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【27作品】2019年上期に読んだ小説を5段階で評価する&ベスト3紹介【一言感想】

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今回は私が2019年上期(1〜6月)に読んだ小説27作品を5段階評価で好き勝手に感想を書いていく。


そして、後半は上期に読んだ小説の面白かった作品ベスト3をあらすじなどと共に紹介。(こちらは再読を含まない)2019年に発売した小説ではなく、あくまで私が1〜6月に読んだ小説なのでご注意を。


2018年verはコチラから

目次

1.読んだ小説・一言感想

巨人たちの星/ジェイムズ・P・ホーガン
☆☆☆☆☆
シリーズ三作目。相変わらず裏切らない面白さ。
「今、当たり前と思っているすべては、誰かが突拍子もない夢を描いたところかららじまっている」



時間泥棒/ジェイムズ・P・ホーガン
☆☆☆☆
全169ページで短いが十ニ分に楽しめる読み心地だった。余分なものは極力削ぎ落とし、SF特有の世界観と問題解決の爽快さが印象的。



東の海神 西の滄海/小野不由美
☆☆☆☆
尚隆と六太は、500年間ずっと馬鹿みたいなやりとりを繰り返しながら国を納めていったんだろうなぁ。仲の良い兄弟みたいで羨ましい。



風の万里 黎明の空/小野不由美
☆☆☆☆☆
己の道を定める物語。ラストが最高に好き。私が好きな要素が詰め込まれてる。



図南の翼/小野不由美
☆☆☆☆
一番の衝撃は蓬山にでてきた"彼"、完全に予想外だった。短編でも"彼"の物語が読みたい。



黄昏の岸 暁の天/小野不由美
☆☆☆☆
続きを…続きを読ませてください。
『魔性の子』から読んでるファンにはたまらない。



華胥の幽夢/小野不由美
☆☆☆☆
冬栄では泰麒がひたすらに愛らしいし、乗月ではタイトルの意味に感銘をうけ、書簡では陽子と楽俊のやりとりに安心し、華胥では失道の過程にやるせなさを感じ、帰山では今後の物語の展開がさらに楽しみなる。



丕緒の鳥/小野不由美
☆☆☆☆
タイトルになっている『丕緒の鳥』の話がたまらなく好き。物語の本筋の隙間にそっと収まる短編。



マスカレード・ホテル/東野圭吾
☆☆☆☆☆
(再読)
映画に触発されて再読。



羊と鋼の森に/宮下奈都
☆☆☆☆☆
言葉って美しい。



四季 春/森博嗣
☆☆☆☆
彼女が小さい頃から相変わらずで逆に安心。



四季 夏/森博嗣
☆☆☆☆☆
『F』の舞台は整った。



四季 秋/森博嗣
☆☆☆☆☆
『F』の答えはここにも隠されている。



四季 冬/森博嗣
☆☆☆☆
四季に対するイメージが、また変わる一冊。移りゆく季節のように変わっていく四季の完結編。



幻惑の死と使徒/森博嗣
☆☆☆☆
内容もさることながら、惹かれるのは奇数章しかないトリッキーさと『奇』で統一された章題。



夏のレプリカ/森博嗣
☆☆☆
『幻想の死と使徒』と対になる物語。
最終的な犯人は、想定外。
そして、結末は悲しすぎる。



今はもうない/森博嗣
☆☆☆
最後の終わり方は好き。
だけど登場人物の一人が気持ちわるくて不快すぎた。



封印再度/森博嗣
☆☆☆
末永く爆発しろ。二人のターニングポイント。



人形式モナリザ/森博嗣
☆☆☆
登場人物に掴みどころがないて、謎が謎を呼ぶ感じ。とくに保呂草さん…!
これは最後の一行にもっていかれる。



パズル・パレス/ダン・ブラウン
☆☆☆
暗号ってロマン
…が、ダン・ブラウンにしては物足りない。



デセプション・ポイント/ダン・ブラウン
☆☆☆☆☆
大統領選挙の攻防と、NASAの衝撃の発見…。予想もできない一転二転の展開にハラハラドキドキで大満足の一冊。『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズとは一味違う、ダン・ブラウンの新たな一面が見える作品。



黄金の王 白銀の王/沢村凜
☆☆☆☆☆
薫衣の生き様にただただ圧倒される。
強いて言うなら自分の幸せを求めてほしかった。



本日は、お日柄もよく/原田マハ
☆☆☆
「言葉は時として世の中をかえる」
言葉の魔力を感じる一冊。ストーリーに惹き込まれるのもあるが、誰もが経験し得るスピーチの極意が散りばめられて勉強になる。



狼と香辛料XIX/支倉凍砂
☆☆☆☆
『Spring Log』かぁ…なるほどね。最高だな?
ロレンスとホロはもう安心して見てられる。



狼と香辛料XX/支倉凍砂
☆☆☆☆
順番に読んでる読者なら、これ以上に次の巻が読みたくなるラストはないと思う。



空色勾玉/荻原規子
☆☆☆☆
神ときくと『絶対的な超越した存在』というイメージを持ってしまうが、そんな彼らですら悩み、恨み、恋い焦がれるなんて、なんとも素敵じゃないか。


