FGかふぇ

読書やらカフェ巡りが趣味。読んだ本、行ったカフェの紹介がメインのブログです。ごゆるりとどうぞ。

2分でわかる『マスカレード・ゲーム』のあらすじ・紹介【東野圭吾】




今回は、2022年4月20日に発売した東野圭吾『マスカレードシリーズ』の最新作『マスカレード・ゲーム』のあらすじやどんな内容なのかを重要なネタバレを除いてを紹介していく。



目次

1.はじめに

『マスカレード・ゲーム』は、『マスカレード・ホテル』からはじまるシリーズ作品である。以下、シリーズ一覧。

1.『マスカレード・ホテル』
2.『マスカレード・イブ』
3.『マスカレード・ナイト』
4.『マスカレード・ゲーム』

過去作を読んだことない方は、とりあえず『マスカレード・ホテル』から読み進める事をオススメする。シリーズの紹介をしているので詳しくは下記リンクからどうぞ。

『マスカレードシリーズ』一覧・あらすじ紹介




2.あらすじ

解決の糸口すらつかめない3つの殺人事件。
共通点はその殺害方法と、被害者はみな過去に人を死なせた者であることだった。
捜査を進めると、その被害者たちを憎む過去の事件における遺族らが、ホテル・コルテシア東京に宿泊することが判明。
警部となった新田浩介は、複雑な思いを抱えながら再び潜入捜査を開始する──。
累計490万部突破シリーズ、総決算!

(引用:https://www.amazon.co.jp/%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0-%E6%9D%B1%E9%87%8E-%E5%9C%AD%E5%90%BE/dp/4087754618)


不可解な殺人事件が3件、連続で発生する。この3つの殺人事件に共通すること、それは前科持ちだったこと……被害者は全員、過去に人を殺したことのある人物だったのである。


復讐目的の犯行かと目星をつけた警察は、過去の事件の遺族たちに捜査の手を伸ばすものの、なかなか決定的な証拠をつかむまではいかなかった。


そんな中、その過去の遺族たちがクリスマスイブにホテル・コルテシア東京に宿泊することが判明する。


この絶好の機会を生かすべく、警部となった新田浩介は、再びホテルマンとして潜入捜査を開始するのであったが、今回もまた次々と問題が浮かび上がってきて……。

3.あらすじ補足

もう少し踏み込んで『マスカレード・ゲーム』について紹介していく。
重要なネタバレには触れないが、ちょこちょこと物語の中身に触れていくので嫌な方は戻る推奨。
















今回の『マスカレード・ゲーム』では、新たな主要人物が登場する。それが女性警部の梓 真尋である。頭がキレ、優秀な人物なのは間違いないのだが、我の強い部分があり、『マスカレード・ホテル』初期の頃の新田を思い出させる。


梓は、事件を解決させるためなら、盗聴・盗撮など手段を選ばない捜査方法で違法ではあるものの、着実に事件の輪郭を明らかにしていく。新田は、これまでの経験があり、更にはホテル側との信頼関係もあるため、無茶な捜査を進める梓と衝突を繰り返すこととなる。
そんな二人のやりとりは、かつての新田・山岸を連想させられるものだ。


さて、ではそんな山岸は?という疑問は当然浮かぶだろう。時系列的には『マスカレード・ゲーム』は、前作『マスカレード・ナイト』の数年後。なので山岸はまだロサンゼルスから戻ってきていないのである……。


だがしかし、ちゃんと山岸は本作に登場し再び新田・山岸ペアを拝むことができるので、二人の活躍を期待している方は安心して読んでもらって大丈夫だ。


肝心の殺人事件の方だが、物語が始まった段階で既に3つの事件が起きていて、次の事件現場として可能性が挙がったのがホテル・コルテシア東京。なんとか事件を阻止するべく新田たち刑事が潜入捜査を行う……という流れなわけだが……。そう、この流れ『マスカレード・ホテル』とかなり近い展開なのである。


もちろん、事件の展開まで同じということはないので、そこは安心してほしい。しかし、似た展開の中での新田・山岸の関係の変化を感じられるのは、今作の大きな見所の一つと言っていいだろう。


事件だけでなく、"シリーズ作品"としての楽しみも大いに堪能できる一冊となっている。これまでの『マスカレードシリーズ』を読んできた方にとっては、必読といっていい作品だろう。


最後に

先程も述べたが、シリーズ通して読んでいる方には、是非勧めたい一冊。ネタバレありの感想等は、下記で書いているので既に『マスカレード・ゲーム』を読んでいる方は是非、どうぞ。

【『マスカレード・ゲーム』感想】





【オススメ記事】