有川浩の『図書館戦争』シリーズ第四弾、『図書館革命』の感想をかたっていく。ネタバレがあるので未読の方はご注意を。
目次
感想
物語の主軸は作家・当麻を守る戦い。その中で郁と堂上の関係が進展(やっとか)したわけだけど……。胃もたれするんじゃないかってくらい甘々だったなー。読んでるこっちが恥ずかしくなる。
──郁と堂上
郁と堂上が約束してたカモミールティーを飲みに行くっていう、例のカミツレデート。その最中に収集がかかって基地に急いで戻るわけ、それでみんな(図書特殊隊たち)が待機している部屋に戻るわけ、手を繋いだまま。
いやいや、流石に気付こうぜお二人さん!!二人の世界に夢中ってか!!これはいじられたって文句言えないわ!!それに加えて、堂上が撃たれた後のシーンで、郁がキスしたあとに
「堂上教官こそ──あたし、帰ってきたらカミツレ返して、堂上教官に好きっていいますから!だから、絶対元気になってください!元気にならなかったら許さない!」
(引用:図書館革命 P249/有川浩)
『言いたいことがある』ではなくて『好きって言いますから!』っていうのが郁らしいけど。もう好きって言ってるじゃん…。
そんな二人のやりとりの中で一番好きな箇所は、堂上が撃たれてしまった後、二正の階級章を貸して「大丈夫だ。お前はやれる」のところ。
裏表紙に濡れたカミツレの紋章があって、どういうことか気になっていたんだけど、そういうことかぁ〜って。
──堂上の背中を追いかけて
そんな甘々ばっかりじゃなくて郁の図書特殊隊としての成長がはっきり感じられたのもとても印象的だった。
盗聴の可能性を考慮して電報を送ったり、さらにはその電報も暗号化したり、護衛をしている当麻を不安にさせないように気丈に振る舞ったり……。
もしも堂上だったらどう判断するのか…!?とか考えている描写があって、郁が堂上の背中を着実に追いかけているんだなぁって感慨深くなった。
──手塚と柴崎
やっぱりこの二人の距離感がちょうどいいなぁって思ってたけど、今回もよかったなー…。郁と堂上とは違い大人の雰囲気。郁と堂上の二人がどストレートすぎるから、この二人の距離感が読んでてちょうどいいし、楽しい。
急展開の柴崎からのキスとか衝撃だったね。しかもそのキスを取引の条件にするあたり柴崎らしいけど、照れ隠しなようにしか見えない。手塚は動揺してたから気づいてなさそうだけども。
それにしても番外編でもいちゃついてた二人なのに、3年たってもまだ付き合ってないどころか何も進展してないとは……何をしていたんだ……。
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