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十二国記『白銀の墟 玄の月〈一、ニ〉』の感想を好き勝手に語る【小野不由美】


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街に待った十二国記の新作『白銀の墟 玄の月〈一、ニ〉』を読んだ。続きの〈三、四〉は来月11月発売なので、ひとまず〈一、ニ〉を読んだ時点での感想・疑問などを書いていく。内容にはがっつり触れていくので未読の方はご注文を。


目次

感想

『白銀の墟 玄の月』を読む前にシリーズを読み返そうと思ったが時間が取れずに久しぶりに十二国記の世界に飛び込んだわけだが、相変わらず貧困や低迷していく国の現実がリアルすぎて初めて『月の影 影の海』を読んだときの絶望感を思い出した。 


〈ニ〉まで読み終わってもう来月の発売が待ちきれなくなってしまった。すでに読み終わった方がTwitterで「続きがでる11月まで待っていっきに読んだほうがいい!!」とのことを仰っていたが、まさかにその通りで今後の展開が気になりすぎる。


というのも、〈四〉まであるので〈ニ〉まで読んだとしてもまだ前半戦終了にすぎず、ここまでは戴の現状や不穏な王宮の様子の説明などが多い。


良く言えば今後の展開が気になる。悪く言えばあまり派手な展開がない〈一、ニ〉だったという印象。そのなかでも泰麒の突然の行動などビックリした点もあったけど。


──不穏な王宮

王宮内の現状が今までにない不気味さ。玉座を奪ったのに引きこもっている阿選、傀儡のようになっていく官吏たち、自分たちの国の内情が把握できていなく混沌する王宮内。


本当の黒幕は泰麒を襲った阿選なのか?それとも阿選をさらに操る人物がいるのか?


天の条理に詳しく、阿選との関係も詳細が明かされていない琅燦の存在も気にかかる。今回の鍵を握ってそうだし何を狙っているのかもよくわからない。


あとは、強調して登場してくる鳩の存在。


──もう幼かった頃の泰麒ではない

泰麒の成長が感慨深い…以上に怖く感じた。どうしても利斎が泰麒に向けるのと似た感情を抱いてしまう。


幼い頃の純粋無垢な泰麒を知っているだけに成長は嬉しいけど、順調な成長というより無理矢理に大人にならざるを得なかったみたいな感じが心苦しくはある。


麒麟が慈悲の生き物とはいえ、泰麒の本心がどこにあるのか?
角を失い、蓬莱で人々の悪意に触れ、普通の麒麟とはかけ離れた存在のはずなので、これまでの従来の麒麟の習性とは異なっていてもおかしくはないと思う。


琅燦や張運たちが推測しているように、「泰麒が民のために動いている」に間違いはないだろうが、泰麒の思考の裏にはどんな考えがあるのか?泰麒の言葉がどこまで真実なのか?泰麒が感じた天の意図とは本当なのか?泰麒の今後の動向も気になるところだが、それ以上に気になるのが驍宗について。


──驍宗は生きている

いや、生きていてほしい(願望)
泰麒と驍宗の再開を希望に読み勧めていたのに、気づけば泰麒は敵陣に乗り込んでるし、極めつけは〈ニ〉の最後がとんでもない終わり方だったけど、驍宗は生きてるのではないかと思ってる。白雉が落ちてないってのが証明ではあるし。


明らかに驍宗が死んだように書かれているけど、実際に確認したのは遺品だけで、驍宗の遺体を確認したわけではない。驍宗の特徴を述べて、遺品を確認させることで(実際に遺品は驍宗の持ち物だった?)死んだようにカモフラージュしているんだと思いたい。または驍宗に似た人物だったかだが…人違いはさすがにないか…。


とはいえ十二国記だもんなぁ……死んでてもおかしくはないと思えるのが怖いところ…。

──天の条理

先程も少し触れたが琅燦が今回の鍵を握ってそう。阿選との関係、そして何を狙っているのか?また彼女が話していた天の条理についての考えがまた面白い。


これまでの作中でもまだまだ不明な点が多い「天」。彼女らの考察の真偽はわからないが、「天」についても明かされていくことを期待したい。


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