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十二国記『風の海 迷宮の岸』の感想を好き勝手に語る【小野不由美】



──迷いがあった。どこかで自分が自分以外のものであることを、信じきれていなかった。

(引用:風の海 迷宮の岸 P252/小野不由美)


小野不由美の十二国記シリーズ『風の海 迷宮の岸』の感想を語っていく。


『風の海 迷宮の岸』から読めばすっきりした読了感が味わえるし、シリーズの序章である『魔性の子』から続けて読めば更に深い感動と疑問、また続きのシリーズが読みたくなること間違いなしだ。


ネタバレありなので未読の方はご注意を。
(※『魔性の子』『月の影 影の海』にも少し触れている)

ネタバレなしの作品紹介はコチラ
【十二国記の全作品紹介】



感想

『魔性の子』から順当に読んでいる方なら「おっ!?」とビックリするはず。読み始めてまずデジャヴを感じて、思い返したら『魔性の子』と同じ場面だった。


高里の神隠しの話は『魔性の子』では明かされずに気になっていたのもあって、最初から夢中に読み進められた。


『魔性の子』のふさぎ込んでいる高里と、泰麒の天真爛漫な様子が真逆で同一人物とは思えない。


泰麒の純粋で太陽のような明るさ、そして健気な様子がただただ愛おしい。皆の期待に応えたい。でも妖魔を使令に下すこともできず、転変もできない。未熟な自分に、葛藤を抱えながらも己の使命を果たそうとする姿は胸を打たれる。


ホント、泰麒は好感がもてるキャラで自然と応援してしまう。だからこそ、覚醒した瞬間は、麒麟の力を扱えた瞬間は素直に報われよかったなぁという気持ちでいっぱいになった。


人と、人でないものの間で揺れる少年の軌跡。定められた命は限りなく重い。


『風の海 迷宮の岸』だけ読んでいると分からないけど『魔性の子』をすでに読んでいると、読了後に様々な疑問が残る。


無事に最初の使命を果たして王を選ぶ事ができたのに、何故また故国(蓬莱)に帰ってきているのだろう?どうやって帰ってきたのだろう?何故、『魔性の子』の高里は記憶を無くしているのだろう?etc…。


この『風の海 迷宮の岸』の物語だけでも満足なのに、まだ王を決めただけでこれからどんどん話が広がっていくと思うと楽しみでたまらない。先程あげた疑問点も含めてこれからの展開が楽しみだ。


他の魅力的は景麒、延麒や延王など『月の影 影の海』にも出てきたキャラも再び登場していて、シリーズが進むごとに面白くなっていってると思う。


他のキャラの視点で違う物語を成立させているのも面白い点。メインの物語中では見られない登場人物の意外な側面が見れたりするので、前のシリーズを読み返したい衝動にかられて、読み返して、更に十二国記の世界にのめり込んで…と無限ループに陥りつつある。


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