2021-01-01から1年間の記事一覧
ブレイドがそれこそ真の目的だとして心の源に捉えたのは、どちらも人間であるという信念だった。《救世群》は歪められた人間である。パナストロ人は、まだそれを知らない人間である。〈中略〉何より絶望的なのは、《救世群》誕生からこれまでの5百年間、当の…
「知ろうとした?今は違うの?」 「今でもそうだ。けれどもぼくは思ったよりもたくさん見てしまったから」 「何を?」 「人が、可憐に滅んでいくさまを」 かの者を除いて、この世に彼より可憐でないものなど、存在しなかった。 (引用:天冥の標Ⅴ P315-316/小…
「夢を描くことがなくなったのだね」ダンチェッカーは悲しげに頭をふった。「それは悲劇だ。わたしたちが今当たり前と思っていることはすべて、誰かが突拍子もない夢を描いたところから始まっているのだからね」 (引用:巨人たちの星 P259/J・P・ホーガン) …
小川一水の天冥の標シリーズ第4弾『天冥の標Ⅳ〈機械じかけの子息たち〉』の感想を語っていく。ネタバレありなので未読の方はご注意を。前回の感想はコチラ 【『天冥の標Ⅲ』感想】 目次 感想 ──全体を通して ──救世群と《恋人たち》 ──《恋人たち》の原点と『…
『すべてがFになる』をはじめとする森博嗣の人気シリーズ『S&Mシリーズ』を物語の核心に触れるネタバレはしないで、簡単な感想と紹介をしていく。『S&Mシリーズ』の次、『Vシリーズ』のあらすじ等はコチラ。 目次 1.【S&Mシリーズ作品一覧】 2.S&Mシリーズ…
「総員傾聴!天に在り、すなわちここに在る主神代理ケブネカイセの聖位のもと、大王主デイム・グレーデル・シンデルのしもべ、主教サー・アダムス・アウレーリアが命じる!系内平和をかき乱す、邪なる者滅ぼすため、一統身命を御許に擲ち、怒り、溜め、撃ち…
小川一水の『天冥の標Ⅱ 救世群』の感想と、疑問・考察について書いた。ネタバレありなので未読の方はご注意を。 【『天冥の標Ⅰ』の感想はコチラ】 目次 感想 天冥の標ⅠとⅡの繋がり 1.フィオドール 2.病気 3.ダダー 4.救世群 残された謎・今後気になる点 1.コ…
小川一水の『天冥の標Ⅰ〈メニー・メニー・シープ〉』の感想を語る。ネタバレありなので未読の方はご注意を。 目次 感想 ──交錯する想い ──弱者の反撃 ──残された謎 1.イサリについて 2.メニー・メニー・シープの外の新天地 3.地球からの訪問者 4.アクリラの…
私の好きな作者、高田大介氏の2025年現在で出版されている小説と、これから出版されるであろう小説についてまとめた。現在出版されている小説についてはあらすじ、紹介、ネタバレは触れていない感想を述べている。また『図書館の魔女』に関しては、考察・登…
2018年本屋大賞、堂々の1位に輝いた、辻村深月の『かがみの孤城』の感想を語っていく。ネタバレありなので、未読の方はご注意を。 目次 あらすじ 感想 ──まとまりがあるストーリー ──こどもたちを繋ぐもの ──印象に残ったセリフなど 最後に あらすじ あなた…
2020年下期(7〜12月)に読んだ小説17作品を5段階評価で好き勝手に感想を書いていく。 そして、後半は下期に読んだ小説の面白かった作品ベスト3をあらすじなどと共に紹介。2020年に発売した小説ではなく、あくまで私が7〜12月に読んだ小説なのでご注意を。目次…