FGかふぇ

読書やらカフェ巡りが趣味。読んだ本、行ったカフェの紹介がメインのブログです。ごゆるりとどうぞ。

【小説】人類の起源と行く末を解き明かす『オリジン』を紹介する【ダン・ブラウン】

「導き出せる筋の通った結論はひとつしかありません」憂鬱な顔でカメラを見つめる。「生命を創り出すには......神が必要なのです」 (引用:オリジン P223/ダン・ブラウン) 「われわれはどこから来て、そしてどこへ行くのか?」人類の起源と行く末を示した壮大…

『盤上の向日葵』彼は咲かせる、大輪を【柚月裕子】

2018年本屋大賞二位に輝いたミステリー作品 柚月裕子の『盤上の向日葵』を紹介する。 タイトルの『盤上』、そして表紙の『王将』を見て分かる通り、将棋、そして将棋の駒が物語の中核をなすミステリー作品。 もちろん対局の様子も描かれていて将棋を知ってい…

印象に残っている小説の冒頭をまとめる【10作品】

百の物語があれば百の結末があるように、物語の始まりもまた個性様々である。 美しい一行目、唐突な始まり、引き込まれる冒頭の一節...。 第一印象を与えられるのは一度きり。 今回はそんな思わず続きが読みたくなるような、また一気に引き込まれるような小…

『虚ろな十字架』の感想を好き勝手に語る【東野圭吾】

よく、「死んで償う」という言葉が使われるが、遺族にしてみれば犯人の死など「償い」でも何度でもない。それは悲しみを乗り越えていくための単なる通過点だ。 (引用:虚ろな十字架P155/東野圭吾) タイトルのつけかたが秀逸。本文に出てきたときに思わず「な…

『ルパンの娘』の感想を好き勝手に語る【横関 大】

「華、自分の胸に手を当てて、よく考えてごらん。あんたが幸せになるんだったら、私はどんな鍵だって開けてあげるよ」 (引用:ルパンの娘 P378/横関 大) 今回は横関 大の『ルパンの娘』の感想を語っていく。ネタバレは考慮せずに書いていくので、未読の方はご…

【小説】『オリジン』の感想を好き勝手に語る【ダン・ブラウン】

″敵がいる? いいことじゃないか。それは何かのために立ちあがったことがある証だ″。 (引用:オリジン〈上〉P326/ダン・ブラウン) 『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズ第5段。 『オリジン』の感想を語っていく。 ネタバレありで語っていくのでご注意下さい。 …

オススメの小説で『あなたの本棚あいうえお』

先日Twitterにて「#あなたの本棚あいうえお」という面白いタグを見つけた。 文字通り、自分の所有している本のタイトルで 『あいうえお』や『あいうえお...わをん』 まで完成させるというもの。 ということで今回は小説のみで『あなたの本棚あいうえお』に…

【小説】『ダ・ヴィンチ・コード』の感想を好き勝手に語る【ダン・ブラウン】

汝が聖杯を見つけるのではなく、聖杯が汝を見いだすのである。 (引用:ダ・ヴィンチ・コード〈下〉P57/ダン・ブラウン) 『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズの第二作目、シリーズの名称にもなった『ダ・ヴィンチ・コード』の感想を語っていく。 シリーズ一作目…

【小説】『天使と悪魔』の感想を好き勝手に語る【ダン・ブラウン】

「厳正なるコンクラーベ。その伝統のしきたりが一夜にしてすべて破られる」 『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズの第一作目の『天使と悪魔』。宗教と科学 物質と反物質 希望と絶望 天使と悪魔相反する二つが織り成すストーリー文句なしに面白くて、あっという…

『魔力の胎動』は前作『ラプラスの魔女』を再読したくなる一冊だった【東野圭吾】

自然現象を見事に言い当てる、彼女の不思議な“力”はいったい何なのか――。彼女によって、悩める人たちが救われて行く……。 (引用:魔力の胎動 東野 圭吾:文芸書 | KADOKAWA) 2018年3月23日に発売した東野圭吾の最新作 『魔力の胎動』を紹介する。 感想はコチラ…

