワクワクする『羊と鋼の森』の感想を語っていく。ネタバレありなのでご注意を。 ネタバレなしの紹介はコチラから。 【『羊と鋼の森』あらすじ・紹介】 目次 感想 ──ピアノの魅力に引き込まれる ──主人公・外村の成長に心動かされる ──言…

かつて愛した人は殺人犯なのか?──『木漏れ日に泳ぐ魚』あらすじ・紹介【恩田陸】

かつて愛した人は殺人犯なのか? 最後の夜に繰り広げられる心理戦 深まる疑惑、明かされる真実、濃密な心理戦 物語は予想外の結末を迎える── 恩田陸の『木漏れ日に泳ぐ魚』が不意打ちのように心に刺さったのであらすじ・紹介をしていく。感想はコチラ。『木…

『木漏れ日に泳ぐ魚』の感想を好き勝手に語る【恩田陸】

たぶんこれは、一枚の写真についての物語なのだろう。 むろん、ある男の死を巡る謎についての物語でもあるし、山の話でもあるはずだ。そして、一組の男女の別離の話という側面も持っている。 (引用:木漏れ日に泳ぐ魚 P7/恩田陸) 恩田陸の作品は、今回読ん…

『向日葵の咲かない夏』の感想を好き勝手に語る。爽やかな皮を被ったえげつない物語。【道尾秀介】

油蝉の声を耳にして、すぐに蝉の姿を思い浮かべる人は、あまりいないだろう。雨音を聞いて、雨音のそれぞれが地面に接している瞬間を想像する人がいないように。 (引用:向日葵の咲かない夏 P5/道尾秀介) 『向日葵の咲かない夏』の感想を語っていく。ネタバ…

『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』のあらすじ・紹介【岡崎 琢磨】

良いコーヒーとは、悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、そして恋のように甘い。 (シャルル=モーリス・ド・タレーラン=ペリゴール [フランス、1754─1838]) 私がカフェ好きというのもあって、コーヒーやカフェに纏わる小説を探していた…

『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』の感想を好き勝手に語る【岡崎 琢磨】

「その謎、たいへんよく挽けました」 バリスタ・切間 美星の淹れる珈琲に惚れた青年・青山の物語『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』が想像の3倍くらい面白かったので感想を語っていく。 ネタバレありで語っていくので未読の…

『盤上の向日葵』彼は咲かせる、大輪を【柚月裕子】

2018年本屋大賞二位に輝いたミステリー作品 柚月裕子の『盤上の向日葵』を紹介する。 タイトルの『盤上』、そして表紙の『王将』を見て分かる通り、将棋、そして将棋の駒が物語の中核をなすミステリー作品。 もちろん対局の様子も描かれていて将棋を知ってい…

一行目・冒頭が印象的な小説13作品を紹介する

百の物語があれば百の結末があるように、物語の始まりもまた個性様々である。美しい一行目、唐突な始まり、引き込まれる冒頭の一節…。 第一印象を与えられるのは一度きり。 今回はそんな思わず続きが読みたくなるような、また一気に引き込まれるような、印象…

『ルパンの娘』の感想を好き勝手に語る【横関 大】

「華、自分の胸に手を当てて、よく考えてごらん。あんたが幸せになるんだったら、私はどんな鍵だって開けてあげるよ」 (引用:ルパンの娘 P378/横関 大) 今回は横関 大の『ルパンの娘』の感想を語っていく。ネタバレは考慮せずに書いていくので、未読の方はコ…

オススメの小説で『あなたの本棚あいうえお』

先日Twitterにて「#あなたの本棚あいうえお」という面白いタグを見つけた。 文字通り、自分の所有している本のタイトルで 『あいうえお』や『あいうえお...わをん』 まで完成させるというもの。 ということで今回は小説のみで『あなたの本棚あいうえお』に…

月面版ミッション・インポッシブル『アルテミス』を紹介する【アンディ・ウィアー】

密輸ガール・「ジャズ」が月面都市で大暴れ!? 『アルテミス』を紹介する。 感想はコチラ あらすじ 人類の初の月面都市アルテミス─── 直径500メートルのスペースに建造された5つのドームに2000人の住民が生活するこの都市で合法/非合法の品物を運ぶポータ…

『アルテミス』の感想を好き勝手に語る【アンディ・ウィアー】

2016年に日本で映画化された『オデッセイ』(小説名は『火星の人』)は火星でのサバイバルを描いたもので、火星版DASHとも呼ばれ話題になった。 その作者アンディ・ウィアーが放った第二作、月面都市を舞台にした『アルテミス』の感想を語っていく。未読の方は…

