2018-01-01から1年間の記事一覧
「その謎、たいへんよく挽けました」 バリスタ・切間 美星の淹れる珈琲に惚れた青年・青山の物語『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』が想像の3倍くらい面白かったので感想を語っていく。 ネタバレありで語っていくので未読の…
「今、我が家に......うちの家にいる娘は、患者でしょうか。それとも死体なのでしょうか」 (引用:人魚の眠る家 P293/東野圭吾) 2018年11月16日に映画公開が決まった東野圭吾の『人魚の眠る家』。 予告の動画では、だいぶ不穏な雰囲気が漂う作品だが、実際は…
2018年に最新作品『オリジン』が刊行され、『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズは現在5作品ある。そして5作品中の3作品はすでに映画化されている。 今回はそんな大人気シリーズの魅力と特徴について触れ、そのあとに各作品を一つずつピックアップしてあらすじ…
シフォンケーキ好きな人にとっては天国のようなカフェ『cafe trill』に行ってきました。 埼玉県川越市にある『cafe trill』は一人でも、複数人でも、また愛しのペットとも優雅な空間でゆったりと過ごすことのできるカフェでした。 【外観】 1階が駐車場(3台)…
東野圭吾の『パラレルワールド・ラブストーリー』が2019年に映画化されることに!!「何故、今になって?」というのが正直な感想。刊行されたのが1998年なので...20年前の作品!? 時の流れとは恐ろしい...。 ということで数年前に一度読んだこの作品を再読…
避暑地の別荘を思わせるカフェ、埼玉県日高市にある『CAFE HACHISU』に行ってきました。 カーナビに従って国道299号線から脇道に入ってしばらくするとT字路にぶつかり、そのT字路の壁に丁度案内看板が! 電車をご利用の方は、西武池袋線「武蔵横手駅」から徒…
「導き出せる筋の通った結論はひとつしかありません」憂鬱な顔でカメラを見つめる。「生命を創り出すには......神が必要なのです」 (引用:オリジン P223/ダン・ブラウン) 「われわれはどこから来て、そしてどこへ行くのか?」人類の起源と行く末を示した壮大…
こだわりが詰まった空間で過ごす至福のひととき。カフェは日常生活の中では味わうことができない非日常の時間を私たちに与えてくれる。 いつもの街に、足をのばした先に、もしかしたらあなたの住まいのすぐ近くに、あなたが今まで知らなかった、とっておきの…
リフレッシュしたいあなたへ、自然を感じる山小屋カフェ『Outdoor cafe 山小屋』のご紹介。 埼玉県上尾市菅谷にある『Outdoor cafe 山小屋』 車で国道17号の大きな通りを曲がって10分ほどたつと車の通りも段々と少なくなり、「本当にこっちであっているのか…
今回は私が2018年上期(1~6月)に読んだ小説29作品を5段階評価好き勝手にレビューしていく。また再読の作品も含んでいる。 また、上期に読んだ小説のベスト3をあらすじなどと共に紹介していく。(こちらは再読を含まない)2018年に発売した小説ではなく、あく…
隠れ家のような場所でゆったり過ごせるカフェ『muni』のご紹介。 埼玉県蓮田市にある『muni』 大宮駅栗橋関山の交差点を入り、農園風景の一体を進んでいくと、目の覚めるような赤いドラム缶が目印のカフェ『muni』が見えてきます。 「本当にこの先にカフェが…
埼玉県比企郡川島町にある『チムニーカフェ』を紹介する。 畑の広がる田舎道にポツンとある『チムニーカフェ』外観は正に古民家。【外観】 【看板】 店内へは縁側から靴を脱いで入るスタイル。目の前に広がる田園風景も相まって田舎のおじいちゃん・おばあち…
2018年本屋大賞二位に輝いたミステリー作品 柚月裕子の『盤上の向日葵』を紹介する。 タイトルの『盤上』、そして表紙の『王将』を見て分かる通り、将棋、そして将棋の駒が物語の中核をなすミステリー作品。 もちろん対局の様子も描かれていて将棋を知ってい…
最近で将棋といえば、若き天才″藤井聡太″の活躍が話題となり将棋ブームが到来している昨今である。 そんな将棋をテーマにしたミステリー『盤上の向日葵』550ページを越えるボリュームのある一冊だが、一気読みしてしまうくらいに面白く、引き込まれた作品だ…
本日のお昼にこんなメールが届きました。私自身、覚えてなかったのですが本日(6月7日)でこのブログ『FGかふぇ』が1周年を迎えたそうです。 最近では週1更新の低空飛行状態でしたが、読んでくださる皆様のおかげでなんとか墜落することなく飛び続けることがで…
