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『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』のあらすじ・紹介【岡崎 琢磨】

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良いコーヒーとは、悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、そして恋のように甘い。

(シャルル=モーリス・ド・タレーラン=ペリゴール [フランス、1754─1838])



私がカフェ好きというのもあって、コーヒーやカフェに纏わる小説を探していたときに出会った
『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』


何の気なしに手に取ったこの作品が想像以上に面白く、珈琲好きも、カフェ好きも、もちろんミステリー好きにもオススメできる物語だったので、紹介していく。

  1. あらすじ
  2. あらすじ補足
  3. 見所
  4. 最後に

感想はコチラ


1.あらすじ

京都の小路の一角に、ひっそりと店を構える珈琲店「タレーラン」。恋人と喧嘩した主人公は、偶然に導かれて入ったこの店で、運命の出会いを果たす。長年追い求めた理想の珈琲と、魅力的な女性バリスタ・切間美星だ。美星の聡明な頭脳は、店に持ち込まれる日常の謎を、鮮やかに解き明かしていく。だが美星には、秘められた過去があり──。軽妙な会話とキャラが炸裂する鮮烈なデビュー作。

(引用:『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』裏表紙/岡崎琢磨)


2.あらすじ補足


自称コーヒー愛好家の主人公・青山は子供のころに、フランスの伯爵が残した名言に衝撃を受ける。


それが冒頭にあげた

良いコーヒーとは、悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、そして恋のように甘い。

という言葉だった。


以来、青山は理想のコーヒーを探し求めていた。ちなみに先ほどの名言を残した伯爵の名は、シャルル=モーリス・ド・タレーラン=ペリゴール 。


青山はついに、理想のコーヒーと巡り会う。偶然か運命か、その理想のコーヒーを提供する店こそ伯爵の名前と同じ『純喫茶 タレーラン』であった。


そして、その理想のコーヒーを淹れるのが、魅惑的な女性バリスタ・切間 美星。


美星の聡明な頭脳は、店に持ち込まれる日常の謎を鮮やかに解き明かしていく。



3.見所

『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』の見所について、重要なネタバレには触れないが、物語の構成や展開について若干触れて紹介していく


物語をまっさらの状態で楽しみたい方は、ここで引き返しすことをオススメする。














さて、
あらすじには

美星には、秘められた過去があり──。

とサラッと触れられているが、この『秘められた過去』こそがこの物語一番の見所となっている。


物語の構成としては

第一章 事件は二度目の来店で
第二章 ビタースウィート・ブラック
第三章 乳白色にハートを秘める
第四章 盤上チェイス
第五章 past,present,f*****?
第六章 Animal in the closed room
第七章 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を

の全7章で構成されており、各章では『タレーラン』に持ち込まれる日常の謎を美星と青山で解き明かしていく。


そしてポイントになってくるのが、先ほども触れた『美星の秘められた過去』について。


物語後半で核心に触れてくるにつれて、物語の雰囲気がガラリと変わる。日常の和やかな雰囲気から、少し不穏な雰囲気になり...


そしてまさかまさかの展開の連続が──。


っと、続きは是非ともご自分でどうぞ...!!


4.最後に

実は、『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』は、2012年の「このミステリーがすごい!」大賞の隠し玉作品に選ばれた作品である。

※隠し玉作品とは

新人賞『このミステリーがすごい!』大賞で、受賞には及ばなかったものの、将来性を感じた作品を、著者と協議のうえ全面的に改稿し、編集部推薦″隠し玉″として刊行したもの

解説で語られていたが、キャラクターや設定、モチーフの選択は良かったものの、個々のミステリ要素が改稿前は弱かったらしい。


つまりミステリ要素さえクリアできれば十二分に面白い作品になるということだ。


そして元の設定や雰囲気を損なわないようにしつつ、ミステリ要素が改稿された。そう、これで面白くないわけがない!!


喫茶店を舞台にした物語だけあって、コーヒーに関する蘊蓄も面白い。カフェに行きたくなるような、またカフェで読みたくなる一冊。


コーヒー好き、カフェ好き、もちろんミステリー好きは是非とも一読してみては?




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