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『キウイγは時計仕掛け』の感想を好き勝手に語る【森博嗣】



「僕の考えを聞いても、意味はない。真実は、推論の中から生まれるんじゃない。現実の観察から明かされるものだ」

(引用:キウイγは時計仕掛け P302-303)

森博嗣のGシリーズ第9弾『キウイγは時計仕掛け』の感想を語っていく。ネタバレありなので未読の方はご注意を。


前回の感想
【『ジグβは神ですか』感想】

【『Gシリーズ』一覧まとめ】

目次

あらすじ

建築学会が開催される大学に、γこ字が刻まれたキウイがひとつ届いた。銀のプルトップが差し込まれ手榴弾にも似たそれは誰がなぜおくってきたのか。その夜、学長が射殺される。学会に参加する犀川創平、西之園萌絵、国枝桃子、海月及介、加部谷恵美と山吹早月。取材にきていた雨宮純らが一堂に会し謎に迫るが。

感想

Gシリーズではお馴染みの感想になってしまうが、次の作品に期待したいと思う。


こう書くと『キウイγは時計仕掛け』は面白くなかったの?と思われてしまうがそういった意味ではない。犀川、萌絵含め登場人物は勢ぞろいだし、相変わらず哲学チックな森博嗣節は炸裂しているし、人間関係にちょっと変化があったり……。


まぁGシリーズでは恒例だが、今回も事件にあまりスポットはあたっていない。なおかつタイトルの『キウイ』『γ』『時計仕掛け』全てにおいてタイトルの意味がわからないまま終わってしまった。(深く読み解けばわかるのかもしれないが、私はわからなかった)


なぜ、キウイを手榴弾に見せかけたのか?(犀川が言ったようにアボガドでは駄目だったのか)
γの意味はなんだったのか?
時計仕掛け、とはどんな意味なのか?


ここまで放っておかれると、逆にこの先回収があるのだと期待してしまう。


無理矢理答えを出そうとするなら、『時計仕掛け』の一般的な意味は、時限装置であとから指定の時間に作動させる。といった意味なので、今回の『キウイγ』はこの巻ではなく、先の巻で意味が明らかになる(再び登場する)。って所かな。


流石にこれで『キウイγ』の意味がわからず終わりってことはないと思いたい……。

──キウイの謎

前述と被る所も出てくるが、今回のキウイの謎について列挙しておく。

・なぜ、キウイを手榴弾に見せかけたのか?(犀川が言ったようにアボガドでは駄目だったのか)

・キウイに刻まれたγの意味はなんだったのか?

・最初にダンボールで送られてきたキウイの依頼主名の意味『GOSIP』(P30)。

・加部谷と雨宮が入った温泉に、キウイが浮かんでいた意味。

・大学の講堂の床が、模様も色もキウイの断面そのもので、キウイホールと呼ばれているが、今回のキウイと関連があるのか?

──印象に残ったセリフ・名言

「僕の考えを聞いても、意味はない。真実は、推論の中から生まれるんじゃない。現実の観察から明かされるものだ」

(引用:キウイγは時計仕掛け P302-303)


最後に

真賀田四季関係で言うと、以前四季の元で働いていた島田文子が登場していた。エピローグで今の会社をやめて、人形を作っている中小企業に行く。といっていたが、人形と聞くと前回『ジグβは神ですか』の四季そっくりの人形を思いだすんだよなぁ……。なにか繋がってくるのだろうか。

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