『図書館の魔女』ニザマとミツクビについての解説・考察【高田大介】

『図書館の魔女』でマツリカたちにとって宿敵の相手であるニザマの宦官中常侍ミツクビ。 今回はミツクビの考察、またモチーフとなった存在に迫る。それに伴い、ニザマについての解説・考察が必要と判断したため、前半はニザマについて軽く説明し、後半はミツ…

月面版ミッション・インポッシブル『アルテミス』を紹介する【アンディ・ウィアー】

密輸ガール・「ジャズ」が月面都市で大暴れ!? 『アルテミス』を紹介する。 感想はコチラ あらすじ 人類の初の月面都市アルテミス─── 直径500メートルのスペースに建造された5つのドームに2000人の住民が生活するこの都市で合法/非合法の品物を運ぶポータ…

『アルテミス』の感想を好き勝手に語る【アンディ・ウィアー】

2016年に日本で映画化された『オデッセイ』(小説名は『火星の人』)は火星でのサバイバルを描いたもので、火星版DASHとも呼ばれ話題になった。 その作者アンディ・ウィアーが放った第二作、月面都市を舞台にした『アルテミス』の感想を語っていく。未読の方は…

『黒猫の小夜曲(セレナーデ)』の感想を好き勝手に語る【知念実希人】

【小夜曲】さよきょく:セレナーデ ・オペラ風の軽い楽曲。 ・恋愛の歌曲。 知念実希人の「死神」シリーズ第2作『黒猫の小夜曲』の感想を語っていく。ネタバレは考慮していないので、未読の方はご注意ください。 感想 まず表紙に目を奪われました。キレイの一…

『危険なビーナス』の感想を好き勝手に語る【東野圭吾】

「ごめん、好きにならずにはいられない」 失踪した弟の嫁に会った瞬間、俺は雷に撃たれた 解けない謎が、出逢うはずのなかった二人を近づける (引用:危険なビーナス 帯/東野圭吾) 2016年に発売された東野圭吾な作品『危険なビーナス』の感想を語っていく。ネ…

『人魚の眠る家』の感想を好き勝手に語る【東野圭吾】

「今、我が家に......うちの家にいる娘は、患者でしょうか。それとも死体なのでしょうか」 (引用:人魚の眠る家 P293/東野圭吾) 2018年11月に映画公開が決定した東野圭吾の『人魚の眠る家』は作家デビュー30周年を記念して書かれた作品でもあります。 気にな…

『図書館の魔女 合同感想本』は原作ファンには堪らない愛が詰まった一冊だった

『十人十色』とはよく言ったもので、物語の感想一つとっただけでも、視点・表現・考え方など「こんなに違いがあるのか」と思わずにはいられない。 『図書館の魔女』の世界に魅せられた10名によって綴られたこの感想本は、あなたをもっと『図書館の魔女』のこ…

『眼球堂の殺人』の感想を好き勝手に語る【周木律】

神でさえも、ただ下記写すことしかできなかったものが、ザ・ブックなのさ。だから君も、神の実在はともかく、ザ・ブックの実在だけは信じたほうが良い。いや、信じろ (引用:眼球堂の殺人 P19/周木律) 第47回メフィスト賞を受賞した『眼球堂の殺人』の感想を…

『図書館の魔女 烏の伝言』の感想を好き勝手に語る【高田大介】

図書館の魔女シリーズ第二段『図書館の魔女 烏の伝言』の感想を語っていく。ネタバレありなので未読の方はコチラをどうぞ。 感想 マツリカ さて、読み初めて最初に思ったのはマツリカたちがでてこない!! これに尽きる。 講談社HPにある著者コメントでは、…

『図書館の魔女 烏の伝言』を紹介する【高田大介】

「普通に喋れないのがなにほどのことか。私の知り合いのなかにも喋れない人が一人おられるが...私の知る限りその人こそ......同盟市全域で最も賢い人ですよ」 (引用:図書館の魔女 烏の伝言〈上〉P408-409/高田大介) はじめに 『図書館の魔女 烏の伝言』は『…

