「その謎、たいへんよく挽けました」
バリスタ・切間 美星の淹れる珈琲に惚れた青年・青山の物語『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』が想像の3倍くらい面白かったので感想を語っていく。
ネタバレありで語っていくので未読の方はコチラをどうぞ
【あらすじ・紹介】
感想
タイトルに「珈琲店」とある通り、コーヒーについての知識も散りばめられた、ほんわかする日常ミステリー...と前半までは勘違いしていた。
後半からの展開は、予想外の連続で一気に物語に引き込まれた。
もくじ
- 前半
- 後半
- 最後に
1.前半
1章・傘の謎での色弱説、2章・ブラックコーヒーの謎の妹説、私も読みながらも一緒に考えていたが、見事なくらい青山と同じ答えにしかたどりつけず、切間の「全然違うと思います」の台詞が突き刺さった。
2.後半
前半の日常ミステリーとはうってかわって美星の過去を巡るシリアスの展開に、グッと物語に引き込まれる。
とくに5章の終わり、謎の男が登場してから不穏な雰囲気が漂ってきて、物語から抜け出せなくなる。
青山の正体にも気づけなかったし、叙事トリックも見事騙されて...。前半のような和やかな流れでくるかと思っていたので、後半は驚きの連続だった。
青山に関しては、美星にいつも丸め込まれる、冴えないけど優しい青年ってイメージしかなかったのに、いい意味で裏切られた。
青山の喫茶店『タレーラン』以外の様子があまり、語られていないとは思ったが、『タレーラン』中心にきてこその物語だからそんな違和感がなかった。
「あ、えっと、あおのやまと、書いて《青山》です」
(引用:珈琲店タレーランの事件簿 P202/岡崎 琢磨)
「″青山″の漢字をわざわざ、そんな丁寧に説明する必要ないだろう」と違和感を感じてはいたが、まさか...。
他のキャラクターのネーミングにうまく隠されてたよなぁと。
切間は「キリマンジャロ」だし
水山 晶子は「クリスタルマウンテン」だし
その流れの「ブルーマウンテン」
これは...気づけない...。
まぁ結局、青山の正体に気付き、更に裏に隠していた優しさにも気付いた美星が最強なんだけどね!!
3.最後に
私が、コーヒー好きでありカフェ好きだったので、読もうと思った『珈琲店タレーランの事件簿』
本当に喫茶店『タレーラン』があったなら、是非とも訪れてみたいと思った。
美星の淹れるコーヒーに藻川の爺さん特製のアップルパイ...。そして『タレーラン』のお店の雰囲気を味わってみたいと思うのは、私に限ってのことではないはずだ。
カフェに行きたくなる、またカフェでコーヒーを楽しみながら読みたい、そんな一冊だった。
2012年に刊行され、2018年現在では5巻まで発売されているよう...!!これは早急に続きを読まねば!!
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