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東野圭吾の考えさせられる小説7選!″重い″作品こそ読むべきだ!!

本格派ミステリーはもちろん、社会派から思わず涙を誘う感動作品、SFチックなものまで、もちろん東野圭吾といえば物理学をテーマとした″ガリレオ″シリーズも外せないだろう。

 

そんな様々な引き出しをもつ東野圭吾は、2018年現在短編集も含めれば90を越える作品を世に放っている。

 

読者に訴えかけるようなものから、常識がひっくり返りそうにもなるまで東野圭吾の″重い″テーマの作品を7作品紹介する。


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注意事項

  • 2018年の段階で読んだことある作品を紹介する。(随時更新)
  • 紹介はランキング形式ではなく、ランダムに紹介する。
  • 現在個別ページがない作品もいずれ個別ページを作成予定。作品の詳細は個別ページにて確認してもらいたい。
  • あらすじは、裏表紙のものを引用している。(そうでない場合は引用先を明記している)
  • 選考基準はFGの独断と偏見です。ご容赦ください。




──『手紙』

あらすじ

強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く......。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面に描き、感動を呼んだ不朽の名作。

社長の言葉はいちいち心に突き刺さる。

もし自分が加害者側の立場だったら?被害者側の立場だったら?また周りの人物の立場だったら?と思わずページをめくる手を止めて考えてしまうことだろう。

今までの価値観や常識がひっくり返るかもしれない。ラストは涙なしには読んでいられない。


個別ページ:″重い″話こそ読むべきだと思うから『手紙』を紹介する【東野圭吾】 - FGかふぇ





──『赤い指』

あらすじ

 少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家庭。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。「この家には、隠された真実がある。それはこの家の中で、彼等自身によって明かされなければならない。」刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?家族のあり方を問う直木賞受賞後第一作。

 
加賀恭一郎シリーズの第7作。シリーズ作品だが、この作品からでも問題なく楽しめる。事実私もこのシリーズ作品をすべて読んでいる訳ではない。


家族とはなんなのか?どんな形であるべきなのか?高齢化社会が進む現代の問題を、どこにでもありそうな家族の視線から切り込んだ社会派の一冊。




──『さまよう刃』

あらすじ

長峰の一人娘・絵摩の死体が荒川から発見された。花火大会の帰りに、未成年の少年グループによって蹂躪された末の遺棄だった。謎の密告電話によって犯人を知った長峰は、突き動かされるように娘の復讐に乗り出した。犯人の一人を殺害し、さらに逃走する父親を、警察とマスコミが追う。正義とは何か。誰が犯人を裁くのか。世論を巻き込み、事件は予想外の結末を迎える―。重く哀しいテーマに挑んだ、心を揺さぶる傑作長編。

東野圭吾の″重い″作品はなんだろう?と考えたときに一番最初に浮かんだのがこの作品『さまよう刃』だった。


どんな理由があっても暴力は許されない、たとえそれが復讐であっても。

誰だって理解はしている″常識″だ。だが、いざ我が身に主人公のような出来事が振りかかったときに、果たしてその″常識″を突き通せるのだろうか?


少年法は本当に必要なのだろうか?正義とは何だ?悪とは何だ?

生々しく目を覆いたくなるような場面も多かったが、目を反らさずに読んでよかったと思える一冊だ。




──『夜明けの街で』

あらすじ

不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。
ところが僕はその台詞を自分に対して発しなければならなくなる―。建設会社に勤める渡部は、派遣社員の仲西秋葉と不倫の恋に墜ちた。2人の仲は急速に深まり、渡部は彼女が抱える複雑な事情を知ることになる。15年前、父親の愛人が殺される事件が起こり、秋葉はその容疑者とされているのだ。彼女は真犯人なのか?渡部の心は揺れ動く。まもなく事件は時効を迎えようとしていた…...。

ミステリ色より不倫を中心とした人間関係に主軸を置いた作品。
「不倫なんてするやつはバカ」と思っていた主人公が、思わぬ巡り会わせで不倫の泥沼にはまってしまう心理描写が丁寧に書かれている。


