FGかふぇ

読書やらカフェ巡りが趣味。読んだ本、行ったカフェの紹介がメインのブログです。ごゆるりとどうぞ。

『圕の大魔術師』考察:作中に登場するヒューロン語の解読を試みる【泉光】


f:id:furikake-gohan:20210620125504j:plain




ビブリオファンタジーの『圕の大魔術師』。ワクワクするストーリー、そして繊細な絵、個性豊かな登場人物たち、そして何より驚いたのは、その設定の細かさ。


扉絵で紹介される民族や歴史など、ファンタジーの世界を形作るのには欠かせない要素の設定が練りに練られている。もちろんそれは言葉にも及んでおり、物語で登場する架空の言語もけっして適当に書かれているわけではない。


そこで今回は『圕の大魔術師』の世界で、多く使われている『ヒューロン語』についてできる限り解読を行った。完璧ではないのであしからず。むしろ有識者よ、助けてくれ…!


もし、完璧に読めるようになれば、隠されている伏線などにも気付けるかもしれない。


目次

1.解読方法

物語の途中、扉絵、間話に、日本語とヒューロン語が並べて書かれている箇所がある。一番最初に出てくるのは1巻P18の「ジャグラザットの冒険」。


これらのヒューロン語の形と日本語の読みに注目していきあぶり出しを行った。例えば物語に巻頭で書かれている印象的な台詞。

書を護ること
それ即ち
世界を護ることなり

1巻P73でシオがセドナの本を読んでいるときに上記の言葉とそれのヒューロン語が描かれている。




f:id:furikake-gohan:20210620130342j:plain



まず注目したのが、ひらがなにしたときの文字数とヒューロン語の文字数が同数だったことから、それぞれひらがなに当てはまる形があると予想した。


次に注目したのが文頭の形。「し」「そ」「せ」が同じ形であることから△に似た形が「S」と同じ働き、そして上下につく点で母音の役割を果たしていると予想できる。


……といった感じでそれぞれ当てはまるものを探していった。

※画像の青は、細かくて判別ができなかったため予想の形

2.ヒューロン語の基本形

先程の説明の通り調べていき、母音と子音の形は下記のようになると考えられる。

f:id:furikake-gohan:20210619223849j:plain

──母音について

母音はa.i.u.eが上、oが下に付くのが基本らしい。ただしK、R、Pはすべての母音が下につくようだ?


また同じ母音が続く場合は─で表される。先程の例を参考にみると『こと』『なわ』はoとa母音が連続しているため─で表されている。


f:id:furikake-gohan:20210620130530j:plain



──『ん』

『ん』はNと同じ形で表されるが、母音を付けないことで区別されている。

──数字

1〜8までの数字は以下である。

f:id:furikake-gohan:20210620105538j:plain


2巻の扉絵の下部分に数字らしき記載があったのでそこから推測。しかしこれだけだと数字なのか確証は得られないが、3巻P15に『受験番号54』と日本語とヒューロン語で書かれている。


この54の形が、扉絵の4番目と5番目の形と一致していたので間違いないと思われる。

0と9についてはまだわからない。
 

──その他

長音符や「ぁ」「ゃ」「っ」などの拗音、促音に関してはサンプル数が少なかったため確証はない。

載っていた巻数、ページとともに記しておく。

f:id:furikake-gohan:20210620103744j:plain


3.例外と不明な点

先程あげた基本形から異なる形
①「く」が「K」とは異なる。
②同じ子音が連続する場合は省略される。
③おそらく「とちゅう」と読むのだろうが、「と」「ち」が基本形と異なる。Mと似てるが、恐らく下線の凹みで区別される?「ゅ」もよくわからない。
④「の」「ん」が「N」とは異なる形。簡略化された書き方?
f:id:furikake-gohan:20210620125519j:plain


4.おまけ

1巻ラストにシオが読んでいた本のタイトルには日本語がついていないが、翻訳できた。おそらくだが
『砂漠の鐘の冒険(さばくのかねのぼうけん)』
だと思われる。


シオが作中に読んでいる本の内容なども、頑張れば読めるのだろうが……細かいので確証が得られない。

5.最後に

まだまだ不完全な部分が多いが、私の知恵を絞りきった。残りは有識者に託したいと思う。ご指摘等あったら遠慮なくしていただけるととても嬉しい。

【オススメ】