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【小説】『天使と悪魔』の感想を好き勝手に語る【ダン・ブラウン】

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「厳正なるコンクラーベ。その伝統のしきたりが一夜にしてすべて破られる」


『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズの第一作目の『天使と悪魔』

宗教と科学
物質と反物質
希望と絶望
天使と悪魔

相反する二つが織り成すストーリー

文句なしに面白くて、あっという間に読み終えてしまった。


以下ネタバレありで感想を語っていくので未読の方はご注意を。






感想

  • イルミナティは本当に復活したのか?
  • 黒幕は誰なのか?
  • 何故、反物質があるのがバレたのか?
  • 四大元素の導く先は?


と今回も興味をひかれる謎が満載。そして史実を絡めた設定と次々現れる暗号は読んでいて飽きがこない。


暗号

一時間ごとに一人が殺されていくという極限状態下での推理。専門分野とはいえラングドンの有能っぷりはお見事。


最近読んだ『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズの『インフェルノ』と比べると暗号のボリュームがある。


四大元素に関する暗号は私にとっては必要な知識が専門的すぎて「考える」までいかず、ラングドンが解く過程をなぞるだけだった。


しかしそれでもテンポの良さと、時間制限のあるドキドキ感と、新たに触れる知識に読みごたえは抜群。


そして作中に登場するアンビグラムは感動すら覚えた。


「土:earth」

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(出典:天使と悪魔〈中〉P159/ダン・ブラウン )

「空気:air」

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(出典:天使と悪魔 〈中〉P205/ダン・ブラウン)


「火:fire」


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(出典:天使と悪魔〈中〉P317/ダン・ブラウン )


「水:water」


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(出典:天使と悪魔〈下〉P77/ダン・ブラウン )



各単語だけでもすごいと思ったのに、それをすべて合わせた「イルミナティ・ダイヤモンド」
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(出典:天使と悪魔 〈下〉P77/ダン・ブラウン)


ずっと眺めてられる...。
fireとair掛け合わせてる所とか素晴らしすぎると思うのですがどうでしょう?




ラスト

下巻のラスト半分で一気にひっくり返えった印象。コーラーが黒幕かと思っていたがカメルレンゴだったとは...今回も見事に騙された。


とは言え違和感を感じた所はあって、それがヘリコプターのシーン。ラングドンのことを置き去りにして自分だけパラシュートで降りるというのが今までのカメルレンゴのイメージとは異なった。


私のイメージは、もっと慈悲深い...というか、あの場面で人を見捨てるような人物ではないと思っていたので、そこで少し疑問は芽生えた。


コーラーがカメルレンゴが黒幕だったという映像と音声さえ残していなかったら、すべてが彼の思い描く通りになっていただろう。


自作自演といえばそれまでかもしれないが、そんな言葉ではすまされない狂気に似た執念を感じた。


事実、イルミナティを仕立てあげての計画は見事だったし、人々に信仰心を復活させたてのけたは流石の一言。


父親の隠された真実は、カメルレンゴにとっては残酷この上ないものだった。


黒幕として間接的に多くの人間を殺害した彼だが、拒否感を抱くほど嫌いになれないのは宗教について、神について説いたカメルレンゴの演説に痺れたが大きいと思う。


ラングドンのヘリコプターダイブは如何せん現実離れしすぎな感はあったが、確かに物語始めでコーラーが自由落下についての伏線を張っていたなぁと思い出した。


最後に

『天使と悪魔』は宗教と科学の対立について片寄りなく双方からの主張がなされてた印象。


前半・中盤は、暗号を解読して枢機卿たちを救うことができるのか?そして後半はイルミナティの真実と黒幕の正体は?


と、隙のない構成になっており久しぶりに時間を忘れて読みふけってしまえる作品と出会えることができた。


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