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『ペガサスの解は虚栄か?』の感想を好き勝手に語る【森博嗣】


Wシリーズの7作目、森博嗣の『ペガサスの解は虚栄か?』の感想を語っていく。ネタバレありなので未読の方はご注意を。

前回の感想はコチラ。
【『青白く輝く月を見たか?』感想】

目次

あらすじ

クローン。国際法により禁じられている無性生殖による複製人間。研究者のハギリは、ペガサスというスーパ・コンピュータからパリの博覧会から逃亡したウォーカロンには、クローンを産む疑似受胎機能が搭載されていたのではないかという情報を得た。彼らを捜してインドへ赴いたハギリは、自分の三人めの子供について不審を抱く資産家と出会う。知性が喝破する虚構の物語。

(引用:ペガサスの解は虚栄か? 裏表紙)

感想

今回は、前回の"オーロラ"にまた新しい人工知能の"ペガサス"の登場。ペガサスについて印象に残ったことは、人工知能も妄想をし、判断を間違うということ。ホント、機械というかほぼ人間の性質だよね。


これは前回のオーロラが病んでいたのと同じように、これまでの人工知能のイメージと異なる状態で強く印象に残った。


人工知能も人間と同様に妄想をするし、病んだりもする。個人的な科学の進んだ世界の人工知能は、万能・完璧なイメージだったけど、ペガサスたちはそれとは大きく異なる。


膨大な知識と、高速演算処理ができるが、人間に近い……。むしろこの世界に生きる人間よりは、だいぶ人間臭い存在かもしれない。


寿命を人工細胞を取り入れることで克服し体にチップを入れて機械に近づく人間と、妄想し、病み、人間らしい行動を示す人工知能。


人間と人工知能、または人間とウォーカロンがこれ以上近づいていくとどうなるのか……。今回もまた考えさせられる、また次巻が気になる話であった。


言わずもがなだが、このWシリーズでは子供がめったに産まれなくなった世界。そのため親が子供を想う異常な感情が理解されづらい世界。「親は子のためならなんだってする」という現代ではごくごくありふれた理論も、一歩ひいてハギリたち目線になると異常なように見えるんだね、正論ではあるんだけどね。

「子供を産むと、なにか変化があるということですか?子供のためならば、法律に反したこともできる、ということですか?」
「前者は違う。人格としての変化ではない。後者はそうだ。肉親というのは、法よりも上位なんだよ。みんながみんなではない。肉親でも、法の下だという場合もあるだろう。肉親でも、子供から見た親と、親から見た子供は違うらしい。子供のためならば、自分は喜んで犠牲になる、という精神もありえる」
「古典的な精神です。現代的ではありません」
「法というのは、人間が定めたものだ。大昔には、親は子供を殺しても罪にはならなかった。法に絶対的な正義があるわけではない。単なる、共有のルールだ」
「子供のためならば悪事を働くというのが、母親なら自然だと?」
「そういう道理もある。いや、道理ではなくてね、感覚的にそういう心理がありうるということ。間違っていることはわかってる。それでも、どうしようもない。そんなところかな」

(引用:ペガサスの解は虚栄か? P226-227)


──印象に残ったセリフ・名言

「その素直さが、私は好きです」
「え?酔っ払ってるんじゃない?」
「アルコールはこれからです」

(引用:ペガサスの解は虚栄か? P229)

物語終盤のお決まりとなってきたウグイとハギリのやりとり。癖になる。


冷凍された遺体からサンプルとして取り出される細胞から、クローンもウォーカロンも製造できる。それらは、ほぼまちがいなく、子供を産む能力を有した人間として成長するだろう。
それは、完全に人間といって良い。そう、完全なという表現が相応しい。正しいという意味ではなく、つまり本来の能力なのである。
クローンであれば違法だ。人間を作ることは全面的に禁止されている。しかし、ウォーカロンはそうではない。両者の違いは、頭脳回路のインストールだ。

(引用:ペガサスの解は虚栄か? P238)

クローンとウォーカロンの違いは頭脳回路インストールの有無。


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