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『容疑者Xの献身』のあらすじ・紹介【東野圭吾】


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長編”ガリレオ”シリーズ第一作目の『容疑者Xの献身』を紹介していく。


”ガリレオ”シリーズの説明や他作品の紹介はコチラをどうぞ。
長編”ガリレオ”シリーズの紹介

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『容疑者Xの献身』感想


目次

あらすじ

天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。

(引用:容疑者Xの献身 裏表紙/東野圭吾)


登場人物とあらすじ補足

花岡親子

花岡靖子は中学生の娘・美里とアパートで二人暮らし。ある日、靖子の元夫・富樫慎二がアパートを訪ねてくる。富樫とはDVなどが原因で離婚したのだった。


富樫から逃げるように離婚をしたのは、ずいぶんと前の話。しかし富樫は金をせびるために、再び靖子たちの前に現れる。また生活を壊されると思った靖子と美里は衝動的に富樫を殺してしまう。


死体を前に途方に暮れる靖子だったが、その時アパートの隣の住人石神が訪ねてくる。一度は誤魔化すも、石神に殺人を行ったことを知られてしまう。

天才数学者 石神哲哉

部屋を一瞥しただけで、花岡家に起こった悲劇を把握してしまう。その観察力と論理的推理力は、まさに天才的。
   

そんな天才的な頭脳の持ち主だが、報われない日々を過ごしていた。結局その頭脳を生かすことができずに高校教師として働いたていた。


隣人の靖子には秘かな想いを寄せていた石神は、二人を救うため完全犯罪を企てる。死体の処理を請け負い、それだけでなく、花岡親子にこれから来るであろう警察にどのような対応をするのか、アリバイをどう作るのか、など様々な策略をたてる。


だがそんな折に、石神の大学時代の友人である物理学者の湯川学が現れる。

刑事 草薙俊平

湯川と石神を引き合わせたのは草薙であった。草薙は捜査を進める中で石神が自身の出身大学と同じ「帝都大学」と知り、そのことを湯川に話したことがきっかけである。


湯川と草薙はかつて帝都大学バドミントン部での同期だった。以前にあった摩訶不思議な事件の相談を行って以来、たびたび湯川の知恵を拝借している。

天才物理学者 湯川学

石神と湯川は大学時代の同期である。


草薙から石神の存在を聞かされた湯川は、石神のアパートを訪ねる。久しぶりに再開した二人、湯川から見た石神は以前と変わらず数学一筋の人間であった。


湯川がそんな石神から違和感を感じ取ったのは、他の人間では気づかない、ほんの些細な言動からで...。


天才vs天才 愛とはなんだ

『容疑者Xの献身』を簡単に説明すれば、惚れた女性の犯罪を隠す石神と、犯罪の秘密に迫る湯川の二人の天才による対決が描かれた物語だ。


あらすじなどから分かる通り『容疑者Xの献身』は倒叙もののミステリーである。(倒叙とは、ミステリーで最初から犯人が明かされて、主に犯人視点で物語が進行していくもの)
 

石神と湯川は大学時代の同期であり、お互いに「天才」という意味では同じであったが、決して似ている二人ではない。


湯川は頭脳明晰、容姿端麗おまけにスポーツ万能...とすべてを兼ね備えた完璧人間と言っても過言ではない。このようなことに対して石神は、湯川と対極の人物である、と説明すればわかりやすいだろう。


この二人によって展開される頭脳戦が『容疑者Xの献身』の見所の一つである。石神による人の盲点を突く、天才的発想の隠蔽工作は予想の斜め上をいく。また、その石神の隠蔽工作に対して湯川はどこから真実を見抜くのか...!?



読み終えて

ガリレオシリーズといえば科学を使った摩訶不思議なトリックの印象があったが、『容疑者Xの献身』はそれとは違い、ひたすらな論理的思考に基づいたトリックだった。


そのため、今回のトリックは特別な知識がなくても読者は予想することができる。(難しいとは思うが...)


知ってしまえば、「なるほど!」となるかもしれないが、まぁ思いつかない。そトリックは『論理的には実現可能だが、実行は限りなく難しい』ものだ。


読了後にはタイトルの意味を深く噛み締める事になるだろう。そして石神という人間に対してきっと涙するはずだ。

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