猫好き必見『世界で一番美しい猫の図鑑』が想像以上に素晴らしかった

優雅な容姿 ミステリアスさ 自由気ままであり つんとすましながらも また愛くるしい そんな猫をこよなく愛する方へピッタリの一冊を見つけてしまったので是非紹介させてほしい。 それがコチラ世界で一番美しい猫の図鑑posted with ヨメレバタムシン・ピッケ…

『図書館の魔女』マツリカの両親についての疑問・考察【高田大介】

『図書館の魔女』の主人公であるキリヒトとマツリカキリヒトに関しては以前記事を書いたがマツリカについてはまだ書いていなかったので、私が感じたマツリカに対しての疑問の提示とそれに対する考察を行っていきたいと思う。 第二部である『図書館の魔女 烏…

『図書館の魔女 1巻』の感想を好き勝手に語る【高田大介】

ここには言葉が渦巻いている。針を落としてもそれと気づくほどの沈黙をたたえたこの図書館に、空恐ろしいほどの量の言葉が漲って、渦巻いているのをキリヒトは感じた。(中略)図書館の沈黙は、言葉に充ち満ちた沈黙だったのだ。 (引用:図書館の魔女1 P95-96/…

【森博嗣】『すべてがFになる』の感想を好き勝手に語る【ネタバレあり】

『すべてがFになる』 この特徴的なタイトルは聞いたことがあったし、映像化されるほど人気なのも知っていたが、何故か手を伸ばすことができなかった。 理由を聞かれても自分自身わからない。なんとなくとしか言いようがない。 ただ、もう少し昔の自分に言っ…

11月に読んだ本

・夜明けの街で/東野圭吾 【391ページ】・星を継ぐもの/ジェイムズ・P・ホーガン 【307ページ】・時生/東野圭吾 【533ページ】・すべてがFになる/森博嗣 【522ページ】・ICO-霧の城-(上)/宮部みゆき 【330ページ】・ICO-霧の城-(下)/宮部みゆき 【381ページ…

東野圭吾初心者に捧げるオススメ5選!迷ったらコレを読め!!

1つの作品を読んだだけで、その作者の良し悪しを決めてしまうのはあまりにもったいない。 東野圭吾は2017年現在で100近い作品を世に放ち、映像化作品も数多くある。 作品数が多いあまり何から読めばいいか迷う人も多いであろう。そんな「東野圭吾の作品を読…

【東野圭吾】『夜明けの街で』の感想を好き勝手に語る【ネタバレあり】

これは地獄だ。甘い地獄なのだ。そこからどんなに逃れようと思っても、自分のなかにいる悪魔がそれを許さない。 (引用:夜明けの街で P80/東野圭吾) 今回は東野圭吾の『夜明けの街で』の感想を語っていく。 ネタバレNGの方はコチラをどうぞ。 感想 率直な感想…

『夜明けの街で』を紹介。不倫とは甘い地獄である【東野圭吾】

「謝るっていうのは、その時だけのことじゃないんだぞ。土下座は贖罪のスタートにすぎないんだ。で、それが終わる日は来ない。一生、謝罪の日が続くんだ。女房に頭は上がらず、家でも肩身の狭い思いをすることになる。どちらかが死ぬまでそれは続く」 (引用:…

『図書館の魔女』″キリヒト″の疑問・考察【高田大介】

″言葉″のファンタジー『図書館の魔女』 今回はその主要な登場人物である″キリヒト″について思ったことを書いていく。 がっつりネタバレには触れてしまうので未読の方はコチラをどうぞ。 ″キリヒト″の謎 キリヒトの正体は2巻の後半で明らかになり、その場面で…

『図書館の魔女』を紹介する。口のきけない魔女の物語はすべての読書家に捧げたい1冊だった【高田大介】

図書館にある書物は、すべてが互いに関連しあって一つの稠密な世界を形づくっている。(中略)図書館は人の知りうる世界の縮図なんだ。図書館に携わるものの驕りを込めて言わせてもらえば、図書館こそ世界なんだよ。 (引用:図書館の魔女1巻 94P/高田大介) 「い…