童話物語/向山 貴彦
☆☆☆☆☆
少女の成長に心惹かれるのは、同情からなんかじゃない。彼女の不器用だけど真っ直ぐな強さが羨ましいからだ。

2.2019年上期ベスト3


3位:黄金の王 白銀の王/沢村凜

あらすじ

二人は仇同士であった。二人は義兄弟であった。そして、二人は囚われの王と統べる王であった──。翠の国は百数十年、鳳穐と旺厦という二つの氏族が覇権を争い、現在は鳳穐の頭領・穭が治めていた。ある日、穭は幽閉してきた旺厦の頭領・薫衣と対面する。生まれた時から「敵を殺したい」という欲求を植えつけられた二人の王。彼らが選んだのは最も困難な道、「共闘」だった。日本ファンタジーの最高峰作品。

(引用:黄金の王 白銀の王/沢村凜)


『黄金の王 白銀の王』のテーマは、覇権を争う二人の王の「和解」そして「共闘」


大きな目標のために敵同士だった者が手を組む。これだけ聞けば、盛り上がるよくある展開だ。本書もこの展開に違いはないが、『黄金の王 白銀の王』で語られるのは「共闘」を決め、達成を目指す果てない道のりだ


ファンタジーといば魔法がでてきたりだとか、派手なアクションをイメージする方も多いだろうが、そのような要素はなく物語は静かに淡々と進む。だがしかしその世界に惹き込まれる。


それは魅力的な二人の王が歩む軌跡を堂々と、時に残酷に、そして現実世界のように鮮明に描かれているからだろう。


2つの氏族は100年以上前から争いを続けており、それぞれの敵氏族を駆逐するよう教えられ、世の中もそれが当然の摂理であると考えていた。


しかし、2つの氏族が長年争いを続けているために国は衰退の一途をたどっていた。さらに国外から、海を渡って他の民族が侵略してくる可能性も高い。ひとつの国の中で潰し合っている場合ではなく、そのために共闘が持ち出せれたのだが……。


派手さのある作品ではない。しかし『黄金の王 白銀の王』は、私にとってじわじわと心に残り続ける作品だ。激しい熱量で燃焼するような炎ではなく、じわじわと燻り続ける、一見弱々しいが確かに暖かい、そして決して消えることない。そんな炎のような作品となった。



2位:羊と鋼の森/宮下奈都

あらすじ

高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律に魅せられた外村は、念願の調律師として働き始める。ひたすら音と向き合い、人と向き合う外村。個性豊かな先輩たちや双子の姉妹に囲まれながら、調律の森へと深く分け入っていく─。一人の青年が成長する姿を温かく静謐な筆致で描いた感動作。

(引用:「BOOK」データベース)    

2016年に「本屋大賞」を受賞した宮下奈都のベストセラー小説『羊と鋼の森』


『羊と鋼の森』はピアノの調律師を目指す青年が職場の先輩や、お客さんとの関わりを経て成長していく過程を描いた物語である。劇的な展開や大きな事件が起こる訳ではないが、繊細な心情描写と、主人公の確かに成長の様子は、ジワジワと熱を帯びてくるような面白さがある。


それまでは、物事にあまり関心が持てていなかった主人公・外村がピアノと調律の世界に没頭する。ピアノの音と向き合って、ピアノを通してお客さんや職場の先輩と向き合って成長していく。ひた向きに調律の道を進む外村の静かな情熱が私は少し羨ましかった。


読みやすくスッキリした読了感。そして単行本で243ページと文量も多過ぎず少なすぎず、普段あまり本に触れない方も読みやすい作品だと思う。





1位:風の万里 黎明の空/小野不由美

あらすじ

天命により慶の国の、景王となった陽子は民の実情を知るために街へ出た。目前で両親を殺され芳国公主の座を奪われた祥瓊は、父国の非道を知り自らを恥じていた。蓬莱から才国に流されてきた鈴は華軒に轢き殺された友・清秀の仇討ちを誓った。それぞれの苦難を抱いて三少女はやがて運命の邂逅の時を迎える──。

(引用:風の万里 黎明の空〈上〉/小野不由美)


良い国とは?良い王がとは?
『風の万里 黎明の空』は、十二国記シリーズの第5作目の作品で、『月の影 影の海』の主人公・陽子が再び登場する。


今回の『風の万里 黎明の空』では、陽子の目指す「良い国」とはなんなのか?物語序盤に陽子が己に投げた疑問に対して、真っ向から向き合い、悩み、現実を見つめながら答えを出している。だからこそ、最後に陽子が出した答えには痺れるのだろう。


『風の万里 黎明の空』はファンタジー好きの方はもちろん、そうでない方にも是非とも読んで頂きたい一冊だが、シリーズ作品なので十二国記が気になる方はエピソード0の『魔性の子』か1作目の『月の影 影の海』から読んでみてほしい。


十二国記の紹介はコチラから



3.最後に

この半年で一番の衝撃は『十二国記』に出会った事だろう。面白すぎて全9作品を1ヶ月たたないうちに読み切ってしまったことには、流石に自分でも驚いた。さらには2019年の10月、11月には待望の新刊が出るということで更にわくわくが止まらない。


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