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『狼と香辛料XXⅢ Spring LogⅥ』の感想を好き勝手に語る【支倉凍砂】


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「旅の間に感じる寂しさとか、悲しさとか、どうにもならぬ苦しい感情もまた、今は楽しいんじゃ」

(引用:狼と香辛料XXⅢ P265)


支倉凍砂氏の『狼と香辛料XXⅢ Spring LogⅥ』の感想を語っていく。ネタバレありなのでご注意を。


感想

『狼と香辛料』シリーズも羊皮紙をいれずにもう23巻目。シリーズを追い続けてる身としては感慨深いものがある。前回から期間は空いたが、無事新刊がでてよかった。


SpringLogシリーズの安定感たるやいなや。前シリーズのハラハラドキドキする感じもいいけど、それを乗り越えて一緒になった二人の日常は、微笑ましいし何の不安もなしに見ていられる。


読者が求めていたものって感じ。


現在は、『狼と羊皮紙』でコルとミューリの冒険も並行して進んでいるけど、やっぱりロレンスとホロのコンビのほうが圧倒的にすきだな。というかホロの存在が大きすぎる。


相変わらずホロの可愛さが遺憾なく発揮されているSpringLogシリーズなわけだが、珍しくロレンスがホロを完璧に出し抜いているシーンが印象的だった。『狼とかつての猟犬のため息』だね。川=大蛇はイメージしやすいけど、そこを密輸などを絡めて勇者伝説としたのはなるほどと思った。


『見事に実った麦穂が風に揺られることを狼が走るという』
上記は1巻の冒頭部分で個人的に好きな言い回しなんだけど、また作中でこの文章が見れるとは……。


作中のだいたいが甘いんだけど、二人は別れ(死別)を前提に置いて今を楽しんでるのが垣間見えてそれが見えるたび悲しくなるんだよなぁ。まぁ結ばれた時点でそれを許容しての関係ではあるのだが。


とくに今巻でいうと、『今回の旅を毎年思い出せるように』とロレンスが機転をきかせて、ニョッヒラに毎年麦を送らせるようにする。『自分が死んでしまったあとでも、思い出が届く』確かに素晴らしいんだけど、嬉しいと悲しいの感情がゴチャ混ぜになる。


「旅の間に感じる寂しさとか、悲しさとか、どうにもならぬ苦しい感情もまた、今は楽しいんじゃ」

(引用:狼と香辛料XXⅢ P265)


これも『ただしロレンスがいるから』だから、その後は?と考えると甘々に見えて悲しさと表裏一体なのかもしれない。


まだまだ二人の旅は続くみたいなので、気長に続巻を待ちたいと思う。そろそろミューリたちと再開しないかな。




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