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【東野圭吾】長編ガリレオにハズレなし!!最新作『沈黙のパレード』含む4作品のあらすじ・見所をまとめて紹介する

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ガリレオシリーズ待望の新作長編『沈黙のパレード』が10月11日に発売となった。そこで今回は、その『沈黙のパレード』含む長編ガリレオシリーズ4作と、あとはガリレオシリーズを知らない方へ簡単にシリーズについて紹介をしていく。

目次

ガリレオシリーズとは?

″ガリレオシリーズ″とは、聡明な頭脳を持つことからガリレオと呼ばれる物理学者・湯川学を主人公にしたシリーズ作品である。

 
ドラマや映画化も多数されており、福山雅治が湯川を演じている。そちらのイメージが強い方もいるだろう。


シリーズを通しての特徴は、大学時代の友人である刑事・草薙俊平の依頼を受けて、一見超常現象とも取れる事件を科学によって、または論理的な推理によって解決していく。


ガリレオシリーズは現在8冊が刊行されている。下は刊行順に作品一覧だ。


1. 探偵ガリレオ
2. 予知夢
3. 容疑者Xの献身
4. ガリレオの苦悩
5. 聖女の救済
6. 真夏の方程式
7. 虚像の道化師
8. 禁断の魔術


今回はこのなかから、長編4作品を紹介していく。



『容疑者Xの献身』

あらすじ

天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。

天才vs天才 愛とはなんだ

『容疑者Xの献身』を簡単に説明すれば、惚れた女性の犯罪を隠す石神と、犯罪の秘密に迫る湯川の二人の天才による対決が描かれた物語だ。


あらすじなどから分かる通り『容疑者Xの献身』は倒叙もののミステリーである。(倒叙とは、ミステリーで最初から犯人が明かされて、主に犯人視点で物語が進行していくもの)
 

石神と湯川は大学時代の同期であり、お互いに「天才」という意味では同じであったが、決して似ている二人ではない。


湯川は頭脳明晰、容姿端麗おまけにスポーツ万能...とすべてを兼ね備えた完璧人間と言っても過言ではない。このようなことに対して石神は、湯川と対極の人物である、と説明すればわかりやすいだろう。


この二人によって展開される頭脳戦が『容疑者Xの献身』の見所の一つである。石神による人の盲点を突く、天才的発想の隠蔽工作は予想の斜め上をいく。また、その石神の隠蔽工作に対して湯川はどこから真実を見抜くのか...!?


もう一人の見所としてはタイトルの意味だろうか。読了後にはタイトルの意味を深く噛み締める事になるだろう。そして石神という人間に対してきっと涙するはずだ。


『容疑者Xの献身』をもう少し詳しく知りたい方へ


『聖者の救済』

あらすじ

資産家の男が自宅で毒殺された 。 毒物混入方法は不明、男から一方的に離婚を切り出されていた妻には鉄壁のアリバイがあった。難航する捜査のさなか、草薙刑事が美貌の妻に魅かれいることを察した内海刑事は、独断でガリレオこと湯川学に協力を依頼するが...。驚愕のトリックで世界を揺るがせた、東野ミステリー屈指の傑作!

(引用:聖女の救済 裏表紙/東野圭吾)

天才vs完全犯罪の女

『聖女の救済』も『容疑者Xの献身』と同様に倒叙もののミステリーで、誰が殺したのか?ではなく、どのような方法で殺したのか?がメインとなっている。


殺害された男・真柴義之の死因は毒。現場の状況から被害者の男はコーヒーに仕込まれた毒で死亡したことがわかるが、どのように毒を仕込んだかは不明だった。


真柴義之を殺害する動機があるのは、夫が不倫をしていることを知っていた真柴綾音。しかし彼女には鉄壁のアリバイがあり、夫が殺害されたときに彼女は遠く離れた北海道にいたのだ...。


そんな不可能犯罪に対して湯川が導き出した解答、「虚数解」を用いたセリフがとても印象深い。

「今日、君が帰った後も、あれこれと考えてみた。真柴夫人が毒を入れたと仮定して、どういう方法を用いたのかをね。だけどどうしてもわからない。僕が出した結論は、この方程式に解はない、というものだった。ただ一つを除いてね」
「ただ一つ?じゃあ、あるんじゃないですか」
「ただし、虚数解だ」
「虚数解?」
「理論的には考えられるが、現実にはありえない、という意味だ。北海道にいる夫人が東京にいる夫に毒を飲ませる方法が一つだけある。だけどそれを実行した可能性は、限りなくゼロに近い。わかるかい?トリックは可能だが、実行することは不可能だということなんだ」

(引用:聖女の救済 P287/東野圭吾)

果たして湯川にここまで言わせた驚愕のトリックとはなんなのか...!?


