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【ネタバレあり】『魔力の胎動』の感想・解説を好き勝手に語る【東野圭吾】



不幸な偶然の重なり──そんな簡単な言葉で片付けていいものだろうか。
しかしそれ以外には考えられない。人為的なものが関わる余地などゼロだ。この世に魔力とでもいうべきものが存在しないかぎりは──。

(引用:魔力の胎動/東野圭吾)





『ラプラスの魔女』の前日譚である『魔力の胎動』の感想を語っていく。未読の方はコチラをどうぞ。
─『魔力の胎動』紹介─






以下『ラプラスの魔女・魔力の胎動』双方のネタバレありなのでご注意を。





感想・解説

『ラプラスの魔女』の時系列より完全に前の物語だと思っていたので、タケオが登場した時点で「あれ...この人は...!?」と驚いた。


時系列を整理すると
『魔力の胎動』でタケオは三章から登場する。タケオはボディーガードという名目で円華の外出にはいつも付き添っているが、二章までは円華と供に行動していない。


つまり二章と三章の間で『ラプラスの魔女』がスタートしている。


そしてタケオが円華の護衛についてから七ヶ月ほどたってから、円華は雪の日にタケオたちの元から逃亡する。


「七ヶ月」というのは『ラプラスの魔女』本編では省略されているが、その「七ヶ月」の間にあった出来事が『魔力の胎動』の三章、四章にあたる。


そして青江視点でいうと『魔力の胎動』五章の終了時点が『ラプラスの魔女』のスタートに繋がっている。


ということで完全に前の話という訳ではなく双方が交差している物語となっていて、『ラプラスの魔女』を読んだ方なら、より楽しめる作品だと思う。


というより『ラプラスの魔女』を読んだ方でないと不完全燃焼感が強いだろう。五章の終わり方なんて特に。


予想外

三章までは、普通に円華が能力で人助けしつつ気流・乱流について理解を深めていくというもの。


このあたりが『ラプラスの魔女』に繋がってるのかと軽く思っていたが四章から人助けの物語だったのが一変衝撃の連続だった。



ナユタの正体についてもビックリだったし、なにより「甘粕才生」「凍える唇」「水城義郎」のワードが立て続けに登場して「こうやって繋がるのか!やられた!!」と思わずにはいられなかった。


水城義郎は『ラプラスの魔女』では財産目当てであっさりと殺されてしまい、哀れな被害者だが『魔力の胎動』を読むと、因果応報だったんだなと思い知らされた。



最後に

『ラプラスの魔女』ありきの物語であり、欠けているところ...ではないが、歯痒いところを補った作品というのが『魔力の胎動』の印象。


一章のスキージャンプの話も、二章のナックルボールの話も東野圭吾らしい読み進めやすい理系チックな話。感動を誘ういい話だが、後半のインパクトが強すぎた。

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