どうもFGです。
今回は東野圭吾の「ラプラスの魔女」を紹介してきます。
感想はこちらで書いてます。
映画について
2018年には映画化が決定されており、櫻井翔、広瀬すず、福士蒼汰という豪華メンバーの出演だそうで映画も是非見てみたいものです。
あらすじ
不思議な娘とボディーガード
元警察官だった武尾 徹(タケオ トオル)は、ある娘のボディーガードを依頼される。その娘、羽原 円華(ウハラ マドカ)の回りでは、たびたび偶然に次ぐ偶然のような不思議な事が起きる。
円華が何処へ行くにもボディーガードである武尾がついて回り、一人で出かけることは許されない。
しかしある日、円華は武尾の隙をつき姿を消してしまう。
温泉地での事故
ふたつの温泉地で硫化水素による死亡事故が発生する。亡くなったのは映画プロデューサーと役者で、偶然にも二人とも映像関係者であった。
地球化学の学者である青江 修介(アオエ シュウスケ)は、警察に依頼され事故現場を調査するが、不運な偶然がいくつも重なり事故が起きたとしか考えられなかった。
刑事と学者
刑事である中岡 祐二(ナカオカ ユウジ)は温泉地の事故で夫を亡くした水城 千佐都(ミズキ チサト)を遺産目当で夫を殺害したのではないかと考える。事故現場の調査を行った青江の協力を仰ぎ地道な捜査を続けていく。
たどりついた人物のブログ
青江は事故の真相を追ううちに、甘粕 才生(アマカス サイセイ)という人物のブログを見つける。そこには甘粕家族に起きた悲劇について語られるものだった。
そして、その悲劇の元凶もまた硫化水素によるものであった。
円華が姿をくらませたわけとは?過去の悲劇と今回の事故との繋がりは?そしてタイトルでもあるラプラスの魔女とは?
読み終えて
作家デビュー30周年記念作品として著者は「これまでの私の小説をぶっ壊してみたかった。そしたらこんな作品ができました。」とコメントしている。
本書を読み終えてから、このコメントを見たのだが、読んでいる最中に感じた違和感はこのせいかと納得した。いや、もちろん悪い意味ではない。
30年書き続け、さらにそれをぶち壊して新たな作風を生み出していくその精神には脱帽である。
東野圭吾らしい物理をテーマとした作品でもあるが、同じ物理をテーマとした著者の人気作品「ガリレオシリーズ」とは180°違った読みごたえがあった。
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〈ガリレオシリーズ〉