「不倫なんてするやつはバカ」という主人公の意見が世の男性意見の大半だろうと思う。だからこそ、そんな考えを持っていた主人公が泥沼にはまっていく様をどこか自分と重ね合わせて、自分ならどうするか?と考えながら読んでしまうはずだ。


男性なら一度は読んでみるべきだ、自分は絶対に不倫なんてしないと思っている人は特に。

 
個別ページ:『夜明けの街で』を紹介。不倫とは甘い地獄である【東野圭吾】 - FGかふぇ




──『天空の蜂』

 

あらすじ

奪取された超大型特殊ヘリコプターには爆薬が満載されていた。無人操縦でホバリングしているのは、稼働中の原子力発電所の真上。日本国民すべてを人質にしたテロリストの脅迫に対し、政府が下した非情の決断とは。そしてヘリの燃料が尽きるとき...。驚愕のクライシス、圧倒的な緊張感で魅了する結束サスペンス。

原子力発電所をテーマにしたサスペンスミステリー。

タイタニック号事件の『事実は小説よりも奇なり』という言葉はあまりにも有名だが、この作品にも『事実は小説よりも奇なり』の言葉がふさわしいだろう。


原発問題ということで嫌でも2011年3月11日の東日本大震災を思い出してしまう。そして『天空の蜂』が刊行されたのが1995年である。


物語の中での犯人と政府のやり取りを読んでいると、どうしても福島第一原発の事故を彷彿とさせる。そしてそのあと日本中の原発がどうなったか考えると...


『事実は小説よりも奇なり』とはよく言ったものだと思う。





──『人魚の眠る家』

あらすじ

娘の小学校受験が終わったら離婚する。そう約束した仮面夫婦の二人。彼等に悲報が届いたのは、面接試験の予行演習の直前だった。娘がプールで溺れた―。病院に駆けつけた二人を待っていたのは残酷な現実。そして医師からは、思いもよらない選択を迫られる。過酷な運命に苦悩する母親。その愛と狂気は成就するのか―。

(引用:人魚の眠る家 - 東野圭吾 - Google ブックス)

「今、我が家に......うちの家にいる娘は、患者でしょうか。それとも死体なのでしょうか」

(引用:人魚の眠る家 P293/東野圭吾)


″死″とはなんなのか、何をもって″死″とするのか。果たして母親の歪んだともとれる愛に救いはあるのか...。


娘に訪れた悲劇を前に両親はどのような決断をくだすのか。もし自分が両親の立場だったら...と思わず考えてしまう。


脳死、そして臓器移植。現代日本における問題も投げかけた作品。






──『虚ろな十字架』

あらすじ

中原道正・小夜子夫妻は一人娘を殺害した犯人に死刑判決が出た後、離婚した。数年後、今度は小夜子が刺殺されるが、すぐに犯人・町村が出頭する。中原は死刑を望む小夜子の両親の相談に乗るうち、彼女が犯罪被害者遺族の立場から死刑廃止反対を訴えていたことを知る。一方、町村の娘婿である仁科史也は、離婚して町村たちと縁を切るように母親から迫られていた──。

幼い娘とかつての妻を殺人によって奪われた中原道正。中原は妻の遺品から見つかった一枚の紙から、偶然とは思えない事件の裏側を覗くこととなり──。


殺人に対して釣り合いのとれる″償い″とは

『罪を償う』とはどういうことだろうか。真摯に謝罪すること?慰謝料を払うこと?刑務所に入ること?それとも...死刑をもって死で償うこと?


『虚ろな十字架』では、″死刑″について、また″償い″について一石を投じている。


物語の最後、事件の真相とともに語られる殺人に対する償いについては、抜くことのできないトゲのように深く心に突き刺さった。


まとめ

気がつけば映像化されている作品ばかりの紹介になってしまっていた。
『赤い指』がドラマで、4作は映画化されている。

そして『人魚の眠る家』も映画化が決定されている。



映像化されているということは、原作の評価あってこそのものだと思う。その点を考えれば、どれを読んでも心に響くものがあるはずだ。


あなたの小説選びの助けになればと思う。良き読書ライフを。


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