FGかふぇ

読書やらカフェ巡りが趣味。読んだ本、行ったカフェの紹介がメインのブログです。ごゆるりとどうぞ。

東野圭吾

【ネタバレあり】『魔力の胎動』の感想・解説を好き勝手に語る【東野圭吾】

不幸な偶然の重なり──そんな簡単な言葉で片付けていいものだろうか。 しかしそれ以外には考えられない。人為的なものが関わる余地などゼロだ。この世に魔力とでもいうべきものが存在しないかぎりは──。 (引用:魔力の胎動/東野圭吾) 『ラプラスの魔女』の前日…

『魔力の胎動』は前作『ラプラスの魔女』を再読したくなる一冊だった【東野圭吾】

自然現象を見事に言い当てる、彼女の不思議な“力”はいったい何なのか――。彼女によって、悩める人たちが救われて行く……。 (引用:「魔力の胎動」 東野 圭吾[文芸書] - KADOKAWA) 2018年3月23日に発売した東野圭吾の最新作『魔力の胎動』を紹介していく。 感想…

2018年5月4日公開『ラプラスの魔女』の映画パンフレットをGETした【東野圭吾】

凶器は知性×動機は愛×殺人を証明せよ 【表】『凶器は知性』ですか...心魅かれるキャッチだこと...。 先日、映画館で東野圭吾の『祈りの幕が降りる時』を観てきました。その時に2018年5月4日に映画公開される『ラプラスの魔女』のパンフレットが置いてあった…

『危険なビーナス』の感想を好き勝手に語る【東野圭吾】

「ごめん、好きにならずにはいられない」 失踪した弟の嫁に会った瞬間、俺は雷に撃たれた 解けない謎が、出逢うはずのなかった二人を近づける (引用:危険なビーナス 帯/東野圭吾) 2016年に発売された東野圭吾な作品『危険なビーナス』の感想を語っていく。ネ…

『人魚の眠る家』の感想を好き勝手に語る【東野圭吾】

「今、我が家に......うちの家にいる娘は、患者でしょうか。それとも死体なのでしょうか」 (引用:人魚の眠る家 P293/東野圭吾) 2018年11月に映画公開が決定した東野圭吾の『人魚の眠る家』は作家デビュー30周年を記念して書かれた作品でもあります。 気にな…

【東野圭吾】『夜明けの街で』の感想を好き勝手に語る【ネタバレあり】

これは地獄だ。甘い地獄なのだ。そこからどんなに逃れようと思っても、自分のなかにいる悪魔がそれを許さない。 (引用:夜明けの街で P80/東野圭吾) 今回は東野圭吾の『夜明けの街で』の感想を語っていく。 ネタバレNGの方はコチラをどうぞ。 【『夜明けの街…

不倫とは甘い地獄である『夜明けの街で』のあらすじ・紹介。【東野圭吾】

「謝るっていうのは、その時だけのことじゃないんだぞ。土下座は贖罪のスタートにすぎないんだ。で、それが終わる日は来ない。一生、謝罪の日が続くんだ。女房に頭は上がらず、家でも肩身の狭い思いをすることになる。どちらかが死ぬまでそれは続く」 (引用:…

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』映画と原作小説の違いをまとめる。【東野圭吾】

その手紙は時を越え 人と人とを繋ぎ 奇蹟を起こす 今回は東野圭吾の『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の映画版と原作小説の違いについてまとめた。1.映画と原作の相違点 2.原作にはないアレンジ以上の2点についてしぼってまとめているので参考になれば幸いだ。 ※ネタバ…

小説『ナミヤ雑貨店の奇蹟』紹介:過去と繋がる奇蹟の手紙【東野圭吾】

ナミヤ紹介 『悪事を働いた3人の元に届いたのは、過去からの手紙だった!?』 今回は東野圭吾の『ナミヤ雑貨店の奇蹟』を紹介していく。 2017年9月に映画化したこの作品、映画のほうも原作とは一味違った面白さを堪能できた。小説の感想、映画の感想はそれぞ…

【東野圭吾】映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の紹介&感想を好き勝手に語る

2017年9月23日に公開された映画、東野圭吾原作の『ナミヤ雑貨店の奇蹟』を観てきたので、紹介と感想を語っていく。 原作小説の紹介はコチラ 【『ナミヤ雑貨店の奇蹟』あらすじ・紹介】 感想はコチラ 【『ナミヤ雑貨店の奇蹟』感想】 目次 ──『ナミヤ雑貨店の…