『黒猫の小夜曲(セレナーデ)』の感想を好き勝手に語る【知念実希人】

【小夜曲】さよきょく:セレナーデ ・オペラ風の軽い楽曲。 ・恋愛の歌曲。 知念実希人の「死神」シリーズ第2作『黒猫の小夜曲』の感想を語っていく。ネタバレは考慮していないので、未読の方はご注意ください。 感想 まず表紙に目を奪われました。キレイの一…

『眼球堂の殺人』の感想を好き勝手に語る【周木律】

神でさえも、ただ下記写すことしかできなかったものが、ザ・ブックなのさ。だから君も、神の実在はともかく、ザ・ブックの実在だけは信じたほうが良い。いや、信じろ (引用:眼球堂の殺人 P19/周木律) 第47回メフィスト賞を受賞した『眼球堂の殺人』の感想を…

猫好き必見『世界で一番美しい猫の図鑑』が想像以上に素晴らしかった

優雅な容姿 ミステリアスさ 自由気ままであり つんとすましながらも また愛くるしい そんな猫をこよなく愛する方へピッタリの一冊を見つけてしまったので是非紹介させてほしい。 それがコチラ世界で一番美しい猫の図鑑posted with ヨメレバタムシン・ピッケ…

11月に読んだ本

・夜明けの街で/東野圭吾 【391ページ】・星を継ぐもの/ジェイムズ・P・ホーガン 【307ページ】・時生/東野圭吾 【533ページ】・すべてがFになる/森博嗣 【522ページ】・ICO-霧の城-(上)/宮部みゆき 【330ページ】・ICO-霧の城-(下)/宮部みゆき 【381ページ…

【ネタバレあり】『龍は眠る』の感想を好き勝手に語る【宮部みゆき】

宮部みゆきの『龍は眠る』の感想を語っていく。ネタバレを含めた感想ですのでご注意を。未読の方はこちらをどうぞ。 感想 『龍は眠る』を読んで、まず考えさせられるのは「人の心が読める(読めてしまう)のはどういうことか?」だろう。これによってサイキッ…

サイキックミステリーでも読んでみませんか?『龍は眠る』を紹介する【宮部みゆき】

宮部みゆきの『龍は眠る』を紹介する。 感想は別でこちらに書いています。 宮部みゆきの作品が読みたくなり古本屋でたまたま手に取った作品だったのだが、1992年に第45回日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞している作品だった。どうりで面白い訳だ。 もし…

【ネタバレあり】感想:巡り合わせは必然か『四畳半神話大系』【森見登美彦】

森見登美彦さんの『四畳半神話大系』を読んだ。 心地よく独特な読み口、魅力的で癖が強すぎる登場人物たち、考え抜かれた設定と世界観。 パラレルワールドというSF的要素も取り込み、読者を夢中にさせること間違いなしだ。 あらすじ 私は冴えない大学3回生…

【ネタバレあり】小説「終電の神様」の感想を好き勝手に語る【阿川大樹】

どうもFGです。 今回は阿川大樹さんの「終電の神様」の感想を語っていきます。 ネタバレありなので、未読の方はこちらをどうぞ。 感想 まさに終電の「神様」がいて、登場人物たちを助けてくれているのでは?と思わせてくれる作品。 第一話 化粧ポーチ このお…

感動のヒューマン・ミステリー、小説「終電の神様」を紹介する【阿川大樹】

どうもFGです。 満員電車や人身事故による電車遅延 電車を利用されている方ならどなたでも経験したことがあるのではないでしょうか? 私自身、満員電車では忘れられないエピソードが1つありまして、足元に置いた荷物が満員電車で身動きができないがために回…

【ネタバレあり】小説『ギンカムロ』の感想を熱く語る【美奈川護】

どうも、夏が大好きなFGです。 今回は『ギンカムロ』の感想を語っていきます。 内容には触れていくので、読んだことがない方は、こちらをどうぞ。 きっかけ 本屋さんで、その鮮やかな表紙に思わず目を奪われる。 そして冒頭部分を読んでいただき購入を決めま…

『ギンカムロ』夜空を覆う銀色の雨【美奈川護】

「花火には、二つしかない」 山頂から吹き降りてくる秋の風が、厳粛な空気の隙間を舐めるように吹いていた。 「一瞬で消えるか、永遠に残るか...その二つしかない」 (引用:ギンカムロ P7/美奈川護) 今回は花火とそれを打ち上げる花火師をテーマにした小説、…

【ネタバレあり】小説「夜は短し歩けよ乙女」の感想を熱く語る【森見登美彦】

どうもFGです。 今回は「夜は短し歩けよ乙女」の感想などを語っていきます。内容には触れていくので、まだ読んだことない方はこちらをどうぞ。 きっかけ 本書を読み始めたきっかけは、友人からオススメでした。 「けっこう癖があるから、好き嫌いはわかれる…