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十二国記『月の影 影の海』の感想を好き勝手に語る【小野不由美】


「帰ってどうする」
「それは、帰ってから考える」
「一思いに死んだ方が良くはねえかい」
「誰も惜しまない命だから、自分だけでも惜しんでることにしたんだ」

(引用:月の影 影の海〈下〉P22/小野不由美)



小野不由美のファンタジー作品、十二国記『月の影 影の海』を読んだ。  


ファンタジーは、「いかに違和感を感じない世界観が構築されているか」が個人的に作品に没頭できるかどうかの分かれ道だと思っているのだが、『月の影 影の海』は違和感を感じるすきもなく作品に没頭してしまった。


感想はネタバレありなのでご注意を。

ネタバレなしの作品紹介はコチラ
【十二国記の全作品紹介】


目次

感想

陽子の”強さ”と”成長”が印象的

陽子の持つ”強さ”にひたすら心を動かされる。


なんの変哲もない女子高生。目立たない、意志の弱い、ホント何処にでもいるよな彼女。ちょっとひどい言い方をすれば、なんの取り柄もない人物のように思える(上巻の前半を読む限り)

 陽子は故国で人の顔色を窺って生きていた。誰からも嫌われずに済むよう、誰にも気に入られるよう。人と対立することが怖かった。叱られることが恐ろしかった。いまから思えば、何をそんなに怯えていたのだろうと、そう思う。

(引用:月の影 影の海〈下〉P97/小野不由美)


故国にいたときの陽子の人間性や思考が、とても分かる。所謂、八方美人というやつなのだろうが、自分にも重なる部分が多すぎて自然と感情移入してしまう。


そんな陽子だったのに、とつぜん異世界に放り出されて、騙され、裏切られ、孤独を味わい、生と死の狭間に揺れながらも、生きる執着を止めない彼女の姿は眩しく、胸をうつ。


私に十二国記を勧めてくれた方が「大きな鼠がでてくる所までは頑張って読んで!!」って言ってたんだが、上巻を読んでるとその意味がよく分かった。それは、ひたすらに救いがない。


先程も書いたが、騙され、裏切られ、挫折して、の連続。段々と追い込まれていく彼女を見ているのが正直辛かった。
  

だからこそ下巻に入って楽俊と出会ってからがとても安心感して読める。やっと救われるのか...と。楽俊ホントすき。


上巻では、困難に立ち向かう陽子の”強さ”。懸命に生きようとする姿がとても印象的。また、下巻では生きる事とは違った陽子の強さが印象的で、前半に見せた気弱そうな人物とは思えない成長が見えた。

「だから命を惜しんで軽はずみな選択はしたくない。みんながわたしに期待しているのは分かってる。でもここでみんなの都合に負けて自分の生き方を決めたら、私はその責任を負えない。だから、ちゃんと考えたい。そう思ってる」

(引用:月の影 影の海〈下〉P213-214/小野不由美)


王という重すぎる運命に直面して、その運命を背負わされるのではなく、己の意思で背負おうとするその姿勢が心をうつし、上巻の陽子とは同じ人物とは思えない成長が勇気をくれた。


導入がスムーズ

もちろん賛否はあるだろうが、異世界に行くのがわかっているのに、なかなかそちらの世界に行かない前置きが長い物語って苦手なんだよね。


現実世界と異世界が互いに干渉があったり、今後再び現実世界に帰ってる展開があると伏線を張っておきたいというのはあると思う。ただ私は「こっちが見たいのはファンタジーらしい冒険なんじゃ!」って思っちゃうせっかち者なんだ...。


その点でいえば、『月の影 影の海』は主人公の気質や家庭の様子など最低限の事実を明らかにして、さっさと異世界にいくからテンポがいい。


ラスト

読み終わってから最初に思ったのは「ここで終わるのか!?」気持ち(もちろんいい意味で)


景麒を救って、王になって終わる。


確かに区切りとしてはこれ以上ないけど、この先陽子がどんな国を作っていくのか、どんな困難が待ち受けているのか、はたまた安全に故国に帰る方法を見つけるのか...。


このままでは終われない。先が気になりすぎる。この十二国記シリーズ、私はまだ『魔性の子』と『月の影 影の海』しか読んでない初心者なので分からないが、陽子の話の続編はあるのかな?


あるなら是非読まねば...!!


最後に

十二国記を知ったきっかけはTwitterで、2019年に18年ぶりの新作長編がでる!!ということで、私のタイムラインが十二国記フィーバーになってたんですよね。


恥ずかしながら十二国記の存在を知らなかったのですが、これは読むっきゃないと思いまずは『魔性の子』を読み、それから今回感想を書いている『月の影 影の海』を読みました。


一言でいって純粋に面白かったです。新刊がでるまでに今発売されているのを読み切って、最新刊発売に備えたいと思います。


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