2017年9月23日に公開された映画、東野圭吾原作の『ナミヤ雑貨店の奇蹟』を観てきたので、紹介と感想を語っていく。
原作小説の紹介はコチラ
【『ナミヤ雑貨店の奇蹟』あらすじ・紹介】
感想はコチラ
【『ナミヤ雑貨店の奇蹟』感想】
目次
──『ナミヤ雑貨店の奇蹟』とは
2012年3月に単行本が発売された東野圭吾の作品である。
「悩み相談、未来を知っている私にお任せください。」
「あの時の回答は、あなたを救いましたか?」
「東野圭吾史上、最も泣ける感動作」
などをキャッチコピーに2017年現在で全世界累計部数が1000万部を突破した人気作品である。
──あらすじ
悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。時空を超えて過去から投函されてのか?
3人は戸惑いながらも当時の店主・波矢雄治に代わって返事を書くが・・・。次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こせるか!?
(引用:ナミヤ雑貨店の奇蹟 裏表紙/東野圭吾)
──感想(ネタバレなし)
映画は原作にほぼほぼ忠実であったと思う。もちろん時間の都合でカットしている部分はあるし、若干のオリジナルストーリーはあった。
しかし、原作大好きな私としても許せる範囲だったし、むしろいいスパイスだったと思う。
物語の中盤にミュージシャンの話があるのだが、その場面では涙が止まらなかった。
ひとつ気になった点としては、時系列が少し分かりにくいかもしれない。私は原作を知っていたので問題なかったが、そうでない方は注意しながら見たほうがいいかもしれない。
東野圭吾ファンはもちろん、そうでない方にもオススメの一作であると思う。
※以下ネタバレありの感想
この『ナミヤ雑貨店の奇蹟』だが、実は私が東野圭吾の作品の中で一番好きな作品である。
普段、映画はあんまり見ないのだが『ナミヤ雑貨店の奇蹟』はあまりの見たさに、初めて一人で映画館に足をのばした。
さて、一言で感想を言うなら『大満足』だった。
語りだしたらきりがないので、個人的に良かった点と残念だった点を一つずつ、あげようと思う。
原作で一番心に残っているのが、魚屋ミュージシャンの『再生(REBORN)』の話。原作では思わず涙してしまったシーン。
映画で見ても涙がとまらんかったわ。むしろ映画のほうが泣いた。
何が一番良かったかって、『再生』の歌が聴けたこと。どうしても小説で歌は聴けないからね……。
原作を読んでいるときも『再生』ってどんなメロディーで、どんな詞がついているんだろう?ってずっと疑問だったので、物語の中でセリ役、門脇麦さんの歌声を聴けて本当に良かった。一言ひとこと、魂が込められているような歌声、そして涙声に心が揺さぶられた。
逆に個人的に少し残念……というよりは見たかったシーンがあったのだが、原作のラストでナミヤのじいさんのひ孫が活躍するシーン。(原作ネタバレになるので詳しくは省く)
それがあれば私的には、もう何も言うことなしだったかな。
まとめ
最後に声を大にして言いたいのは、「映画を観て満足のいくものだったなら、是非原作を読んでもらいたい」ということ。
原作にはない映画の良いところがあるように、映画にはない原作の良さがそれ以上にあるのが、この『ナミヤ雑貨店の奇蹟』だと思う。
関連記事