【東野圭吾】『マスカレード・ナイト』の感想を好き勝手に語る【ネタバレあり】

「またこんな日が来るとは夢にも思いませんでした」ロビーを見渡し、新田はしみじみとした口調でいった。「この制服を着て、あなたと一緒にいるとはね」 (引用:マスカレード・ナイト P48/東野圭吾) 今回は、「マスカレード」シリーズの第3作目である『マス…

『マスカレード・ナイト』のあらすじ・紹介「仮面の奥に隠された″真実″を見破れるか」【東野圭吾】

『敵も化けている。決して騙されるな』 (引用:マスカレード・ナイト 表紙/東野圭吾) 今回は2017年9月15日に発売した、東野圭吾「マスカレード」シリーズの第3作目の『マスカレード・ナイト』を紹介する。 一体誰が犯人なのか?最後の最後まで犯人が予想でき…

″重い″話こそ読むべきだと思うから『手紙』を紹介する【東野圭吾】

身内から犯罪者が出るというのは、どういうものなのだろう。 いきなり″重い″投げかけで始めてしまったが、今回は東野圭吾の『手紙』を紹介する。 手紙 (文春文庫)posted with ヨメレバ東野 圭吾 文藝春秋 2006-10-01 AmazonKindle楽天ブックス 身内から犯罪…

『赤い指』感想:平凡なんて見せかけかもしれない【東野圭吾】

東野圭吾の『赤い指』を読んだ。 加賀恭一郎シリーズの第7作であり、累計部数は135万部を越えた人気作品である。 私はまだ加賀恭一郎シリーズは第1作の『卒業』しか読んでいないのだが、何故か第7作である『赤い指』に手を出してしまった。 問題なく読み進め…

マスカレードシリーズの新作、『マスカレード・ナイト』が9月15日に発売されると知って今からワクワクが止まらない【東野圭吾】

※『マスカレード・ホテル』の若干のネタバレがあります。 みなさんはどんなジャンルの小説が好みだろうか?また苦手だろうか? 私はミステリー、ファンタジー、SFものが好きでこのブログで紹介するのも必然的にそれらのジャンルが多くなっている。 では逆に…

【ネタバレあり】小説「ラプラスの魔女」の感想を好き勝手に語る【東野圭吾】

「もし、この世に存在するすべての原子の現在位置と運動量を把握する知性が存在するならば、その存在は、物理学を用いることでこれらの原子の時間的変化を計算できるだろうから、未来の状態のがどうなるか完全に予知できる。」 (引用:ラプラスの魔女 P342/東…

彼女の見る世界とは?「ラプラスの魔女」【東野圭吾】

どうもFGです。 今回は東野圭吾の「ラプラスの魔女」を紹介してきます。 感想はこちらで書いてます。 映画について 2018年には映画化が決定されており、櫻井翔、広瀬すず、福士蒼汰という豪華メンバーの出演だそうで映画も是非見てみたいものです。 あらすじ…

【ネタバレあり】『真夏の方程式』の感想を熱く語る【東野圭吾】

こんちには、FGです。 今回は東野圭吾著の『真夏の方程式』の感想を語っていきます。 内容にはがっつり触れていくので、まだ読んでないという、あなたは前回の記事をどうぞ。 感想 本書『真夏の方程式』は、いわゆるガリレオシリーズと言われるものの、3作目…

夏に読みたい一作!『真夏の方程式』を紹介【東野圭吾】

今回は映画化もされている東野圭吾の人気作品、ガリレオシリーズの『真夏の方程式』の紹介していく。 他のガリレオ作品の紹介 『真夏の方程式』の感想はコチラ あらすじ 夏休みを玻璃ヶ浦にある伯母一家経営の旅館で過ごすことになった少年・恭平。一方、仕…

【ネタバレあり】『マスカレード・ホテル』の感想を好き勝手に語る【東野圭吾】

完璧に化けろ。決して見破られるな。 (引用:マスカレード・ホテル 表紙帯/東野圭吾) 今回は映画化もされた東野圭吾の人気作品 『マスカレード・ホテル』の感想を語っていく。 がっつり内容に触れていくので未読の方はコチラをどうぞ。 また、映画の感想など…

普段読書しない人にも勧めたい『マスカレード・ホテル』あらすじ・紹介【東野圭吾】

「ホテルマンはお客様の素顔を想像しつつも、その仮面を尊重しなければなりません。決して、剥がそうと思ってはなりません。ある意味お客様は、仮面舞踏会を楽しむためにホテルに来ておられるのですから」 (引用:マスカレード・ホテル P410/東野圭吾) ”ガ…