『真夏の方程式』

あらすじ

夏休みを玻璃ヶ浦にある伯母一家経営の旅館で過ごすことになった少年・恭平。一方、仕事で訪れた湯川も、その宿に宿泊することになった。翌朝、もう一人の宿泊客が死体で見つかった。その客は元刑事で、かつて玻璃ヶ浦に縁のある男を逮捕したことがあったという。これは事故か、殺人か。湯川が気づいてしまった真相とは──。

(引用:真夏の方程式 裏表紙/東野圭吾)

博士と少年 ひと夏のストーリー

『真夏の方程式』は先程紹介した2作品とは、少し毛色の違った作品だ。違いとしては、倒叙ではなく誰が犯人かわからないこと。もうひとつは作品全体を見たときの雰囲気が先程の2作品と比べて比較的明るいところだ。


恭平は両親の仕事の都合により、一人で伯母の家に泊まらされることに対して不満をつのらせていた。しかし皆が恭平のことを子供扱いするなかで唯一、正面から向き合ってくれたのが湯川であった。


自らを「子供嫌い」と語る湯川が恭平と親交を深めるようすがミスマッチのようで、どこか微笑ましい。恭平のために湯川は「ある実験」を行うのだが、その場面はとても印象的だ。


一方、殺人事件の真相が明かされていくにつれて、湯川はとんでもない真実に直面することになる。


事件に対して当初は傍観を決めていた湯川だったが、その真実によってもたらされるであろうに影響に目を背けることができなくなってしまう。

 
何故、警察の捜査に協力的ではなかった湯川が捜査に手をかしたのか?湯川が辿り着いた、そうせざるを得なくなるほどの理由とはなんだったのか?


湯川と少年・恭平を中心に物語がすすんで行くのはもちろんだが、やがて、東京 と玻璃ケ浦、現在の事件と過去の事件、そして人間関係...それぞれの絡まり合ったすべての糸が解けるとき...!!


『沈黙のパレード』

あらすじ

突然行方不明になった町の人気娘が、数年後に遺体となって発見された。容疑者は、かつて草薙が担当した少女殺害事件で無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。さらにその男が堂々と遺族たちの前に現れたことで、町全体を憎悪と義憤の空気が覆う。秋祭りのパレード当日、復讐劇はいかにして遂げられたのか。殺害方法は?アリバイトリックは?
超難問に突き当たった草薙は、アメリカ帰りの湯川に助けを求める

(引用:沈黙のパレード /東野圭吾)

シリーズ最新作 それぞれの『沈黙』の先に──


19年前、捜査一課の新人・草薙の活躍によって解決に向かっていた少女殺害事件は決定的な証拠を挙げることができず、そして容疑者は自供を行わず沈黙を守ったことで釈放となってしまった。


草薙にとっては因縁のその相手・蓮沼が再び殺人事件の容疑者として草薙の前に現れる。


殺されたのは町の人気娘・並木佐織。今回こそは...と意気込む草薙。しかし、死体遺棄までは証明できるものの、またもや殺人の決定的な証拠を掴むことができず、蓮沼の処分は保留となってしまう。


蓮沼という男が殺したことは、ほとんど間違いない。にも関わらず、証拠不十分によって処分が下されない。残された遺族や佐織と親しかった者たちが怒り、警察に不満を覚えるのは当然のことだった。「ならば自分たちで...」と考え始めるのも自然な発想だろう。


そんな中、佐織の両親が経営する飲食店『なみきや』に堂々と蓮沼がやってくる。遺族を前にして横暴な態度を取る蓮沼に対して、両親はもちろん、常連の客もさらなる憎悪を向ける。


そして秋祭りのパレード当日、蓮沼は寝泊まりをしていた倉庫から遺体となって発見される──。



『沈黙のパレード』をもう少し詳しく知りたい方へ


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