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『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』のあらすじ・紹介【東野圭吾】

東野圭吾の『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』のあらすじ・見所を重要なネタバレなしで紹介していく。


【感想はコチラ】

目次

あらすじ

謎を解くためなら、手段を選ばない。コロナの時代に、とんでもないヒーローがあらわれた!
名もなき町。ほとんどの人が訪れたこともなく、訪れようともしない町。けれど、この町は寂れてはいても観光地で、再び客を呼ぶための華々しい計画が進行中だった。多くの住民の期待を集めていた計画はしかし、世界中を襲ったコロナウイルスの蔓延により頓挫。町は望みを絶たれてしまう。そんなタイミングで殺人事件が発生。犯人はもちろん、犯行の流れも謎だらけ。当然だが、警察は、被害者遺族にも関係者にも捜査過程を教えてくれない。いったい、何が起こったのか。「俺は自分の手で、警察より先に真相を突き止めたいと思っている」──。颯爽とあらわれた〝黒い魔術師〟が人を喰ったような知恵と仕掛けを駆使して、犯人と警察に挑む!

(引用:https://www.amazon.co.jp/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%81%A8%E5%90%8D%E3%82%82%E3%81%AA%E3%81%8D%E7%94%BA%E3%81%AE%E6%AE%BA%E4%BA%BA-%E6%9D%B1%E9%87%8E-%E5%9C%AD%E5%90%BE/dp/4334913725)

紹介・見どころ

──現代とリンクした時代背景

『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』の一番の特徴はなんといっても、コロナが巻き起こっている現代を舞台にした作品であることだ。


『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』が刊行されたのが2020年の11月。本格的にコロナが蔓延し始めてから1年未満での作品刊行である。早すぎる。


コロナの時代背景をいち早く取り入れていて、今の時代のリアルさを感じる。それとともに物語の鍵に爆発的ヒットのアニメの存在があるのも昨今の世の中と似ている部分がある。もちろんタイトルや内容はまったく違うけれども、どうしても鬼○の刃を連想してしまった。


コロナ禍である今、本作を読んだとしたらより物語にリアリティを感じられるだろう。逆に「小説の中でまでコロナは勘弁」という方はオススメできない。


──今回の探偵は……!

タイトルで感づいた方もいるだろうが、今回の探偵役(主人公)は、凄腕の元・マジシャンである。東野圭吾の作品で探偵役としては初起用の職業のはずだ。


元・マジシャンの神尾武史。彼の実の兄が何者かに自宅で殺人されてしまう。真相を探るべく、事件の調査に乗り出すわけだが、この主人公がかなりの曲者なのである。


冷静沈着で、狡猾で、そして利用できるものすべてを利用する大胆さ、何よりマジシャンならではの手さばきで警察すら出し抜く様子はまさに読んでいて爽快である。


──続編もありそう?

個人的な予想だが、今後続編が出そうな雰囲気がする。というのも主人公の過去があからさまに語られていないのである。過去についてノータッチだったわけでなく、主人公が過去に触れるのを断り、そのまま本作は終わってしまった。


つまり今後、主人公の過去の出来事を絡めた続編がでるのではないか?と期待している。

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