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『マスカレード・イブ』は前作『マスカレード・ホテル』に繋がる完璧な前日譚だった【東野圭吾】

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”マスカレード”シリーズの第2作目『マスカレード・イブ』は一話完結の物語が四話分収録されている短編集である。


物語の時系列でいうと『マスカレード・ホテル』より過去の物語が『マスカレード・イブ』だが、先に読むのは『マスカレード・ホテル』のほうがいいだろう


というのも『マスカレード・イブ』はあくまで『マスカレード・ホテル』の前日譚なので、ホテル→イブの順番で読んだほうがより物語を深く楽しめるはずだ。


『マスカレード・ホテル』を読んで面白かった!!という方は間違いなく満足できる一冊。


『マスカレード・ホテル』を未読の方はコチラをどうぞ。
『マスカレード・ホテル』紹介


『マスカレード・ホテル』は読んで面白かったけど、「過去の話なんかより、さっさと続きが読みたいんだよ!!」って方もご安心を。すでに物語の時系列でいうと『マスカレード・ホテル』より数年後の出来事を描いている。『マスカレード・ナイト』が刊行されている。

『マスカレード・ナイト』紹介



あらすじ・紹介

ということで、短編集4つのあらすじ・紹介をしていく。

  1. それぞれの仮面
  2. ルーキー登場
  3. 仮面と覆面
  4. マスカレード・イブ

1.それぞれの仮面

あらすじ

新米フロントクラーク・山岸尚美の前にかつての恋人が客としてやって来た。夜になるとその元恋人から電話があり「一緒にいた女性が突然部屋から消えてしまった。その女性は自殺をする可能性がある。なんとか事を大きくしないように彼女を探してほしい」と山岸に告げた。というのもその女性は元恋人の愛人だったのだ。元恋人の本性に呆れつつも協力した山岸は、元恋人とその愛人の仮面に隠れた素顔を垣間見ることになる。

新米フロントクラーク

”それぞれの仮面”では前作『マスカレード・ホテル』で活躍した山岸尚美がメインの物語。ここで登場する山岸は、フロント業務をはじめて一ヶ月の新米フロントクラークである。


『マスカレード・ホテル』では卒無く仕事をこなしていた山岸だったが、ここでは珍しく初々しい姿を見ることができる。そんな山岸だが、細かな観察力はこの頃から健在で、普通では見逃してしまうような小さなヒントから元恋人の依頼をこなしていく。


また、元恋人がでてくることもあり、これまで触れてこられなかった山岸の過去も少し垣間見ることができる。




2.ルーキー登場

あらすじ

捜査一課に配属されたばかりの新米刑事・新田浩介は、ホワイトデーの夜に発生した殺人事件の捜査に参加することになる。被害者の田所は夜中のジョギング中に殺害されており、目撃者は誰もいなかった。捜査が行き詰る中、新田の閃きから現場の偽装を見抜き、容疑者を見つけることに成功するが、新田は新たな違和感を感じはじめていた...。

期待のルーキー新田の活躍と苦い思い

”ルーキー登場”は、新米刑事・新田浩介がメインの物語だ。『マスカレード・ホテル』で活躍した新田もここでは新米の刑事。


被害者の行動を個人で勝手に再現していたところを見廻りの刑事に不審者として連行されてしまうなど、空回りする場面もあったりする。


しかし、『マスカレード・ホテル』のときに見せたような常識に囚われない閃きの良さはピカイチで、その柔軟な発想で事件の全貌を暴いていく。

3.仮面と覆面

あらすじ

コルテシア東京に怪しい5人組がチェックインする。彼らは、美人女流作家・タチバナサクラの熱狂的ファンで、彼女がこのホテルにいることを突き止め、なんとか彼女に会おうと企んでいたのだ。彼女の担当編集者・望月に事態を知らせ、トラブルが起きないよう注意する山岸。しかしタチバナサクラとして宿泊したのは美人とは程遠い中年男だった。

   

4.マスカレード・イブ

あらすじ

ホテル・コルテシア大阪で働く山岸尚美は、ある客たちの仮面に気づく。一方、東京で発生した殺人事件の捜査にあたる新田浩介は、一人の男に目をつけた。事件の夜、男は大阪にいたと主張するが、なぜかホテル名をいわない。殺人の疑いをかけられてでも守りたい秘密とは何なのか。お客さまの仮面を守り抜くのが彼女の仕事なら、犯人の仮面を暴くのが彼の職務。二人が出会う前の、それぞれの物語。

(引用:マスカレード・イブ 裏表紙/東野圭吾)

最高の前日譚

最初から終わりの話をするのはなんだが、タイトルにもなっているこの短編『マスカレード・イブ』の終わりが...いい...!!


まさに『マスカレード・ホテル』に繋がる完璧な前日譚。これだけでもいいのだがエピローグでは更にダメ押しが用意されているので、『マスカレード・イブ』を読み終わったあとは再び『マスカレード・ホテル』が読みたくなること間違いない。





『マスカレード・イブ』の感想はコチラ



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