FGかふぇ

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『危険なビーナス』の感想を好き勝手に語る【東野圭吾】


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「ごめん、好きにならずにはいられない」
失踪した弟の嫁に会った瞬間、俺は雷に撃たれた
解けない謎が、出逢うはずのなかった二人を近づける

(引用:危険なビーナス 帯/東野圭吾)





2016年に発売された東野圭吾な作品『危険なビーナス』の感想を語っていく。ネタバレは考慮していないので、未読の方はご注意いださい。




感想

帯のキャッチを見てまず「不倫ものかな?」と考えていましたが予想とはまったく違う展開、事実が待ち受けていました。

登場人物

登場人物が多く、しかも矢神家の人間が一気に出てくるので把握しきれず、行ったり来たりして読むことになりました。


人間関係、家族関係がわかりずらいと感じた方も多かったはず...そんな中、相関図をまとめて下さっていた方を発見!!



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(参照:東野圭吾「危険なビーナス」 | applejamな休日)

あなたが神か...これを見ながら読めばわかりやすかっただろうに...。


家系図を見て改めて「矢神家ドロドロすぎやろ!!」って思ってしまいます。




未知×未知=

唐突に出てくるミステリアスなワードに知的好奇心をくすぐられました。日常生活ではまず目にすることがないだろうワードに出会えるのも東野圭吾の好きな所。説明も噛み砕かれていてわかりやすいですし。


今回でいえば『サヴァン症候群』『ウラムの螺旋』『フラクタル図形』あたりですね。


このような未知と未知が組み合わされた話すごくワクワクして、ラストが近いこともあってか手が止まらずどんどん読み進めてしまいました。


...しかし
専門的な知識を持った方からすると、『ウラムの螺旋』と『フラクタル図形』を結びつけるのは無理があるとのこと。また『寛恕の網』と『リーマン予想』の関連もないだろう...と。

(参照:退職教授の見果てぬ夢: ウラムの螺旋)


元数学者の方でとても詳しく説明がなされています。まぁ私は「なるほど、わからん」状態。エセ理系人間の私では理解しきれません。


ただ、知識があってかつそれを証明できるというのは本当に羨ましいです。勉強になりました、ありがとうございます。


ラスト

ラストの怒濤の展開、他の方の感想を見ていると酷評がちらほらと見受けられましたが、私は満足して読み切ることができました。


楓の正体については、色々と予想を巡らせて読んでいて、黒幕寄りの予想でしたが...真逆でしたね、見事にやられました。


伯朗の動物病院の元に楓が訪れるという締めも余韻が残って好きです。その後どうなっていくのか考えてしまいます。


違和感があったのが、優磨と明人のキャラが少し気になりました。優磨のイメージが子供時代の生意気...というか、子供らしからぬ不気味な人間なイメージが強く残っていて、明人にしてもいいイメージがあまりありませんでした。


それが蓋を開けてみれば、明人はビックリするくらいの好青年っぷりだし、優磨にしても「二人で協力して矢神家を復興させよう!」というのも、なんだが180度人が変わったようで違和感を覚えました。





最後に

2015年『ラプラスの魔女』
同じく2015年『人魚の眠る家』
そして2016年『危険なビーナス』


3作連続で脳・脳科学を取り上げた話が続いています。


『ラプラスの魔女』はフィクション要素が強く、『人魚の眠る家』『危険なビーナス』はリアルに寄せた作品という印象。


このうち2つ、『ラプラスの魔女』と『人魚の眠る家』は映画化が決定していますが...『危険なビーナス』はどうでしょう...?


東野圭吾作品こ映画化ラッシュが続いているところですが、『危険なビーナス』はあまり映画で映えなそう。というのが私の印象なのですがどうでしょう?


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