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ガリレオシリーズ最新作『沈黙のパレード』のあらすじ・紹介【東野圭吾】

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あらゆるものが沈黙を徹した。それは私欲のため、友情のため、そして──愛情のため。


2018年10月11日に待ちに待ったガリレオシリーズ最新長編『沈黙のパレード』が発売された。


そこで今回は『沈黙のパレード』のあらすじや見所を紹介していく。また『沈黙のパレード』からでも問題ないが、ガリレオシリーズの過去作から読んだほうが、より楽しめると思うので未読の方はコチラをどうぞ。

『沈黙のパレード』の感想はコチラ


目次

あらすじ

突然行方不明になった町の人気娘が、数年後に遺体となって発見された。容疑者は、かつて草薙が担当した少女殺害事件で無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。さらにその男が堂々と遺族たちの前に現れたことで、町全体を憎悪と義憤の空気が覆う。秋祭りのパレード当日、復讐劇はいかにして遂げられたのか。殺害方法は?アリバイトリックは?
超難問に突き当たった草薙は、アメリカ帰りの湯川に助けを求める

(引用:沈黙のパレード /東野圭吾)

あらすじ補足

19年前、捜査一課の新人・草薙の活躍によって解決に向かっていた少女殺害事件は決定的な証拠を挙げることができず、そして容疑者は自供を行わず沈黙を守ったことで釈放となってしまった。


草薙にとっては因縁のその相手・蓮沼が再び殺人事件の容疑者として草薙の前に現れる。


殺されたのは町の人気娘・並木佐織。今回こそは...と意気込む草薙。しかし、死体遺棄までは証明できるものの、またもや殺人の決定的な証拠を掴むことができず、蓮沼の処分は保留となってしまう。


蓮沼という男が殺したことは、ほとんど間違いない。にも関わらず、証拠不十分によって処分が下されない。残された遺族や佐織と親しかった者たちが怒り、警察に不満を覚えるのは当然のことだった。「ならば自分たちで...」と考え始めるのも自然な発想だろう。


そんな中、佐織の両親が経営する飲食店『なみきや』に堂々と蓮沼がやってくる。遺族を前にして横暴な態度を取る蓮沼に対して、両親はもちろん、常連の客もさらなる憎悪を向ける。


そして秋祭りのパレード当日、蓮沼は寝泊まりをしていた倉庫から遺体となって発見される──。



見所

約20年前、草薙が新人時代に携わった因縁の事件。その容疑者・蓮沼との因縁の対決...と思いきや、蓮沼は謎の死を遂げる。


『沈黙のパレード』の形式は過去作『容疑者Xの献身』や『聖女の救済』と同様、犯人たち(復讐者たち)がすでに明らかになっている倒叙のミステリーである。 


その為、見所としては、どのようにして犯行が行われたのか?


そして、ガリレオシリーズの特徴である科学を用いたトリックも登場する。次第に明らかになっていく心情描写の巧みさにも注目したい。

草薙と湯川

草薙と湯川は4年ぶりの再開を果たした。草薙は係長に、湯川は教授になっている。


主観だが二人は丸くなった(?)ような印象を受けた。歳相応な成長というべきか。お互いに地位があがり立場が変わる中、昔と同じような二人のやりとりが交わされるのを見ると...なんだか懐かしい感じがする。


キャラクターの成長が見ることができるのもシリーズ物の醍醐味だと思う。


過去の事件と今回の事件

『沈黙のパレード』では三つの事件について描かれている。

1.19年前の少女殺害事件
2.並木佐織の失踪事件
3.蓮沼の殺害事件


「君たちに先入観を与えたくない。しかしこれだけは教えておこう。過去の事件と現在の事件は、必ずどこかで繫がっている。ある人物によってね」

(引用:沈黙のパレード P246-247/東野圭吾)


事件の繋りとはなんなのか?またその意外な人物は誰なのか?草薙と湯川がたどり着く事件の真相とは──。

沈黙

タイトルに含まれる『沈黙』。これが物語の中で何度もでてくる。


一口に『沈黙』と言っても、それは様々な意味をもっている。


私欲のための沈黙であったり、長年の親友のための沈黙であったり、そして愛する者のための沈黙であったり──。


それがパレードの行列のように並んでいるようだった。


終わりに

シリーズ長編の第三段『真夏の方程式』が2011年の発売だったので、7年ぶりの新作長編の『沈黙のパレード』。二転三転する物語に一気読み必至の一冊になっていた。

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