百の物語があれば百の結末があるように、物語の始まりもまた千差万別である。美しい一行目、唐突な始まり、引き込まれる冒頭の一節……。 第一印象を与えられるのは一度きり。今回は、その第一印象で思わず痺れた小説、続きが読みたくなるような小説、また一気…
飯能市にある小さなカフェ『gachirin─月輪─』に行ってきたので紹介する。 バイク、自転車のライダーが多く見られる県道70号を通っていくと、ちらほらとオシャレなカフェが現れはじめる。 そのなかで今回、足を運んだのがここ!『gachirin─月輪─』 道路脇にポ…
よく、「死んで償う」という言葉が使われるが、遺族にしてみれば犯人の死など「償い」でも何度でもない。それは悲しみを乗り越えていくための単なる通過点だ。 (引用:虚ろな十字架P155/東野圭吾) タイトルのつけかたが秀逸。本文に出てきたときに思わず「な…
東野圭吾の作家デビュー30周年記念作品となった『ラプラスの魔女』 2015年5月15日に単行本が刊行され、そして先日の2018年5月4日に映画が公開となった。 ということで、今回は原作の小説と映画の違いを覚えている範囲でまとめていく。原作、映画、双方のネタ…
2018年5月4日に映画公開された、東野圭吾の『ラプラスの魔女』。 小説は何度も読み返した私の好きな物語。今回は映画の『ラプラスの魔女』の感想を重要なネタバレなしで語っていく。 小説の感想などはコチラをどうぞ。 ─感想─ ─紹介─ ─原作と映画の違い─ 感…
「華、自分の胸に手を当てて、よく考えてごらん。あんたが幸せになるんだったら、私はどんな鍵だって開けてあげるよ」 (引用:ルパンの娘 P378/横関 大) 今回は横関 大の『ルパンの娘』の感想を語っていく。ネタバレは考慮せずに書いていくので、未読の方はコ…
″敵がいる? いいことじゃないか。それは何かのために立ちあがったことがある証だ″。 (引用:オリジン〈上〉P326/ダン・ブラウン) まちに待ったダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズ第5弾、『オリジン』の感想を語っていく。ネタバレありなので…
先日Twitterにて「#あなたの本棚あいうえお」という面白いタグを見つけた。 文字通り、自分の所有している本のタイトルで 『あいうえお』や『あいうえお...わをん』 まで完成させるというもの。 ということで今回は小説のみで『あなたの本棚あいうえお』に…
汝が聖杯を見つけるのではなく、聖杯が汝を見いだすのである。 (引用:ダ・ヴィンチ・コード〈下〉P57/ダン・ブラウン) 『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズの第二作目、シリーズの名称にもなった『ダ・ヴィンチ・コード』の感想を語っていく。 シリーズ一作目…
「厳正なるコンクラーベ。その伝統のしきたりが一夜にしてすべて破られる」 『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズの第一作目、ダン・ブラウンの『天使と悪魔』の感想を語っていく。宗教と科学 物質と反物質 希望と絶望 天使と悪魔相反する二つが織り成すストー…
『インフェルノ』日本語訳で『地獄』 歴史、美術史に疎く、今回スポットがあてられている「ダンテ」ですら名前しか知らなかった私だが、存分に楽しむことができた。 そんな私ですら面白かったのだから、元々そちらの方面に教養のある方ならさぞかし楽しめた…
不幸な偶然の重なり──そんな簡単な言葉で片付けていいものだろうか。 しかしそれ以外には考えられない。人為的なものが関わる余地などゼロだ。この世に魔力とでもいうべきものが存在しないかぎりは──。 (引用:魔力の胎動/東野圭吾) 『ラプラスの魔女』の前日…
自然現象を見事に言い当てる、彼女の不思議な“力”はいったい何なのか――。彼女によって、悩める人たちが救われて行く……。 (引用:「魔力の胎動」 東野 圭吾[文芸書] - KADOKAWA) 2018年3月23日に発売した東野圭吾の最新作『魔力の胎動』を紹介していく。 感想…
『図書館の魔女』でマツリカたちにとって宿敵であるニザマの宦官中常侍ミツクビ。 今回はミツクビと薬師〈パルマキー〉の考察、またモチーフとなった存在に迫る。それに伴い、ニザマについての解説・考察が必要と判断したため、前半はニザマについて軽く説明…
密輸ガール・「ジャズ」が月面都市で大暴れ!? 『アルテミス』を紹介する。 感想はコチラ あらすじ 人類の初の月面都市アルテミス─── 直径500メートルのスペースに建造された5つのドームに2000人の住民が生活するこの都市で合法/非合法の品物を運ぶポータ…