「ホテルマンはお客様の素顔を想像しつつも、その仮面を尊重しなければなりません。決して、剥がそうと思ってはなりません。ある意味お客様は、仮面舞踏会を楽しむためにホテルに来ておられるのですから」
(引用:マスカレード・ホテル P410/東野圭吾)
”ガリレオ”シリーズ、”新参者”シリーズに続く、東野圭吾の人気作品”マスカレード”シリーズの1作目『マスカレード・ホテル』を紹介していく。
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2018年現在マスカレードシリーズは
マスカレード・ホテル
マスカレード・イブ
マスカレード・ナイト
以上の3作品である。
出版された順番は『ホテル』→『イブ』→『ナイト』なので、マスカレードシリーズを初めて読む方は、今回紹介していく『マスカレード・ホテル』から読むことをオススメする。
- あらすじ
- 『マスカレード・ホテル』の魅力
- 最後に
1.あらすじ
都内で起きた不可解な連続殺人事件。容疑者もターゲットも不明。残された暗号から判明したのは、次の犯行場所が一流ホテル・コルテシア東京ということのみ。若き刑事・新田浩介は、ホテルマンに化けて潜入捜査に就くことを命じられる。彼を教育するのは、女性フロントクラークの山岸尚美。次から次へと怪しげな客たちが訪れる中、二人は真相に辿り着けるのか!? いま幕が開く傑作新シリーズ。
(引用:マスカレード・ホテル 裏表紙/東野圭吾)
2.『マスカレード・ホテル』の魅力
①正反対の二人
刑事・新田浩介とフロントクラーク・山岸尚美。職業柄、価値観のまったく違った二人は両者最悪の印象で物語が始まる。
しかし共に仕事を続けるうちに、お互いのプロとしての意識・仕事を目の当たりにして二人の間には次第に不思議な信頼関係が芽生えていく。
②ホテルに訪れる個性的な客
悪質なクレーマー
バスローブに細工をするカップル
霊感があるという目の不自由な老婦人
写真の男を近づけるなという女性
新田にやたら因縁をつけてくる男性
などなど
先入観も相まってみんながみんな怪しく見える。
③舞台裏
ミステリーというジャンルの作品だが、ホテルという舞台、そしてそこで働く人たちの喜びや苦労が楽しめるのもこの作品の大きな魅力の一つであろう。
④テンポ、読みやすさ
東野圭吾さんの作品全般にいえることだが、文章が明快で読みやすい。
またテンポよく話が進むので500ページほどあること本書ですがサクサクと読み進めていけるはずだ。
3.最後に
本書「マスカレード・ホテル」は私が東野圭吾さんの作品を好きになった思い出の作品である。
あらすじや感想を書くにあたって久しぶりに読み返したが、主人公二人の魅力、個性的な客、犯人の執念、そしてホテルという非日常な舞台で繰り広げられる物語。
読んでいて飽きがこないら私のオススメの一冊である。
そして『マスカレード・ホテル』は2019年1月18日に映画公開が決定しており、主演は木村拓哉・長澤まさみ!!原作ファンとしては今からワクワクが止まらない...!!
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